篠山市
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篠山市(ささやまし)は、兵庫県中東部にある市。1999年4月1日に旧多紀郡篠山町・今田町・丹南町・西紀町の4町が合併し市制が施行された。
篠山市の誕生は、平成の大合併のさきがけとなった。
2005年4月末現在で、人口47,178人、面積377.61 k㎡。
目次 |
[編集] 篠山市の概要
兵庫県中東部に位置し、東西30km、南北20kmのやや長方形で、広さは377.61k㎡で県内第4位、兵庫県域の約4.5%を占めている。地目別にみると農地48.8k㎡、宅地8.36k㎡、山林207.63k㎡となっており、自然環境の豊かな地域である。古来京都への交通の要として栄えてきた歴史があり、町並みや祭りなどに京文化の影響をを色濃く残している。気候は盆地特有の寒暖差が顕著で冬季の寒さは比較的厳しく、夏は高温・高湿で概して内陸的気候と言える。その寒暖差を生かした農業が発達している。主な産業は、農業、観光業が中心となっているが、少子高齢化の影響により他の地域同様、農業の衰退が進んでおり、構造転換が迫られている。現在では観光と農業を組み合わせた観光的な農業や、特産物の農業生産に移行しつつある。例えば、丹波黒大豆の生産が全国的にも有名となっている。山林の多くは杉・檜などの植林となっているが、木材価格の低迷や後継者難から主要な産業とはなっていない。また、秋から冬にかけては盆地特有の濃い霧が発生する日が多く、低い山からでも眺められる雲海は名物にもなっている。 アクセス面においては市内を走るJR福知山線(宝塚線)の複線電化により、大阪へのアクセスは良くなっており、片道1時間程度の通勤圏となっている。文化・経済的にも舞鶴・福知山をはじめとする北近畿文化圏というよりは大阪文化圏といった方がよい。しかし人口増加はここ近年やや伸び悩む傾向にある。
[編集] 特産物
[編集] 歴史
兵庫県多紀郡は、篠山市誕生の3月31日以前は、篠山町・今田町・丹南町・西紀町の4町があった。篠山盆地を中心とする多紀郡は、近世篠山藩の支配を受けていた。篠山町は、篠山藩の城下町として、近世以来、多紀郡の中心として発展してきたが、この篠山町を中心とした多紀郡4町は比較的まとまりをもった地域であった。
1958年以来、6回目の合併協議がおこなわれたが、1996年に合併研究会が発足し、1997年に合併協議会が結成された。協議の結果、1999年4月1日に多紀郡4町が合併し、篠山市が誕生した。しかし合併後、市内各所で20億円規模の箱ものが建設され市民一人当たりの借金が一人当たり200万を超えるなど、財政健全化を求める声が多い。
[編集] 行政
市の行政機関として市中心部に、篠山市役所本庁舎を置く。 他に、出先機関として、今田支所、丹南支所、城東支所、多紀支所、西紀支所、西紀支所西紀分局を置いている。 丹波地方の国や県の行政・司法機関は、隣接市の丹波市柏原町に集中している。篠山市には、兵庫県篠山庁舎、篠山簡易裁判所、篠山警察署、神戸地方法務局篠山支局、篠山区検察庁、柏原公共職業安定所篠山出張所、丹波教育事務所等がある。
[編集] 経済
[編集] 隣接市町村
北は丹波市および京都府の天田郡、東は京都府の船井郡、西は加東郡と西脇市、南は三田市と川辺郡にそれぞれ接しており、文化的・経済的には丹波市と三田市に寄っている。また平成の大合併により、篠山市の周辺では多くの自治体が合併を進めてきた。新「福知山市」、「丹波市」、「南丹市」、「加東市」等。 その結果篠山市は、従来地理的に離れているように感じた福知山市と接することとなった。 [編集] 兵庫県[編集] 大阪府[編集] 京都府[編集] 姉妹都市[編集] 国内[編集] 海外
[編集] 地域[編集] 教育少子高齢化や市内周縁部の過疎化により、学校数は減少傾向にある。例えば小学校では統合の動きが見られ、中学校も近年において多紀中学校と城東中学校が統合し、篠山東中学校となった経緯がある。
なお、昭和24年(1949年)4月から昭和41年(1966年)3月まで、兵庫農科大学(現、神戸大学農学部)が設置されていた。兵庫師範学校(現神戸大学発達科学部)の分校が設置されていたこともある。 [編集] マスメディア[編集] 交通[編集] 鉄道[編集] 道路
[編集] 名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事(以下の記述中の「史跡」「重要文化財」「天然記念物」は、文化財保護法に基づき国が指定した史跡、重要文化財、天然記念物を指す)
[編集] 市出身の有名人
[編集] その他
[編集] 外部リンク![]()
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