洲先駅
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洲先駅(すざきえき)は、兵庫県西宮市にある阪神電気鉄道武庫川線の駅。
1943年の開業から1984年の延伸まで、長らく武庫川線の終着駅であった。
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[編集] 駅構造
単式ホーム1面1線の無人駅である。出入口は、ホーム両端にそれぞれある。
現在、プラットホームは線路の西側にあるが、武庫川団地前駅への延伸前は、線路の東側にあった(駅自体も、現在よりやや南寄りであった)。
ICカード(PiTaPa・ICOCA)専用自動改札機・チャージ機以外の自動券売機や自動改札機、自動精算機などはない。下車時、普通乗車券や精算券などの回収が必要なきっぷ類は、駅出口に設置の集札箱に投入する。
[編集] 運賃について
ICカード用を除き、券売機や精算機がないので、運賃の支払い(乗車券の購入)については、以下のような扱いとなっている。
(注)ここでは「スルッとKANSAI対応の磁気式プリペイドカード」を「磁気カード」、PiTaPaやICOCA等の対応ICカードを「ICカード」と呼ぶ。
- 阪神本線へ乗り継ぐ場合
- 現金の場合 - そのまま乗車し、武庫川駅の中間改札に設置の自動券売機で乗車券を購入する(ここで乗車券ではなく磁気カードを購入することもできる)。その後、中間改札→本線ホームへと進む。
- 磁気カードの場合 - そのまま乗車し、武庫川駅の中間改札に磁気カードを直接投入→本線ホームへと進む(磁気カード裏面の乗車駅欄には「阪神 武庫線」と印字される)。
- ICカードの場合 - 乗車前にICカード専用改札機にかざして乗車情報を記録する。武庫川駅の中間改札ではICカード対応改札機にカードを→本線ホームへと進む。
- 武庫川駅まで乗車する場合
- 現金の場合 - そのまま乗車し、武庫川駅の中間改札に設置の自動券売機で乗車券を購入する(ここで乗車券ではなく磁気カードを購入することもできる)。その後、中間改札→出口改札口へと進む。
- 磁気カードの場合 - そのまま乗車し、武庫川駅の中間改札に磁気カードを直接投入→出口改札口へと進む(出口で残額不足の場合は精算するか、不足分を満たす他の磁気カードとともに2枚投入する)。
- ICカードの場合 - 乗車前にICカード専用改札機にかざして乗車情報を記録する。武庫川駅の中間改札ではICカード対応改札機にカードをかざす→出口改札口へと進む(チャージ残額不足の場合は追加チャージが必要)。
- 東鳴尾駅まで乗車する場合
- 現金の場合 - そのまま乗車し、運転士に申し出て、乗車券を購入する。
- 磁気カードの場合 - 対応しておらず、この区間の乗車に磁気カードは使用できない。
- ICカードの場合 - 乗車前にICカード専用改札機にかざして乗車情報を記録する。東鳴尾駅での下車時、ICカード専用改札機にかざして下車情報を記録する。なお、チャージ残額不足となる場合は、下車時にICカード専用改札機でチャージすると同時に精算する。
- 武庫川団地前駅まで乗車する場合
- 現金または磁気カードの場合 - そのまま乗車し、武庫川団地前駅に設置の自動精算機で現金または磁気カードにより運賃を支払い、乗車券を購入する。その後、出口改札口へ進む。
- ICカードの場合 - 乗車前にICカード専用改札機にかざして乗車情報を記録する。下車時は、出口改札口のICカード対応改札機にかざすればよい。なお、チャージ残額不足となる場合は、下車時にまずICカードのチャージ機でチャージしてから、出口改札口へ進む。
- 本線から乗り越し、当駅での下車時に運賃精算が必要な場合
- 現金または磁気カードの場合 - 武庫川駅での乗り換え時、中間改札に設置の自動精算機で精算する(精算しないと中間改札を通れない)。
- ICカードの場合 - チャージ残額不足で武庫川駅の中間改札を通れない場合は、中間改札に設置のチャージ機でチャージしてから中間改札を通る。中間改札は通れるが下車時に残額不足となる場合(東鳴尾駅までは乗れるが当駅までは不足)は、下車時にICカード専用改札機でチャージすると同時に精算する。
[編集] 駅周辺
駅の東方を武庫川が流れている。また、駅のすぐ近くから住宅地となっていて、駅前の商店などはほとんどない。
[編集] 歴史
- 1943年(昭和18年)11月21日 武庫川線開業と同時に洲先駅開業。
- 1946年(昭和21年)1月5日 旅客営業休止。
- 1948年(昭和23年)10月10日 旅客営業を再開。
- 1984年(昭和59年)4月3日 洲先~武庫川団地前間開業に伴い駅移転。
- 1995年(平成7年)1月17日 阪神・淡路大震災の影響により武庫川線が不通になる。
- 1995年(平成7年)1月26日 武庫川線運転再開により洲先駅の営業再開。
開業当初は現在地より南側0.6キロメートルの箇所に位置し、川西航空機の工場に隣接していた。これはほぼ現在の武庫川団地前駅の位置に相当する。1948年の運転再開時に現在に近い位置に移転。1984年、現在地に再移転した。
昭和50年代半ばまでは三線軌条を見ることができた。洲先駅の南側にあった武庫川車輌の工場(現在の武庫川団地前駅周辺)と線路はつながっており、周辺には雑草が生い茂る荒地であった(参考)。