首里手
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首里手(しゅりて、スイディー)とは、沖縄の琉球王国の手 (沖縄武術)から発展したという唐手(現・空手)の一系統。琉球王府のあった首里に住む首里士族によって継承・発展してきたものである。
沖縄では、琉球王国時代には空手の流派というものは存在せず、主に空手が盛んな三地域の地名を冠して、首里手、泊手、那覇手の三大系統に大きく分類される。
一般に、首里手は柔軟性重視、那覇手は筋骨重視が特徴と言われている。泊手は首里手とさほど変わらなかったらしい。首里手の代表的な型(形)には、ナイファンチ、バッサイ(パッサイ:抜塞)、ピンアン(平安)、クーサンクー(公相君)などがある。
首里手の代表的な空手家としては、佐久川寛賀、松村宗棍、糸洲安恒、安里安恒、本部朝勇、本部朝基兄弟、屋部憲通、花城長茂、船越義珍、喜屋武朝徳、知花朝信、摩文仁賢和、遠山寛賢などがいる。