篠山線
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篠山線(ささやません)は、兵庫県多紀郡丹南町(現在の篠山市)の篠山口駅から兵庫県多紀郡多紀町(同じく篠山市)の福住駅までを結んでいた、日本国有鉄道(国鉄)の鉄道路線。1972年に廃止された。
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[編集] 路線データ
[編集] 運行形態
1944年10月1日開業時
- 運行本数:篠山口~篠山間9往復、篠山~福住間5往復
- 所要時間:全線35~57分
1972年3月1日廃止時
- 運行本数:篠山口~福住間6往復(1往復は休日運休)
- 所要時間:全線33~39分
[編集] 歴史
太平洋戦争中、丹波地方で産出されるマンガン輸送と、海沿いを通るため海からの攻撃が懸念された山陽本線のバイパスとして福知山線の篠山駅(現在の篠山口駅)と山陰本線の園部駅を結ぶ目的で建設された。1944年に篠山口~福住間が開業。同時に、1913年より篠山駅[1]から篠山町(当時)市街地を結んでいた篠山鉄道が廃止された。しかしながら翌1945年に終戦を迎え、福住~園部間の建設は中止された。
以後、地域輸送に貢献することになるが、園部方面へ早く延長するため篠山町の市街地から離れた場所に篠山駅を置いたため利用者は少なく、1968年に赤字83線に指定され沿線住民の反対にあったものの1972年に全線が廃止された。
なお、篠山口駅~園部駅間にはJRバスが運行されていたが、2002年に西日本ジェイアールバスが撤退し、代わって現在は神姫バスが篠山口駅~福住間、京阪京都交通が福住~園部駅間を運行している。
余談だが、篠山線の廃止にあたって地域との交渉をまとめたノウハウが国鉄の内部文書として残され、これがのちの特定地方交通線の廃止交渉に役立ったという。この文書は一時出版も考えられたというが、「相手に手の内を見せるようなもの」としてお蔵入りになったという逸話も残されている。
- 1944年(昭和19年)3月21日 篠山口~福住間が開業。篠山駅、八上駅、丹波日置駅、村雲駅、福住駅開業。
- 1972年(昭和47年)3月1日 - 篠山口~福住間が廃止。篠山駅、八上駅、丹波日置駅、村雲駅、福住駅廃止。
- ^ 福知山線の篠山駅は篠山線開業前の1944年3月1日に篠山口駅に改称したが、篠山鉄道の駅は同年3月20日限りで廃止されるまで篠山駅を名乗っていた。
[編集] 駅一覧
括弧内は起点からの営業キロ。
篠山口駅(0.0km) - 篠山駅(5.0km) - 八上駅(8.8km) - 丹波日置駅(10.6km) - 村雲駅(14.2km) - 福住駅(17.6km)
[編集] 接続路線
- 篠山口駅:福知山線
当時は、JR宝塚線といった愛称はまだ付いていない。
[編集] 外部リンク
- 丹波篠山インターネットテレビ - 以下の2つの記録映像がある。
- 「篠山線廃止反対運動/篠山・藍本間新線建設促進運動」(1955年/14分34秒)
- 「さよなら篠山線」(1970年/13分15秒)
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