草津川
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草津川 | |
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延長 | 15 km |
水源の標高 | - m |
平均流量 | - m³/s |
流域面積 | 48 km² |
水源 | 鶏冠山(滋賀県) |
河口 | 琵琶湖(滋賀県) |
流域 | 滋賀県 |
草津川(くさつがわ)は、滋賀県を流れる淀川水系の川で、一級河川。旧河道は典型的な天井川であった。2002年7月、治水事業として中流域から琵琶湖にかけての新草津川が開削されたため、天井川を成していた旧河道は廃川となった。従来の流路を旧草津川とも称する。
目次 |
[編集] 地理
大津市南東部の鶏冠山(標高491m)西麓を源流として概ね北流。草津市に入って美濃郷川をあわせ、名神高速道路をくぐる辺りから、やや北西向きとなる。草津・栗東両市の境を成しつつ東海道新幹線に近づくと金勝川が合流、ここから新河道の新草津川に入る。新幹線をくぐってほぼ西流、旧草津川河口の約3km南方で琵琶湖に注ぐ。河口部には帰帆北橋が架かる。
[編集] 天井川だった旧草津川
金勝川合流地点からすぐに新幹線をくぐり、徐々に天井川らしくなってくる。新幹線をくぐり草津市街に入ると、数百m間隔で相次いで国道1号と琵琶湖線(東海道本線)が河底の下をトンネルで抜けていく。市街地を出てからは草津市西部の田園地帯を潤し、琵琶湖へやや突出しながら流れ込むという流路であった。現在、廃川敷は堤防のみ残るが、今後の活用法について、公園化・切り崩しなど意見が紛糾し、全般的な活用法は未だに解決の目処が立っていない。
しかし、草津市草津町・木川町地区の交通利便性を向上させる目的から都市計画道路大江霊仙寺線(おおえりょうせんじせん)の開通が急がれ、2006年5月から旧草津川の一部で堤防の切り崩し工事や旧河川部の埋め立て工事が行われている。右の写真で砂地が露出している部分に堤防および河床があった。2007年4月現在では大江霊仙寺線の工事は北(写真では左)半分はほぼ完成し、引き続き南(右)半分の工事が進められている。
江戸時代中期までは天井川ではなかったが、土砂の流出などにより急速に河底が上がり、明治時代初期には既に天井川になっていた、と伝えられる。