調性音楽
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調性音楽(ちょうせいおんがく)とは、19世紀後半以降の「無調音楽」の登場によりその対の概念として整備された音楽上の概念であり、狭義には長調または短調によって体系付けられたいわゆる西洋音楽のみのことを指し、広義には何らかの中心音が存在する音組織に基づいた音楽のことをいう。
当初は、狭義の用法のみを調性音楽として旋法性は排除されていたが、現代では旋法も包括して調性音楽とする広義の用法も定着している。長調や短調などのような中心音の存在する音組織のことを調性という。
2006年現在、音楽会で取り上げられる音楽、コンパクトディスクやマスメディアを通じて流通する音楽、店舗のバックグラウンドミュージックなどの音楽の多くは調性音楽に分類することができる。