里中智
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里中 智 (さとなか さとる)は漫画「ドカベン」に登場する架空の人物。アニメ版での声優は神谷明。
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[編集] 人物
- さわやかな容姿と、端正な顔立ちで女性ファンが多い。
- 家族には病弱な母がいる。弟がいたが、幼い頃に他界している。
- 名前はドカベンの作者水島新司が尊敬する漫画家の一人である里中満智子から。
- 往年の名選手であるアンダースロー投手の足立光宏、山田久志がモデルとなったと言われている。
- ポジションは投手。他にセンターやサードで出場したこともある。
- 魚嫌いでカルシウムが足りないため怪我が多く、登板を見送ったり実力が十分に発揮できなかったりした時期もあった。
- あだ名は小さな巨人。ただ上記の理由から高校時代はガラスの巨人と揶揄された時期があった。
- 美少年であるため、男性ファンが多い野球漫画の中でも、女性からのファンが多くついたことでも知られる。同じ作者の水島新司が描いた『ダントツ』の荒木新太郎と瓜二つである。荒木とは『大甲子園』で対決が実現した。
[編集] 経歴
- 球歴・入団経緯 明訓高校-千葉ロッテマリーンズ(1995年~2003年)-東京スーパースターズ(2004年~)
[編集] 『ドカベン』時代
- 東郷学園中等部では補欠投手。オーバースローのストレートでは通用しないと言われ、アンダースローの変化球投手に転向し、後に七色の変化球を操るとも言われる。中学時代にチームが対戦した山田太郎のリードとキャッチャーセンスに惚れ込み、山田と同じ明訓高等学校に進学。一年からエースとして活躍し、山田とバッテリーを組む。
- 一年の秋の県予選大会の間は主将を務めた。
[編集] 『大甲子園』時代
- 3年春の選抜が終了後、一時休学してゴルフ場のキャディを務めたりしていたが、3年の夏直前に野球部復帰。
[編集] 『ドカベン (プロ野球編)』時代
- 3年の夏の甲子園終了後、体を鍛えるために早稲田大学への進学の後プロ入りも考えていたが、プロ野球ドラフト会議3位指名され、高校卒業後に千葉ロッテマリーンズに入団(背番号は01)。初年シーズン中盤に秘球「スカイフォーク」を引っさげて一軍デビュー、ストッパーとして活躍し、3年目から先発に転向する。
- 里中のプロ初登板は成績上ではオールスター後の福岡ダイエー戦となっているが、実はその前に同年のオールスターで登板している。1時不知火に大きく差をあけられての2位だったが、「走りや源さん」というスポーツライターの秘球開発をしているという記事の効果で再び1位になり出場が決定した。当時ファーム戦すら登板していない里中のこの出場に関してメディアでは組織票ではないかといわれたが、他のロッテの選手の票が伸びていないことから違うと判明した。
- プロ入りして初の実戦となったオールスターではブルペンで捕手をしていた土井垣将には「プロ相手に通用する球ではない」と思われた。その土井垣の考え通りになり2死にできるもランナー2人の大ピンチ、しかも打者は当時巨人の松井秀喜。2球とも完璧に捉えられたもののファールで助かった。最後の1球に初めてスカイフォークを披露し空振り、山田もまさかの後逸。振り逃げが適用される状況だったが、松井はスカイフォークに唖然となり走らなかった。
- その後上記のダイエー戦でプロ初先発。瓢箪とともに9回2死から共にプロ初出場。岩鬼が何球もファールで逃げたが最後はスカイフォークの前に空振り三振。里中はプロ初セーブをマーク。
- プロ入り後は高校時代とはうって変わって怪我に強い体になったらしく、先発転向数年後には中4日での登板が可能になったらしい。
[編集] 『ドカベン (スーパースターズ編)』時代
- 2004年からは高校時代の先輩である土井垣将率いる東京スーパースターズに所属(背番号1)。再び山田とバッテリーを組む。
- 2005年シーズン終盤に恋女房・山田の妹であるサチ子にプロポーズする決意を固める。タイミングに恵まれないこととサチ子の気持ちへの不安から長引いたものの、2006年シーズン終了後、遂に決行。(母親の失言でサチ子が知っていたこともあってか)サチ子も快諾した。
[編集] 主な記録
[編集] 高校時代
[編集] プロ野球
- 1試合20奪三振(1997年)・対大阪近鉄戦。しかしこの記録はスーパースターズ編で不知火に破られる。
- 完全試合 2002年、開幕戦・対西武戦。
- 無安打無得点試合 1997年、開幕戦・対日本ハム戦。
- オールスター1試合9連続奪三振(1996年)
- オールスター通算連続16奪三振(1995~1997年)
- 最優秀防御率5回(1997年~1999年、2002年、2003年)
- オールスターMVP(1996年)
[編集] 背番号
[編集] 変化球
- さとるボール(揺れるシンカー)
- かつて高校時代に親指を突き指したことがきっかけで誕生。
- スカイフォーク
- 佐々木主浩のフォークを越える落差。一度高めに浮き上がって打者にとっては絶好球となるが、そこから急激な落差で落ちる変化球。当初は落ちてくる所を叩くしか対処法は無いと思われたが、山田はバッターボックス内ギリギリまで乗り出し、落ちる前に叩くという奇策にて初めて打ち崩した。名前のごとく、「空に吸い込まれてから落ちる」という表現がされる。そのため、空のないドーム球場では効果が薄くなってしまう。
- カーブ
- スライダー
- シュート
- チェンジアップ
- スローカーブ
- 高速シンカー
- その他多数?