鄭州
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河南省内の鄭州の位置(オレンジ色) |
鄭州(ていしゅう, Zhengzhou)は中華人民共和国河南省の省都。面積 7446平方キロ、総人口697.7万人、市区人口約320万。殷の時代より3,500年の歴史をもつ国家歴史文化名城である。旧市街の東部(鄭東地区)に50万人規模の新都市建設が計画されている。
目次 |
[編集] 地理
中原を東流する黄河の南岸に位置し、東は開封市、西は洛陽市、北は新郷市、南は許昌市と接する。
[編集] 歴史
3500年前には商(殷)王朝の都邑があった。当時、青銅精練技術や陶器生産技術は相当発達していた。紀元前11世紀の西周時代、周王は弟の管叔鮮をこの地に封じ、管国と言った。春秋時代には鄭の大夫・子産の封地となった。隋代になってこの地に鄭州が設置された。黄河中游に位置する鄭州は歴史上たびたび黄河の水害を受けたため、経済の発展は緩慢だった。20世紀始めに隴海線と京広線が建設され、鄭州は南北大動脈の交差点となったため、経済的地位はようやく上昇しはじめた。1948年、人民解放軍が入城し、 1953年鄭州県を廃止して鄭州市となった。 1954年、河南省省都が開封から鄭州に移った。 2004年11月5日鄭州は中国八大古都に指定された。
[編集] 行政区画
鄭州地級市は6市区、5県級市、1県を管轄する。
- 市区
- 金水区( 省級党政機関所在地、金融、商業、娯楽集中区域)
- 二七区 (商業、物資集散区域,鄭州鉄道局機関所在地)
- 恵済区 (生態・観光区)
- 管城回族区 (歴史文化保護区)
- 中原区 (市級党政機関所在地、伝統工業区)
- 上街区 (工業地帯)
- 県級市
- 滎陽市 (間もなく区に昇格予定)
- 新鄭市
- 鞏義市
- 登封市
- 新密市
- 県
- 中牟県 (間もなく区に昇格予定)
[編集] 観光
- 少林寺 (千古名刹)
- 嵩陽書院 (中国古代四大書院のひとつ)
- 嵩山(世界遺産公園)
- 黄河游覧区
- 二七記念塔(鄭州のランドマーク)
- 鄭州商城遺跡
- 中岳廟
- 杜甫故里
- 打虎亭台墓
- 大河村遺跡
- 黄帝故里
- 観星台
- 河南博物院 (国家級歴史博物館)
[編集] 教育
- 鄭州大学
- 工学院 (元・鄭州工業大)
- 医学院 (元・河南医科大学 )
- 西亜斯工商管理学院
- 升達経済貿易管理学院( 元・升達大学)
- 華北水利水電大学
- 中国人民解放軍情報工程大学
- 工学院
- 理学院
- 測量学院
- 河南工業大学 (元・鄭州工程学院)
- 河南農業大学
- 河南中医学院
- 河南財政経済学院
- 鄭州軽工学院
- 鄭州防空兵学院
- 黄河科学技術大学
- 中州大学
- 河南工程学院