香川県営野球場
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
香川県営野球場 (オリーブスタジアム) |
|
---|---|
Kagawa Olive Stadium | |
![]() |
|
施設統計 | |
所在地 | 香川県高松市生島町614(香川県総合運動公園内) |
開場 | 1982年 |
所有者 | 香川県 |
管理・運用者 | 香川県 |
グラウンド | 内野:クレー舗装 外野:天然芝 |
照明 | 照明塔:6基 最大照度:投捕間2500Lx 内 野2000Lx 外 野1000Lx |
建設費 | 16億円 |
設計者 | (基本設計)日建設計 (実施設計)梓設計 大阪支店 |
建設者 | フジタ工業 四国支社 |
使用チーム、大会 | |
香川オリーブガイナーズ(四国アイランドリーグ、2005年~) | |
収容能力 | |
22,000人 | |
規模 | |
グラウンド面積:14,050m² 両翼:96 m 中堅:122 m |
|
フェンスの高さ | |
2.65 m |
香川県営野球場(かがわけんえいやきゅうじょう)は、香川県高松市生島町の香川県総合運動公園内にある野球場。愛称 オリーブスタジアム。独立リーグ・四国アイランドリーグの香川オリーブガイナーズが本拠地として使用している。施設は同県が運営管理を行っている。
命名権(ネーミングライツ)の売却により、2007年5月1日から愛称をサーパススタジアムに改称する予定である(詳細は後述)。
目次 |
[編集] 歴史
かつて香川県では、高松市中心部にあった高松市立中央球場を県下のメインの野球場として使用してきた。しかし老朽化した上、敷地が狭隘なため改築・拡張が行えないなど問題が生じたことから、県では1970年代から県営野球場の建設を検討してきた。1978年11月16日、県が設けた諮問機関「県営野球場問題協議会」は、市内生島町の塩田跡地に硬式野球場、軟式野球場をはじめ球技場、テニスコートなどを有する総合運動公園を整備するよう答申。その後整備事業が進められ、このうち県営野球場は1982年7月17日に開場した。西武ライオンズ球場や静岡草薙球場をモデルにして設計されたといわれている。開場以来、高校野球、大学野球、社会人野球などアマチュア野球公式戦が行われている他、プロ野球公式戦も開催されている。なお、中央球場は同年4月に閉場し、撤去された。
運動公園内には、メインの県営野球場とサブの第二野球場の2つがある。このうち県営野球場は1993年の国民体育大会(東四国国体)開催に合わせ、同年スコアボードをパネル式から磁気反転式に改修し、照明設備を増設。これにより、四国4県で初めてプロ野球のナイター開催が可能な野球場となった。2000年、岡山県の岡山県倉敷スポーツ公園野球場(マスカットスタジアム)や愛媛県の松山中央公園野球場(坊っちゃんスタジアム)など、近隣県の野球場が愛称を付与しているのに倣う形で、県も県営野球場に愛称を付与することとなり、県内の小豆島がオリーブの生産地であるのに因んでオリーブスタジアムと命名された。
2005年に発足した独立リーグの四国アイランドリーグ4球団のうち、香川県をホームとする香川オリーブガイナーズは、このオリーブスタジアムを本拠地として使用している。
[編集] 主なエピソード
- 1994年8月10日に行われた日本ハムファイターズ対オリックス・ブルーウェーブ22回戦で、イチローがプロ野球新記録となる57試合連続出塁を達成、石嶺和彦の記録を8年ぶりに更新した。試合は4-3で日本ハムが勝利した。
[編集] 施設概要
- 香川県営野球場(オリーブスタジアム)
- 両翼:96m、中堅:122m、左右中間:117m
- 外野フェンスの高さ:2.65m
- 内野:土、外野:天然芝
- 照明設備:6基(バッテリー間:2500Lx、内野:2000Lx、外野:1000Lx)
- 四国アイランドリーグの試合をナイターで開催する場合は、照明塔6基のうち海側を向いている右翼側の1基は点灯しない。これは漁港の漁作業を妨害しないよう配慮するための措置。尚、プロ野球公式戦では6基全てを点灯する。
- スコアボード:磁気反転式
- 2006年9月より球速表示(スピードガン)が設置された。
- 収容人員:22,000人
- 内野:11,200人(座席=バックネット裏の一部に屋根架設)
- 外野:10,800人(芝生席)
- 売店ブースには、セルフ式の讃岐うどんコーナーが設けられる。
- 香川県営第二野球場
- 両翼:92m、中堅:120m
- 内野:土、外野:天然芝
- バックネット裏に400人収容の座席がある
- スコアボード:パネル式
- 第2球場は主として試合前の練習や軟式野球の試合に使われる。
[編集] 命名権
2007年、香川県は財政再建策の一環として、オリーブスタジアムの命名権(ネーミングライツ)売却を決定した。「オリーブスタジアムに代わる愛称」として、県内に事業所を置く企業を対象に契約期間3年以上、年間1000万円の条件で2月20日から1箇月間募集を行った結果、3社から問い合わせがあり、このうち高松市に本社を置くマンション建設・販売大手の穴吹工務店1社のみが正式に応募した。内容を審査した上で交渉を行った結果、同社と前述の条件で契約に合意。契約期間は同年5月1日から3年間で、契約期間中の施設の愛称は同社のマンションのブランド名「サーパス」に因むサーパススタジアムとなる予定である。なお、正式名称である「香川県営野球場」は契約期間中も引き続き使用する。
[編集] 運動公園内その他の施設
- 香川県営サッカー・ラグビー場(2面)
- 県営テニス場
- 多目的広場(ソフトボール球場)
- 県営相撲場
[編集] 交通
- JR高松駅バスターミナル2番のりばからことでんバス「(11)昭和町・市図書館経由 弓弦羽」行 もしくは「(13)県庁前・中央病院・宮脇町経由 弓弦羽」行で「小坂・総合運動公園前」下車後徒歩(高松駅~小坂:大人500円、小学生以下250円)
- 香川オリーブガイナーズ主催試合開催時・プロ野球公式戦開催時には、高松駅バスターミナル14番のりばから直通シャトルバスの運行あり(高松駅~球場前:大人300円、小学生以下150円)
- 高松自動車道・高松西インターチェンジもしくは高松檀紙インターチェンジからさぬき浜街道経由で約20分
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
カテゴリ: 節現在進行 | 四国地方の野球場 | プロ野球公式戦開催野球場 | 香川県のスポーツ施設 | 高松市