農業経済学
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農業経済学(のうぎょうけいざいがく、 Agricultural economics)とは、農学、あるいは経済学の一分野。 農学の他分野が、農業を自然科学的側面を研究するのに対し、社会科学的側面を研究するのが農業経済学である。
経済学の一分野とされることもあるが、日本の大学においては農学部に農業経済学専攻が設置されている場合が多い。農学部内でありながら社会科・公民科の教員免許を取得可能なところもある。ちなみに、太平洋戦争末期の日本で行われた学徒出陣において、農学部の農業経済学科は「文系」と見なされて徴兵対象となった。
一方、アメリカでは「応用経済学」を中心に学ぶ学部として、農業経済学部を持つ大学が散見される。これらの大学では、農業経済学は経済学の一分野とされている。
産業組織論と係わり合いが深い他、農業生産物などの輸入・輸出などの議論があるため国際経済学と結びつきが強い。
日本における研究方法においては、実験・実証ではなく、農村地域に赴いての取材調査、参考文献の解読などが用いられることが多い。一方で、アメリカにおいては実証研究が中心となる。
近年日本における大学の農業経済学科は従来の農業問題以外にも「食料」・「環境」の問題について幅広い研究する学問となっており、学科名も様々な物に変化しつつある。
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[編集] 農業経済学の分野一覧
[編集] 農業経済学科のある大学・学部
[編集] 農業経済学科に類似する学科のある大学・学部
[編集] 関連項目
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