野村謙
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野村 謙(のむら けん、1965年5月9日 - )は福岡県出身のD1ドライバー。
D1グランプリには初年度から、パーツメーカー「BLITZ」と共に参戦を続けている。巻き上げる白煙の比類なき多さ(白煙番長)とありえない角度(角度番長)、パドックやピットウォークでの明るいキャラクターと独特な口調の博多弁で、D1ファンのみならず、ギャラリーや審査員からのウケもいい。必ず自己紹介では「志村けんと一文字違いの野村謙です」と挨拶する。愛称はのむけん。今となってはほぼ忘れ去られているが、日本初のワークスドリフトドライバーである。
D1グランプリで活躍したことで、R34スカイラインの4ドア車をプレミア化させた事でも有名である。
初年度~2004年前半まで、準優勝が何回はあるが、優勝はない。しかし、第二戦(スポーツランドSUGO)にて投入された「BLITZ 2004 D1 SPEC ER34 SKYLINE(ER34)」を得て、追走では今までにないほどの強さを見せる。単走状態はもちろんのこと、後追いに回ったときにはベタベタまで寄せていく丁寧さに磨きがかかっていったのだ。そして第三戦決勝にて、急成長を遂げたハチロク乗りの日比野哲也をサドンデスの末に下して、優勝する。その後のラウンドは、クラッチ蹴りをしただけでエンストしてしまうというマイナートラブルに見舞われ、惜しくもシリーズチャンピオンを逃した。
2006年現在、D1グランプリでは3勝を上げている(2004年第三戦、2006年第二戦、第四戦)。これに加え、エキシビジョンで1度勝利がある。
「ドリキン」こと土屋圭市とは親友関係(息子の名前を「圭市」にしているほど)にあり、他にもモータースポーツ界の有名な著名人とも友好関係がある。2005年からはダンロップのテレビCMに服部尚貴と共に出演するようになった。2006年10月12日に日本テレビのズームイン!!SUPERに出演し、車で鉛筆削りなどに挑戦。
ビデオ雑誌「ビデオオプション」や「ドリフト天国ビデオ」では、常に出演か、あるいはレポーター役として抜擢される事が多い。(すごいよ!オサルさんspecial等。因みにこの企画の名前は漫画「すごいよ!!マサルさん」のパロディ)かつてビデオオプションの企画でアメリカに渡米し、そのつど様々なパフォーマンスで人気を一手にひきつけた。アメリカのモータースポーツファンは、「ドリフトといえばD1選手ののむけん」と口癖で言うまでになった。今やその人気は日本だけでは収まらず、アメリカやイギリス、果ては世界各地にまで「のむけん人気」は広がっている。
主業は、福岡市の福岡空港脇に基地を置く、チューンショップ「V.S.N(Variety Shop Nomuken)」の店長をしているが、一年中多忙な事でも知られているため、いつも店の事は店員に任せっぱなしにしている。