島田順司
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島田 順司(しまだ じゅんし、1938年8月12日-)は、兵庫県芦屋市出身の俳優。不世出の沖田総司役俳優として伝説的な存在である。「じゅんじ」と読まれるが「じゅんし」と読む。本名である。
[編集] 来歴・人物
東京芸術座演劇研究所第1期生。1965年にNETのドラマ『新選組血風録』の沖田総司役で本格デビュー。本作は新選組をテーマとした映像作品中屈指の傑作との評価の受け、島田の沖田も、栗塚旭演じる土方歳三と共に絶大な人気を博した。そもそも沖田総司は「おきたそうじ」と読むのだが(自筆の手紙で「沖田総二」と記しているものがある)、島田の人気のため、「じゅんし」という名前にかけて「おきたそうし」と呼ぶようになった。1970年には同じNETの『燃えよ剣』で、再び土方役の栗塚、近藤勇役の舟橋元と共に沖田を演じた。
2004年に放映された大河ドラマ『新選組!』では、沖田総司が晩年に療養した植木屋の役で出演し、時代劇ファンの間で話題となった。(栗塚旭は、土方の兄役で出演した)
また1983年の『科学戦隊ダイナマン』では戦隊の司令官を演じたが、この時の主演俳優の一人が沖田さとし(総司はさとしとも読む)という偶然な取り合わせとなった。 もう一つの代表作『はぐれ刑事純情派』の川辺課長は足掛け18年も演じ続けている当たり役である。
[編集] 出演作品
- 新選組血風録(沖田総司)
- 燃えよ剣(沖田総司)
- 科学戦隊ダイナマン(夢野久太郎)
- はぐれ刑事純情派(捜査課長・川辺精一警部)
- 水戸黄門第35部(林周庵)
- 京都サスペンス「霊山の舞扇」(1989年12月放送、制作・関西テレビ放送、東映)
- 世直し順庵(長谷部総十郎)