金田一温泉
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
金田一温泉(きんたいちおんせん)は、岩手県二戸市(旧国陸奥国)にある温泉。馬淵川のほとりにあり、観光宣伝では温泉郷を名乗っている。
目次 |
[編集] アクセス
[編集] 泉質
- 単純温泉(低張性弱アルカリ低温泉)
[編集] 温泉街
温泉街最奥に座敷わらしで知られる緑風荘がある。
[編集] 歴史
以前は湯田温泉という名称であった。(田んぼから湯が沸いていたことに由来する) この温泉の起源については、1000年以上も前に蝦夷の酋長アテルイが湯浴みしたのが始まりとの説があるように、開湯年代を求めるのは難しい。
一般的に開湯年代として紹介されるのは、1626年である。歴史のある名湯であって、江戸時代には盛岡南部藩の指定湯治場となり、『侍の湯』と呼ばれた。その時期から既に温泉街が形成されていたものと考えられる。
ちなみに、金田一を姓にする金田一氏は、南部氏の祖南部光行の第4子の四戸氏から出たとされる。
平成6年(1994年)4月28日 - 環境庁告示第40号により、国民保養温泉地に指定。
[編集] その他
[編集] 金田一温泉をモデル、舞台とする芸術作品
- 小説
三浦哲郎の一連の作品。三浦哲郎は父方の実家のある金田一に疎開していた。 『ユタとふしぎななかまたち』(三浦哲郎)
- エッセイ、随想
『時のせせらぎ―若き日の追想紀行』(三浦哲郎)
- 短歌
国語学、言語学者の金田一京助は、先祖が金田一周辺を領地にしていた関係で、たびたび来訪している。 金田一京助はまた、歌人でもあり、金田一温泉を詠んだ歌も残している。緑風荘前に歌碑がある
- ミュージカル作品
『ユタとふしぎななかまたち』(劇団四季、原作三浦哲郎)