3DMark
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3DMark(スリーディーマーク)はフィンランドのFuturemarkが開発する、Microsoft Windows上で動作するベンチマークソフトウェアである。DirectXを用いた3Dの性能を測るベンチマークソフトではデファクトスタンダードに位置づけられており、ゲーマーを中心とした利用者から支持を得ている。
1999年にDirectX 6に対応した3DMark99をリリースしたのが始まりで、2000年にDirectX 7に対応した3DMark2000、2001年にDirectX 8に対応した3DMark 2001、2003年に3DMark03がリリースされた。
設定変更機能が制限されているフリー版と規定の料金を支払い、様々な機能を利用して性能を測るプロフェッショナル版などのラインアップがある。
常に最新の技術の機能が使われているため、それぞれの3DMarkがリリースされたときのビデオカードを用いて計測すると負荷は非常に高い。逆に最新バージョンでありながら、スイスイ動く環境ではほぼすべての3Dの機能を快適に利用することができる。
[編集] 3DMark05
リリースは2005年。シェーダーモデル2.0準拠のベンチプログラムである。フリーダウンロード版の構成は次の通り。
- Return to Proxycon
- ファーストパーソン・シューティングゲームを模したベンチマーク。兵士の銃撃戦を描画。
- Firefly Forest
- アドベンチャーゲーム及びアクションゲームを模したベンチマーク。森林を行く蛍1匹と、それによる光の影などを描画。
- Canyon Flight
- レースゲームを模したベンチマーク。飛行船と竜のような巨大生物を描画。
[編集] 3DMark06
リリースは2006年。シェーダーモデル3.0準拠、またデュアルコアCPU対応、と時代の最先端を行く構成である。先述の'05の3テストもシェーダーモデル3.0による描画に変わり処理が重くなる(「Firefly Forest」は蛍が2匹)。新たに追加されたテストを挙げる。
- Deep Freeze
- 南極基地のレンタリング。ほとんど静止画をアングルを変えているのと同等だが、陰影処理を多用し、こだわりのあるものになっている。
- Red Valley
- 2つに分かれて戦う戦車のレンタリング。各陣営の戦車のAIを別スレッドで動かす。つまり、デュアルコアだと有利、ということである。なお、これはCPU用テストにつきフレームレートは2fps。