西垣通
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西垣通(にしがき とおる 1948年12月12日 - )は情報工学者、作家。
俳人で明治大学教授の西垣脩(にしがき しゅう)の長男として東京都に生まれる。東京少年少女合唱隊に所属し、NHKのみんなのうたで歌ったことがある。世田谷区立松沢小学校から同松沢中学校を経て東京都立西高等学校に進み、1968年に東京大学理科1類入学。1972年に東京大学工学部計数工学科を卒業(卒業論文のテーマはファジー代数の応用)。1972年、エンジニアとして日立製作所に入社。このときOSやネットワーク、データベースなどの性能設計や信頼性設計を研究し、客員研究員としてスタンフォード大学に留学。1982年、東京大学で工学博士号を取得。
1986年、過労で日立製作所を退職。明治大学助教授(のち教授)を経て、1996年に東京大学社会科学研究所教授。2000年以降は東京大学大学院情報学環教授。
1991年、『デジタル・ナルシス』でサントリー学芸賞(芸術・文化部門)受賞。歴史小説『1492年のマリア』(2002年)ではコロンブスの新大陸発見とスペインからのユダヤ教徒追放を扱っている。技術者出身でありながら文系的な問題意識も旺盛で、文理両方の分野にわたる脱領域的な執筆研究活動をおこなっている。