豊乗寺
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豊乗寺(ぶじょうじ)は鳥取県八頭郡智頭町にある高野山真言宗の密教寺院。平安時代の嘉祥年間(845年~851年)、空海の法弟である真雅による開基と伝えられる。本尊は阿弥陀如来。
かつて6つの僧坊を含む大伽藍を有していたが天正年間の兵火によって全て失われた。現在の本堂(阿弥陀堂、1685年築)や茅葺きの大師堂などは江戸時代中期の建築である。 平安仏画の代表作の1つである国宝「絹本著色普賢菩薩像」など多くの文化財を有する寺として知られている。
[編集] 文化財
- 国宝
- 絹本著色普賢菩薩像 平安時代後期(東京国立博物館に寄託)
- 重要文化財(国指定)
- 絹本著色楊柳観音像(東京国立博物館に寄託)
- その他
- 大杉(鳥取県指定天然記念物)
[編集] 所在地・交通アクセス
- 所在地― 〒689-1463 鳥取県八頭郡智頭町新見73
- 智頭急行 またはJR 因美線、 智頭駅 から日ノ丸バス波多・宇波行きで10分、豊乗寺前下車すぐ(但し、2006年1月1日より土曜は2往復のみ、休日は全便運休となったため、注意が必要。)。