法明寺 (東京都豊島区)
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威光山 法明寺(いこうさん ほうみょうじ)は東京都豊島区にある寺院。飛地境内に鬼子母神堂があることで有名。
810年(弘仁元年)に威光寺という真言宗寺院として創建される。その後、1312年(正和1年)に日源上人が日蓮宗に改宗し、現在名に改称した。
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[編集] 諸堂
[編集] 所在地
東京都豊島区南池袋3-18-18
[編集] 鬼子母神堂
鬼子母神堂(きしぼじん どう)は法明寺の飛地境内にある堂。1561年(永禄4年)に山村丹右衛門が現在の目白台のあたりで鬼子母神像を掘り出し、東陽坊に祀ったのが始まりとされる。1578年(天正6年)に現在に社殿を建てたという。なお当所における正式な「鬼子母神」の表記は「鬼」の上の点がない字体である。
[編集] 諸堂
- 鬼子母神堂
- 本尊:鬼子母神
- 中心となる堂宇。現在の社殿は1664年(寛文4年)の建立で、東京都指定有形文化財に指定されている。豪華な彫刻が施されている。現在は拝殿が入母屋造で、本殿が流造となっている変型の権現造となっているが、建てられた当初は相の間はなく、1700年(元禄13年)に付け加えられたものである。
- 武芳稲荷堂
- 本尊:倉稲魂命
- ここの土地の地主神であり、付近一帯は稲荷の森と呼ばれていた。社殿は一間社流造。
- 法不動堂(のりふどうどう)
- 本尊:金剛不動尊
- 妙見堂
- 本尊:妙見菩薩
- 鬼子母神堂本殿の背面に接して反対向きに祀られている。社殿は一間社流造。
[編集] 所在地
東京都豊島区雑司ヶ谷3-15-20