Wikipedia:管理者の手引き
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
このページは、管理者権限を使うためのガイドです。このページでは、管理者としての作業の仕方を示すだけで、作業をするに当たっての方針は示していません。ここに記された作業を行なう際には、管理者が心得るべき文書の一覧からリンクされているページを見た上で、関連する方針をよく飲み込んでからにしてください。
目次 |
[編集] ページの削除と復帰
[編集] ページを削除する
削除したいページにある「削除(Delete)」のリンクをクリックしてください。monobook.cssのスキンを使っているなら、Alt+dのショートカットもあります。そうすると、確認のためのページが開きます。削除の理由を記入するボックスがありますので、そこに理由を入れてください。理由記入欄には150文字(バイト?)が入ります。即時削除だったら、全文をそのまま理由として入れてもいいでしょう。ただし著作権侵害の文章や歌詞を含まないように注意しましょう。そうでなければ、なぜ削除するのかを記入する必要があります。たとえば「外部サイトと一致部分を含む 著作権侵害の虞があるため Wikipedia:削除依頼 2004年11月」といった具合です。確認の際には、そのページが有効な履歴を含んでいないか確認してください。即時削除の方針に当てはまるページであっても、履歴には有用な記述があり、たまたま荒らしにあって即時削除されるような内容になっているのかもしれません。そういうことがないように、必ず履歴を確認してください。削除したら、そのページにノートのページがないか確かめて、ある場合にはそれを「ノート:(削除した項目名)/削除」に移動した上で、リダイレクトとなったもとのページは{{subst:削除済みノート}}に置き換えてください。ない場合にはそのまま{{subst:削除済みノート2}}を貼り付けてください。また、ページ名と削除依頼の"/"以降の部分が違う場合は、{{subst:削除済みノート3|(削除依頼の/以降の部分)}}、{{subst:不削除ノート|(削除依頼の/以降の部分)}}を貼り付けてください。不適当な項目名などのために削除した場合には、そこにリンクしているページがないか確かめて、また作られなりしないようにリンクを修正してください。削除依頼の結果削除されたものと同じだったり似た内容だったりするページについては、即時削除も可能です。Wikipedia:削除の方針なども参照してください。
- 関連事項
[編集] 画像の削除
画像を削除する場合も、画像の説明ページについている「削除」のリンクによって、通常の記事と同様に画像ごと削除することが出来ます。また、「画像の履歴」の節に出ている「(全版削除)」をクリックしても、同じことが行えます。
画像の過去の版を消したいときには、画像の隣に出る"(削除)"というリンクをクリックしてください。
以前は、一度画像を消すと復活させられなかったのですが、MediaWiki仕様変更により、現在では画像の復帰も可能です。
[編集] ページを復活させる
データベースに残っているページは、一度削除されても復活できます。データベースの中身は時々整理されたり、クラッシュにより失われたりします。Wikipedia:削除の復帰依頼の最初には、最後にデータベースが整理された日付が書いてあります。
ページがいったん削除されてから、再度作られていないのであれば、そのページには削除された履歴がいくつあるかを示す部分があります。ここをクリックすると、削除されたページの履歴を見ることができます。それぞれの版を個別に見ることができ、復活させる際には、この中のどれを復活させるかを選択することができます。コメント欄に理由を書いて、「復帰」というボタンをクリックすれば、ページを復活できます。復活はボタンを押すとすぐに行なわれます。さらに確認のページが出たりはしません。
それぞれの版の左側にはチェックボックスがあります。ので、その中で復活させるべき版に印を入れておけば、印を入れた版だけが復活します。ひとつも印を入れなければ、すべての版が復活します。
ページがすでに存在するけれども、過去の版を復活させたいというときには、履歴のページを見てください。そこには復活のためのリンクがあり、削除された版の数が示されています。あるいは、 http://ja.wikipedia.org/w/wiki.phtml?title=特別:Undelete&target=Foo といったようにURLを直接打ち込んでください。特別:Undeleteページは読み込みに非常に時間がかかるので、おすすめできません。
- 関連事項
- Wikipedia:Viewing and restoring deleted pages by sysops
- Wikipedia:復帰の方針
- Help:管理者マニュアル ページの復帰
[編集] ページの特定の版だけを削除する
ページの削除と復活を利用すると、問題のある版だけを削除することができます。まず全ての版を削除して、次に削除したかった範囲外の全てを復帰させるのです。これで、問題のある版を履歴からも隠すことができます。
特定版の削除は、よほどのことがない限り行わず、Wikipedia:削除依頼などで特定の版を削除することに決まったものについて行なうようにしてください。詳しくはWikipedia:特定の版の削除を参照してください。
具体的には次のように行ないます。
[編集] 特定版削除の仕方
まず、あるページを削除します。このとき、理由には「特定版削除のためいったん全削除」などと理由を書いておくのがよいでしょう(復帰させるときには理由を書くことができませんから、ここで理由を書いておく必要があります)。そのままその削除されたページを見ようとすると、「ウィキペディアには現在この名前の項目はありません。」という通常の表示の上に「削除された xx 編集 を参照または復帰する。」というリンクが現れます。これをクリックすると、削除された分の編集履歴を見ることができます。差分などの機能は使えませんが、投稿時刻をクリックすると、削除されたおのおのの版の内容も確認することができます。
それぞれの履歴の前にはチェックボックスがあります。ここで、復帰させたい版全てにチェックボックスをつけ、履歴の一番上にある「復帰」というボタンを押すと、それらの版が元に戻ります(確認画面はありません。注意してください)。 復帰させる版が多いときは #大量の版を指定する操作 を参考にしてください。
[編集] 別ページを利用した特定版削除の仕方
特定版削除されたページは、以後履歴を確認すると、「削除された xx 編集 を参照または復帰する。」が表示され、復帰されなかった版を確認することができます。これは便利ですが、ある記事について複数回特定版削除がされるようなことがあると、前回特定版削除された部分がどれで、今回特定版削除をした部分がどれかを見分けるのが困難になります。このため、特定版削除をするときに「/削除」または「/del」という名前の別名ページを利用して、そこに削除した版を移動するという手法をとることがあります。具体的には、次のようにして行ないます。
- 特定版削除をするページを、別のページに移動します。このときの移動先には、「項目名/削除」「項目名/del」「項目名/delete」など、他に使われず、削除のためのものであることが分かるページ名にすると良いでしょう。
- 移動先のページで、全削除→特定版の復帰という形で特定版の削除を行ないます。
- 移動先のページを、元のページに移動します。
- 移動先のページに残るリダイレクトを削除します。
このようにすることで、元のページの履歴には(管理者が見ても)何の痕跡を残さず、特定版削除をすることができます。また、これを応用すれば一度行なってしまった履歴統合の取り消しや、履歴の分離をすることができます。
[編集] 大量の版を指定する操作
特定版削除のときは、通常、初版から問題版の直前までを復活させますが、版の多いページの場合は大量のチェックボックスに印をつける必要があります。 ひとつずつクリックするのは大変ですしミスの原因にもなります。 以下のように操作すれば簡単です。
まず、指定したい範囲の上端(たいてい問題版の直前)のチェックボックスをクリックして印を付けます。次に、キーボードのシフトキーを押さえながら下端(たいてい初版)のチェックボックスをクリックします。これで、上端から下端まで一気に印がつきます。
ただし、ブラウザや PC の種類によっては、この操作が使えない場合があるかもしれません(未確認)。 この操作は ウォッチリストの一覧・編集 でも使えますので、お試しください。
[編集] ページの履歴を統合する
ページの履歴統合は、カット&ペーストによる移動の後始末のために使われます。基本的に、これはページを削除し、そこに他のページを移動で持ってきて、それからもとのページを復活させることで行ないます。この作業は一度やると元には戻せませんので、やり方について履歴の統合などでしっかり把握するまでは、試しにやってみようとはしないで下さい。
[編集] ページの保護と解除
[編集] ページを保護する、保護解除する
保護したいページにある「保護(Protection)」のリンクをクリックしてください。monobook.cssのスキンを使っているなら、Alt+=のショートカットもあります。そうすると、削除の時と同じような、確認のためのページが開きます。ボックスに保護の理由を記入して、確認ボックスにチェックを入れ、確認ボタンを押してください。そうすると、保護履歴に記録されますが、それに加えてWikipedia:保護されたページの一覧に追加してください。編集合戦による保護の場合は、保護したページの先頭に{{保護}}を貼り付けてください。保護解除の作業もこの手順と全く一緒です。
移動を禁止することも保護画面から行います。通常の保護の作業に加えて、「ページの移動のみを差し止める」にもチェックを入れてください。
- 関連事項
[編集] 画像を保護する、保護解除する
画像の保護はページの保護とほとんど一緒です(上述)。画像解説ページにある「保護(Protection)」をクリックすると、ページと画像の両方が保護されます。画像解説ページは保護され、管理者以外は過去の版に差し戻したり、新しいものに差し替えたりできなくなります。
- 関連事項
[編集] インターフェースを修正する
コミュニティの合意があるのであれば、Mediawiki名前空間のページを編集して、ユーザーインターフェースの言葉づかいを変更することができます。あるいは、Mediawiki:Monobook.cssを編集してデザインを変えることができます。これらは通常のページと同様に編集できますが、wikiの文章よりもHTMLが要求されることがあります。
- http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=Special:Allpages&from=&namespace=8
- 特別:Allmessages - 表示メッセージの一覧
[編集] 投稿のブロックと解除
[編集] ユーザーのIPをブロックする
最近更新したページのIPアドレスのリンクをクリックした先に出てくる「block」のリンクをクリックすると、ブロックできます。対象がログインユーザーであるなら、特別:Blockipに行って、ブロックしたいユーザーのIPまたはユーザーネームを最初のフィールドに入力し、次のフィールドにブロックの期間を秒単位で入力してください。ブロックの期間は通常"24 hours"が使われますが、"next Thursday"と行った特定の日までといった書き方や、マニュアルにあるような書式で特定の日付までブロックすることもできます。三番目のフィールドにはブロックの理由を記入してください。ここに記入した理由は、ブロックされたユーザーにブロック理由を説明するものです。他のユーザーが何も悪いことをしていないのにブロックされてしまい、ここのメッセージを読む可能性にも気を配って下さい。全て記入したら、「このユーザーをブロック」のボタンをクリックします。すると、ブロック記録に記録され、そのユーザーはブロック期間中ブロックされているIPやユーザー名に掲載されます。Wikipedia:投稿ブロックの方針も読んでください。
- 関連事項
- Wikipedia:投稿ブロックの方針
- Help:管理者マニュアル 投稿ブロック
- 特別:Log/block - 最近の投稿ブロックとその解除のログ
- 特別:Ipblocklist - 投稿ブロック中のユーザーやIPアドレス
- MediaWiki:Blockedtext - 広域ブロックを実施した場合ここにも記載されます
- (特別:Blockip - 管理者がブロックを実施する際のページ)
- (Unblock IP address - 管理者がブロック解除を実施する際のページ)
[編集] 一定範囲のIPをブロックする
これは広域ブロックと呼ばれています。特別:Blockipのページに行って、最初のフィールドには CIDR の表記に沿って ' / '(スラッシュ)を付記してIPの範囲を記入し、以降、上記の指示に従ってください。どういうことになるかよく分からないのであれば、IPを範囲指定で広域ブロックするのは控えてください。m:Range blocksも参照してください。(第二文、訳に自信なし)
[編集] ブロックの解除
特別:Ipblocklistに行って、解除したいユーザーを見つけて、「ブロック解除」のリンクを押してください。次に確認のページが出てきますので、ブロック解除の理由を記入してください。そうすると、解除された事実が記録され、ユーザーはすぐにブロック解除されます。IPアドレスを範囲でブロックしている場合は、範囲全体をブロック解除しなければいけません。そのうち特定のIPだけを解除することはできません。
- 関連事項
[編集] 管理者による差し戻し
どの利用者も、ページを差し戻すことができますが、管理者は「ロールバック」により、これを簡単に行なうことができます。あるユーザーの編集を無効にして、元に戻したい場合には、ページの履歴や、ユーザーの投稿記録や、差分ページの"rollback"のリンクをクリックしてください。リバートは「細部の編集」としてM扱いとなり、要約欄には「Reverted edits by X to last version by Y」と自動的に記入されます。大規模な破壊行為が行なわれて、最近更新されたページが埋め尽くされてしまうような場合には、「ボットのロールバック」 をすることができます。これをやるには、まずユーザーの投稿記録の最後に&bot=1と付けてください。たとえば、 http://ja.wikipedia.org/w/wiki.phtml?title=Special:Contributions&target=Vandal&bot=1 といった具合です。そうしてからユーザーの投稿記録のページでロールバックを行なってリバートすると、そのユーザーによる変更も、管理者によるリバートも、両方とも最近更新されたページには載らなくなります。
[編集] 利用者名を変更する
この操作はビューロクラット、スチュワード、開発者が行なえます。管理者には利用者名の変更ができません。
特別ページから「利用者名の変更」を選択し、利用者名変更のための画面に移動します。上の欄に旧利用者名、下の欄に新利用者名を入力し、「変更」ボタンを選べば移動が完了します。入力する利用者名に「利用者:」「user:」といった名前空間名を入れないでください。「利用者ページと会話ページ、およびそれらのサブページを新しい利用者名のものに移動」チェックボックスにチェックが入っていた場合、利用者ページとそのサブページ、会話ページとそのサブページも全て新たな利用者名のものに変更されます。
変更が終了したら、そのことが対象の利用者に分かるように、Wikipedia:利用者名変更依頼の依頼のあった欄、新しい利用者名の会話ページ、ウィキメールを使って連絡してください。