治水橋
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治水橋(じすいはし)は、荒川にかかる橋で、埼玉県道56号さいたま上福岡所沢線を通す。両岸はさいたま市で、県道は西にふじみ野市に通じる。
[編集] 1934年の橋
1931年 (昭和6年) 11月に着工し、総工費約35万円をかけて1934年(昭和9年)7月に竣工した。全長628メートル、幅5.5メートル。トラス構造を持つコンクリート橋であった。橋は1993年に新しい橋ができたときに取り壊されたが、びん沼川高架橋の西端そばに、材の一部が治水橋メモリアル・モニュメントとして保存されている。橋の名は、橋の岸の馬宮村(現在のさいたま市内)で生まれ、荒川の治水に功があった斉藤祐美の号「治水」から付けられた。
[編集] 1993年の橋
後、老朽化が進んだのをみて、地元の住民と政治家が「治水橋架橋期成会」を作って埼玉県に働きかけた。新しい橋は1993年(平成5年)6月に竣工した。新しい橋は古い橋より少し北に作られた。
西の堤防に達するとそのままびん沼川高架橋に接続し、沼地と何本かの道をまとめて越える。びん沼川高架橋は、新しい治水橋のために作られ同時期に竣工した橋である。
これにより堤防から平地への坂の傾斜が緩み、車の流れがよくなった。
[編集] 橋の周辺
荒川中流には広い河川敷がとってあるが、何年かごとの増水でこれが一面水浸しになる。このため、新旧の治水橋は堤防から河川敷を高架で越すように架けられた。
この辺りの荒川では鮒や鯉が釣れる。河川敷は水田、ゴルフ場、運動場に利用されている。
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