竜馬がゆく
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『竜馬がゆく』(りょうま-)は、司馬遼太郎の長編小説。「産経新聞」夕刊に1962年6月21日から66年5月19日まで連載。63年から66年にかけて文藝春秋から刊行された。
幕末の日本を先導した坂本龍馬を主人公とした歴史小説。世間一般でイメージされる龍馬像はこの作品によって作られたと言える。作品中において「竜馬」と表記されており、「龍」でないのは司馬自身がフィクションとしての彼を描いたためとも言われている。司馬遼太郎の代表作。
目次 |
[編集] 主な登場人物
土佐の浪人志士。勝海舟に師事し、軍艦を手に入れようと奔走する。子供のような一面を残しつつも、つかみどころのない性格をしている。
幕臣。
のちの宗光。紀伊藩出身。海援隊に参加し、竜馬の右腕として活躍する。
土佐藩士。竜馬の船中八策を受け入れ、山内容堂に大政奉還を進言する。
竜馬の姉。男勝りの性格で、竜馬に与えた影響は計り知れない。
竜馬の妻。身寄りのない所を竜馬が保護し、寺田屋に住まわせた。
伏見の船宿寺田屋の女主人。竜馬にほれているが、それを表に出さない。身寄りのないおりょうを養女とする。
- お田鶴
三条実美に仕える。身分の差を越えて竜馬を愛している。
千葉重太郎の妹。女性ながら、北辰一刀流免許皆伝。竜馬に告白し、生涯独身で終わった。
土佐藩士。土佐勤王党を結成するが、吉田東洋暗殺の罪に問われ切腹。
- 寝侍ノ藤兵衛
元盗賊。竜馬の人柄にほれてその使用人のような存在となる。
[編集] 出版
- 単行本
- 『竜馬がゆく』全5巻(1963年 - 66年、文藝春秋)
- 『竜馬がゆく』新装版、全5巻(1988年、文藝春秋)
- 文庫
- 『竜馬がゆく』全8巻(1975年、文春文庫)
- 『竜馬がゆく』新装版、全8巻(1998年、文春文庫)
- 全集
- 『司馬遼太郎全集』第3~5巻(1981年、文藝春秋)
[編集] 映像化作品
1968年にNHKの大河ドラマ「竜馬がゆく」、1997年にTBS系のドラマ「竜馬がゆく」、1982年にテレビ東京の12時間ワイドドラマ「竜馬がゆく」、2004年にはテレビ東京の新春ワイド時代劇の原作にもなった。しかしどの映像作品も原作が持つ魅力を十分に生かしきれていない印象がぬぐえない。