立川キウイ
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立川 キウイ（たてかわ きうい、1967年1月11日 - ） はアルバイターで落語家。本名、塚田 洋一郎（つかだ よういちろう）。東京都板橋区出身。落語立川流二ツ目。立川談志直門。
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[編集] セールスポイント
入門から二ツ目昇進（2007年4月10日）まで、16年もの前座生活。同一の門下において足掛け16年の前座歴を持つ落語家は、戦後では他には皆無である。師匠である談志の言葉を借りると「空前絶後」であった。
- 談志は、正しくは10年以上の前座歴に対し「空前絶後の馬鹿」と発言した
キウイの芸には特筆すべきものが無い。唯一のセールスポイントが「戦後において史上最長の前座」という記録を更新していることであったが、それが絶たれることになった。早晩、落語を廃業するものと思われる。
- 落語協会・落語芸術協会ならば、前座を３年程度続けられれば、どんなにセコでも二ツ目になれる。ただし、キウイは水準以下のセコなので他の一門に入っても途中でクビになり二度と復帰できなかったものと思われる。
- 若手で実力No.1との定評がある真打立川談春とは、同学年である（談春が兄弟子、且つ真打）。
- キウイと同学年の落語家（1966年4月2日〜1967年4月1日生まれ）
- 立川談春 桂こけ枝
- キウイと同い年＝1967年生まれの落語家（4月2日以降生まれ）
- 若手真打として活躍する桃月庵白酒は1992年入門、柳家三三は1993年入門と、立川キウイの前座歴がいかに突出しているかがうかがわれる。
- キウイを追い抜いて昇進した弟弟子（直門・談志の孫弟子を含む。こしら以下は孫弟子）
- 立川談慶（1991年入門）真打
- 三遊亭全楽（1991年入門・前名立川國志館）三遊亭圓楽門に移籍して真打
- 立川志遊（1991年入門）二つ目
- 立川談笑（1993年入門）真打
- 柳家小蝠（1994年入門・前名立川志っ平）10代目桂文治門に移籍し前助、文治没後柳家蝠丸門で二つ目
- 雷門獅篭（1994年入門・前名立川志加吾）雷門小福門に移籍
- 立川談修（1995年入門）二つ目
- 立川こしら（1996年入門）二つ目
- 立川志らら（1997年入門）二つ目
- 立川志の吉（1997年入門）二つ目
- 立川志ら乃（1998年入門）二つ目
- 立川らく朝（2000年入門）二つ目
- 落語界においては弟弟子に兄弟子が昇進で追い抜かれることはままある。しかし、同一師匠のもと、兄弟子（キウイ）が前座、弟弟子（談笑、談慶）が真打ちという状況は、少なくとも戦後の落語界では空前であった（絶後になるかは不確定）。
- バイオリン漫談で活躍するマグナム小林は弟弟子（1994年入門・前座名立川小談林）である。
[編集] 略歴
中学・高校時代は「無頼な表現者」として太宰治や檀一雄に憧れ、下駄で登校し笑われるなどのエピソードを持つ。漫才ブーム到来で「芸人こそ現代の無頼」と考え、ブームの立役者であるビートたけしが立川錦之介として所属する落語立川流と、その家元である7代目立川談志の存在を知る。専門学校卒業後に弟子志願するも「100万円貯金してからこい」と追い返され、4年かけて100万円貯めて再訪する。しかし談志はそのこと自体をすっかり忘れていた。
1990年12月、立川談志門下入門、立川キウイを名乗る。ちなみに談志にとってキウイフルーツとは「フグリ（陰嚢）に似た果物」との認識。
[編集] 破門
総計３回破門されている。
2002年5月、談志より「二つ目への昇進意欲が感じられない」として他の前座（談修、志加吾、談号、談大、談吉）といっしょに破門される。2003年5月、談志により一門復帰試験と二つ目昇進試験が行なわれるが不合格（談修のみ復帰と二つ目昇進が認められる。これを機に志加吾と談号は立川流から脱退し、名古屋の雷門小福門下に移籍し、雷門獅篭と雷門幸福に改名）。
2004年1月、一門の新年会席上で再度復帰試験が行なわれる。しかし師匠について稽古した踊りはラジオ体操と評されるレベルであり、窮した談志は判断を真打達に委ねる。当初は厳しい意見が相次いだが、二つ目ではなくあくまでも前座としての復帰を認めるかどうかであるとの条件提示が談志からあり、談志の意を汲んだ立川志の輔の音頭取りで、ようやく立川談志門下復帰を許される。
[編集] 正業
彼の正業、収入源は銀座クラブでのバーテンダーのアルバイトである。
[編集] 人物
PHSを使って長文の日記をウェブサイトにほぼ毎日アップしていたが、アルバイト先のバーに訪れた芸能人の内輪話を勝手に公開するなど、内容に関してはサイトの管理人からもたびたび苦言を呈される。しかし反省がないのか、つげ義春の作品から内容を剽窃、すぐに2ちゃんねるで指摘されたが、謝罪するどころか居直った発言を繰り返す。そのため、再び他人の映画評をほぼそのまま引き写し盗作した際には掲示板にも批判が殺到して、ついに掲示板は閉鎖に至った。当然のことながら、批判はすべて「荒らし」と認定する。
映画評も、当初はポップコーン・ムービー呼ばわりしていた作品を、映画評論家としても評価が高い兄弟子の2代目快楽亭ブラックが絶賛した途端に最初から褒めていたように装い、後に過去ログをこっそり削除するという行為に及ぶ。盗作事件を起こしたときも、ほとぼりが冷めた頃にこっそり削除するという行為を行っている。このような態度に呆れたのか、長らく務めた管理人が交替し、しばらく後に公式サイトは閉鎖される。
高座においては洒脱な枕とたどたどしいネタで、本来の落語家とは違う意味での笑いを取ることが出来る。前座という立場ではあるが、真打がトリや独演会で掛ける「紺屋高尾」などの大根多を、勉強会の高座にかけるなど、落語に対しては意欲的である（一般には前座が真打のネタを高座に掛けるのは禁じられている）。しかし寄席がない立川流のために、高座の機会は極端に少ない。破門期間中は一度も勉強会などを開かなかった。本人の弁によると、勉強会の日と復帰試験の日が重なってはいけないからとの配慮から。
高座は月に1回こなすかどうかも怪しいペースながら、映画は近所の映画館のレイトショー（料金が割引になる）を中心に、年間200本前後を鑑賞していると豪語し、実際に自身のウェブサイトではその感想をアップしていた。また、映画館の鑑賞以外にも、レンタルビデオもかなりの数を借りて鑑賞している。なお、現在は実家で暮らし、サラリーマンの父親の扶養家族という立場である。
雷門獅篭が談志門下所属中に立川志加吾の名前で週刊モーニングで連載していた漫画『風とマンダラ』で、個性的な兄弟子として描かれたことにより、知名度は全国区になる。また、快楽亭ブラック (2代目)の新作「イメクラ五人廻し」にも実名で登場するが、これらで描かれたキウイは作者の演出や誇張が加わっておりカリカチュア化されている。当然の事ながら、実際のキウイとはイコールではないので注意が必要である。
[編集] 関連項目
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