石川近代文学館
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石川近代文学館(いしかわきんだいぶんがくかん)は、石川県にゆかりのある作家を中心とした近代文学に関する資料を所蔵した博物館であり、石川県金沢市広坂2丁目に所在する。
先に開館した日本近代文学館に刺激を受け1967年に企図。日本近代文学館にも関った川端康成、伊藤整らの応援で1968年(昭和43年)旧制第四高等学校の図書館の書庫であった建物を利用し、室生犀星の研究家であり石川県立図書館の司書であった新保千代子(1913年 - 2004年)を館長に全国で2番目の近代文学館として開館。1986年(昭和61年)それまで隣接する現在の建物を利用していた石川県立郷土資料館(現石川県立歴史博物館)が本多の森公園に移転拡張するのに伴って移転した。11の常設展示室と特別展示を行う特別展示室のほか、旧制第四高等学校の記録を保存した3つの四高記念室を持つ。
[編集] 建物
建物は、1891年(明治24年)に完成した旧制第四高等中学校の本館であった建物で、戦後金沢大学理学部、金沢地方裁判所、石川県立郷土資料館として転用されてきた。1968年(昭和43年)ほぼ同一の設計で建てられた熊本市の五高記念館と共に重要文化財に指定された。