渡辺格 (分子生物学者)
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渡辺格(わたなべ いたる、1916年 - 2007年3月23日)は日本の分子生物学者。島根県松江市生まれ。日本の分子生物学の発展に大きな足跡を残した。
東京帝国大学理学部化学科卒。水島三一郎のもとで分光学を研究し、その間にウイルスにも関心を抱く。戦後、カリフォルニア大学に留学し、バクテリオファージの研究を開始する。東京大学理学部、京都大学ウイルス研究所、マサチューセッツ工科大学を経て、慶応義塾大学医学部教授、慶應義塾大学名誉教授。1978年、日本分子生物学会を設立し、初代会長を務める。日本学術会議副会長などの要職を歴任。後進の育成にも熱心に取り組み、ノーベル医学・生理学賞を受賞した利根川進をはじめ多くの研究者を育てた。
[編集] 略歴
[編集] 著書
[編集] 訳書
- ジャック・モノー 著『偶然と必然―現代生物学の思想的な問いかけ』村上光彦と共訳 みすず書房 (1972年) ISBN 9784622004288