西山興隆寺
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西山興隆寺(にしやまこうりゅうじ)は、愛媛県西条市(旧:周桑郡丹原町)にある真言宗の別格本山。山号は仏法山。詳しくは仏法山仏眼院興隆寺と称する。紅葉が有名で、紅葉の名所である「西山」を付して「西山興隆寺」と呼ばれている。四国別格二十霊場の十番霊場でもある。
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[編集] 概要
高縄山系の東のふもと、海抜100mから300mに位置し、周囲の山々に溶け込んだ景色が美しい。特に紅葉の名所として知られ、「もみじの西山興隆寺」として知られている。紅葉の見頃はその年の気候条件によって若干前後するが、例年11月初旬から12月初旬。この時期には多くの紅葉狩り客や写真愛好家が愛媛県内をはじめとして各地から訪れる。
[編集] 起源と歴史
興隆寺は、皇極天皇の時代に、鉢上人によって創建された。報恩大師、弘法大師が入山し、桓武天皇の勅願寺ともなっている。その後、源頼朝、河野家、歴代の松山藩主、小松藩主をはじめとする地域の人々に大切に守られてきた。現在では、別格本山となっている。
[編集] 文化財
興隆寺は、多数の国・県・市指定文化財を有しているが、うち展示可能なものや代表的なもの一部について、例年、秋季特別展示が行われる。
- 重要文化財(国指定)
- 本堂
- 宝篋印塔
- 銅鐘
- 愛媛県指定文化財
- 銅造如来立象・二重塔・興隆寺文書、名勝西山(境内地)
- 西条市指定文化財
- 宝篋印塔・勅使門・六角堂・樹齢200年の熊谷椿・樹齢180年の広葉杉
[編集] 所在地
愛媛県西条市古田1657