石川才顕
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石川 才顕(いしかわ わざあき、1935年 - 1996年)は、大分県出身の元日本大学法学部教授、刑事法学者である。
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[編集] 経歴
大分県立中津北高校、日本大学法学部卒、同大学大学院修了。司法修習の課程を経て、日本大学法学部講師、助教授、教授就任。弁護士(第二東京弁護士会)。
学内では、法学部学務担当、法学部次長、日本大学司法研究所所長、日本大学保健体育審議会卓球部部長などを歴任。学外では、千葉大学講師、カリフォルニア大学客員教授、東京都人権擁護委員、日本学術会議中央選挙管理委員会委員、通産省大規模小売店舗審議会専門委員などを務めた。
[編集] 研究・業績
日沖憲郎博士に師事し、刑事法、特に、刑事訴訟法分野においての業績で著名。その著書、論文は多くの刑事訴訟法学者や法律実務家に影響を与え、立命館大・井戸田教授とともに捜査構造論をめぐる捜査独自性説の有力な推進者として知られる。それら研究の集大成である主論文『捜査における弁護の機能』に対しては、慶應義塾大学より博士(法学)が授与された。
また、司法試験受験指導でも有名であり、長年監修を勤めた『択一式受験六法』(自由国民社)は、司法試験受験生の必携書となった。
平成8年、脳梗塞により逝去。追悼論文集に『故石川才顕教授追悼論文集 法学紀要』通号40別巻1998(日本大学法学部法学研究所)がある。
[編集] 門下生
関正晴・日大教授(刑事訴訟法)は門下生。
[編集] 主要著書
ほか多数