真岡鐵道モオカ14形気動車
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モオカ14形(益子駅)
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モオカ14形気動車(モオカ14がたきどうしゃ)は、真岡鐵道に在籍する鉄道車両。
[編集] 概要
老朽化が顕著なモオカ63形の置換え用として登場した車両である。2002年(平成14年)から9両が日本車輌製造・富士重工業(現新潟トランシス)で製造されている。
車体は富士重工業のLE-DCの仕様を踏襲した前面貫通扉付・18m級2扉の普通鋼製となっており、前面窓には3枚窓を採用し、前面窓上には貫通扉上に前照灯・標識灯を、前面窓両側にはワンマン運転用のサイドミラーを装備している。塗装は、一般から公募して決められたものを、大幅に変更したもので、濃淡のグリーンがモザイク模様で、前面および側窓下がオレンジ、さらにオレンジ塗装の上部にホワイトの細帯が巻かれている。
尚、試乗会では、最優秀賞受賞者が、実車をみて、がっかりしたという事である。
車内ではロングシートもしくはセミクロスシートを装備し、運転台後部にデジタル運賃表示機と両替機付き料金箱、整理券発行機を設置している。
主要機器類は走行用機関として小松製作所製のSA6D125-1-1(355ps)を1基搭載し、台車はFU56D/Tを履いている。また暖房はエンジンの冷却水を利用している。
モオカ14-1および2にはJR線乗り入れに備えATS-Pが搭載されているが、2007年2月現在JR線乗り入れは行われていないため、通常は電源すら入れられていない。
[編集] 運用
2002年(平成14年)にモオカ14-1・2がワンマン運用で運転開始したが、度重なるトラブルのため、昼間の限定運用についていた。
その後2002年(平成14年)5月に富士重工業が鉄道車両事業から撤退を発表(経営破綻した新潟鐵工所を引き継いだ新潟トランシスに2003年事業譲渡)した(モオカ14形は富士重工業が製造した最後の鉄道車両である)。このため、製造メーカーを日本車輌製造に変更し、2003年(平成15年)に設計が変更されたモオカ14-3・4が運転開始した。モオカ14-3~は前照灯・標識灯が前面窓上両側に設置され、元の前照灯・標識灯の位置には「ワンマン」のステッカーが貼られた。
2006年(平成18年)11月現在9両が在籍し、真岡線下館~茂木間の全線で運用されている。
[編集] 関連項目
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