笹岡薬品
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笹岡薬品株式会社(ささおかやくひん - )は大阪府大阪市中央区に本社を置く医薬品・健康食品を製造・販売する医薬品製造企業である。
創業から今日に至るまで女性保健薬「命の母」を製造している。
種類 | 株式会社 |
市場情報 | 非上場 |
略称 | 笹岡薬品 SASAOKA |
本社所在地 | 541-0054 大阪府大阪市中央区南本町1-7-15 |
設立 | 1905年(明治38年)4月 創業は1903年(明治36年)9月 |
業種 | 医薬品、健康食品の製造・販売 |
代表者 | 代表取締役社長 笹岡繁博 |
資本金 | 4800万円 |
売上高 | 非公表 |
従業員数 | 非公表 |
外部リンク | http://www.sasaokayakuhin.co.jp/ |
目次 |
[編集] 会社概要
タケダ、塩野義、小野薬品、タナベ、ロート、参天、小林製薬、大日本住友製薬、七ふく、扶桑薬品工業、樋屋製薬と並ぶ大阪市に本社を置く在阪医薬品メーカー・及び老舗のひとつ。
明治36年(1903年)に発売された婦人薬「命の母」の製造元であり、かつて朝日放送制作・TBS系で放映された「西条凡児のおやじバンザイ」のスポンサーとしてもその名を知られている。
[編集] 「命の母」とは
「命の母」は与謝野晶子が詠った「人多く 命の母と呼ぶ薬 この世にあるが めでたかりけり」という短歌の中にも登場している通り、当時女性の社会的立場は男性よりも地位が低く、その一方で父親を一家の主とした封建的な大家族制度の中で家事や農作業などで身体をいたわることもできず、女性特有の病ならびに生理不順等に苦しむ女性たちのために開発された薬として長きにわたって女性保健薬の代表格的地位にあったことで知られている。特に大正・昭和期に入ると戦争の激化により「産めよ増やせよ」の時代が到来すると、女性は子供を産むことが義務とされる時代になる。そんな中で子宝薬として「命の母」は急速に女性の間に広まってゆく。「命の母」は津村順天堂(現・ツムラ)の「中将湯」と並ぶ女性保健薬の代表的ブランドとして長年親しまれてきた。
しかし、社会の変化に伴い、女性の社会進出が一般的になると「命の母」は徐々にその知名度が低下していくことになる。加えて同社のマーケティングリサーチなど市場開発に対する遅れもあって、「命の母」以外の薬を開発する体制に移行できないまま今日に至り、結果として「命の母」は自社で販売していたのを2005年より笹岡薬品と同じく大阪市に本社を置く小林製薬に販売業務を委託し、同社は製造に徹することで存続している。
[編集] 主な製品
- 女性保健薬 命の母A(発売元は小林製薬)
[編集] 提供スポンサー番組
- コロムビア・アワー(日本テレビ系)
- 西条凡児のおやじバンザイ(朝日放送制作・TBS系)
- 凡児の娘をよろしく(関西テレビ制作・フジテレビ系)
- 三枝の爆笑美女対談(関西テレビ制作・フジテレビ系)※初期のみ
[編集] 外部リンク
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