舟橋元
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
舟橋 元(ふなばし げん、本名:舟橋 澄、1931年2月3日 - 1974年9月17日)は日本の俳優。身長177cm、体重72kg。
目次 |
[編集] 人物
北海道帯広市生まれ。1948年、法政大学予科在学中に、東横映画(東映の前身)の第1回ニューフェイスに合格。中退して入社し、「月光城の盗賊」でデビューするも、その後、退社。文化放送のラジオ・ドラマに出演したり、劇団ひばり座に籍を置くも、1950年には、東映東京撮影所の大泉演劇協団に入り、「きけわだつみの声」に出演。52年、佐分利信監督による「人生劇場」に青成瓢吉役を演じ、その堂々たる体躯と対照的な愛嬌と朴訥さのある男性的なマスクで好評を博す。フリーになった後、新東宝に専属契約し、脇役に回る。
1960年代に入り、新東宝が倒産目前になり、テレビに活躍の場を移す。1965年にNETの「新選組血風録」で近藤勇役を演じ、再び人気を獲得。さらに、同じくNETの「燃えよ剣」にて近藤勇を演じ、栗塚旭扮する土方歳三や島田順司扮する沖田総司と共に、一世を風靡した。その後は、テレビの時代劇に欠かせない存在となったが、その頃から糖尿病を患い、療養生活を続けるも、1974年に43才の若さで膵臓ガンで死去。最後の出演はNHKの少年ドラマ「コロッケ町のボク」だった。
[編集] 出演作品
[編集] 映画
- きけ、わだつみの声(1950年、東映)
- 人生劇場第一部「青春愛欲編」(1952年、東映)
- 人生劇場第二部「残侠風雲編」(1953年、東映)
- むぎめし学園(1953年、東映)
- 戦艦大和(1953年、新東宝)
- 明日はどっちだ(1953年、エイトプロ)
- 女の暦(1954年)
- 下郎の首(1955年)
- 王将一代(1955年)
- 若人のうたごえ(1955年)
- 北海の叛乱(1956年、新東宝)
- 明治天皇と日露大戦争(1957年、新東宝)
- 風雲新撰組(1961年、新東宝)
[編集] 主なテレビドラマ
- 吾輩は猫である(1958年、日本テレビ系)
- 恐怖のミイラ(1961年、日本テレビ系)
- 赤穂浪士(1964年、NHK大河ドラマ)
- 新選組血風録(1965年、NETテレビ系)
- 燃えよ剣(1970年、NETテレビ系)
- 遠山の金さん捕物帖(1970年、NETテレビ系)
- 大江戸捜査網(1970年、東京12チャンネル)