波切神社 (志摩市)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
波切神社 | |
---|---|
所在地 | 三重県志摩市 大王町波切1番地 |
位置 | 北緯34度16分43秒 東経136度53分59秒 |
主祭神 | 国狭槌神ほか17柱 |
社格等 | 郷社 |
創建 | 明治5年(1872年) |
本殿の様式 | 神明造 鉄筋コンクリート造 |
例祭 | - |
主な神事 | わらじ祭 |
目次 |
[編集] 概要
所在地は志摩市大王町波切1番地。神紋は花菱。境内敷地面積は4,505m²である。
毎年9月の「わらじ祭」は大きなわらじを舞台で曳いた後に浜から流す祭りで、「波切のわらじ曵き」として三重県の無形文化財に指定されている。沖に浮かぶ大王島にいたダンダラボーシの悪行に困り、村人あるいは葦夜神が知恵を絞り「村にも大男がいるぞ」と大きなわらじなどを作ったところ、それを見たダンダラボーシが驚いて逃げ去ったという伝承に由来するとされる。
[編集] 所管社
西参道口近くに恵比寿を祀る蛭子神の祠がある。
[編集] 歴史
この神社の由緒は不詳である。
正徳3年(1713年)の『志陽略誌』では、八皇子社・八幡宮・熊野権現・荒見天神・翁明神・道祖神等とされた。現在社殿がある場所には、以前春日四社の祠が4つあり四宮と呼ばれた。
明治5年(1872年)に郷社となるとともに、現社名の波切神社に改称された。明治40年(1907年)、無格社4社、葦夜社(葦夜権現)など13社を合祀した。
[編集] 祭神
[編集] 祭事
- わらじ祭:以前は旧暦8月の申の日(申の日が2つあれば前者、3つあれば2つ目)であったが、現在は新暦9月に開催される大王ふれあい祭に併催される。
- 大祭
[編集] 社殿
台風の被害が大きい場所であるため、昭和49年(1974年)5月2日に鉄筋コンクリート造(106.43m²)の拝殿を持つ鉄筋コンクリート神明造の社殿(9.11m²)へ遷宮された。それ以前は木造の社殿であった。
[編集] 交通
- 最寄駅:近鉄志摩線鵜方駅から約10km。
- 最寄バス停:大王崎灯台バス停下車徒歩2分。鵜方駅より御座港行または越賀中学校前バス約18分。
- 一般国道:国道260号大王崎入口交差点を南東方向に約2km。
- 駐車場:付近に民間の有料駐車場がある。
[編集] 関連項目
[編集] 参考資料
- 『大王町史』(平成6年8月1日発行、編集:大王町史編さん委員会、発行:大王町)
- 『三重県神社誌』(平成5年10月10日発行、編集・発行:三重県神社庁)
- 『日本の神々 第6巻 伊勢・志摩・伊賀・紀伊≪新装復刊≫』(2000年7月5日発行、編者:谷川健一、発行:白水社)
[編集] 外部リンク
神 道 | |
---|---|
ポータル神道 (ウィキプロジェクト神道) | |
基 礎 | 神道、日本神話、神、日本の神の一覧 |
文 献 | 日本神話、古事記、日本書紀、風土記 |
神 社 | 神社、神社一覧、式内社、一宮、近代社格制度、別表神社 |
祭祀と祭礼 | 祭、祝詞 |
関 連 用 語 | 神道用語一覧 神仏習合、修験道、陰陽五行説、民俗学、国学 |