能勢電鉄妙見ケーブル
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妙見ケーブル(みょうけんけーぶる)は、兵庫県川西市の黒川駅からケーブル山上駅に至る能勢電鉄が運営するケーブルカーである。なお、正式名称は鋼索線であるが、国土交通省監修の『鉄道要覧』に路線名称は記載されていない。
能勢妙見のある妙見山への足である。妙見山へはさらにケーブル山上駅から5分ほど歩いた妙見の水広場前駅から出ているリフトに乗り継ぐ。なお、ケーブル山上駅と妙見の水広場前駅の間にシグナス森林鉄道が走っている。
1067mm軌間の多い日本のケーブルカーとしては珍しく標準軌を採用している。車両には「ほほえみ」、「ときめき」という愛称がついている。
なお、乗車券の磁気化は行われておらず、自動改札機も無い。以前は自動券売機でラガールカードが使えたが現在は使えない。スルッとKANSAIやPiTaPaの導入予定も無い。
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[編集] 路線データ
[編集] 運行形態
通常は20分間隔、多客期は10分間隔の運行である。所要時間は5分。冬期は土曜・休日と年末年始を除き運休する。
[編集] 歴史
前身は妙見鋼索鉄道で1925年に開業した。滝谷~中間間の下部線と中間~妙見山間の上部線からなっていた。戦時中は廃止されていたが、戦後に能勢電気軌道(現在の能勢電鉄)の直営で下部線が復活。上部線跡はリフトになった。
- 1925年8月1日 妙見鋼索鉄道 下部線滝谷~中間間、上部線中間~妙見山間開業。
- 1944年2月11日 妙見鋼索鉄道 下部線・上部線を不要不急線として廃止。資材は供出。
- 1960年4月22日 能勢電気軌道(現在の能勢電鉄)が黒川~ケーブル山上間を再開業。