鎌状赤血球症
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鎌状赤血球症(かまじょうせっけっきゅうしょう)は遺伝性の貧血病で、赤血球の形状が鎌状になり酸素運搬能が低下して起こる貧血症。鎌状赤血球貧血症ともいう。優性致死遺伝子によって発現する。遺伝子型がホモの場合、常時発症しているのでたいていは成人前に死亡するが、遺伝子型がヘテロの場合、低酸素状態のみ発症するので通常の日常生活は営める。 鎌状赤血球遺伝子を持つ者は、日本にはほとんど見られないが、マラリアが比較的多く発症するアフリカにはかなり見られる。これは鎌状赤血球にはマラリア原虫が寄生できず、マラリアの発症を抑えるため、自然選択において有利に働くためである。
[編集] 外部リンク
- メルクマニュアル 鎌状赤血球症
- Sickle cell anaemia (eMedicine)
- SCA clinical trials (ClinicalTrials.gov)
- Sickle Cell Anemia (University of Maryland Medical Center)
カテゴリ: 医学関連のスタブ項目 | 血液疾患