レースゲーム
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レースゲームはコンピューターゲームのジャンルのひとつ。 主に乗り物を使用し、自動車やオートバイを筆頭に、自転車、飛行機、宇宙船、架空の乗り物などが登場する。特に自動車やそれに近似する形状の乗り物を使用するゲームの略称は「カーゲー」。
総合的にゲームジャンルを扱う大手ゲームメーカーは自社ブランドのレ-スゲームを開発している。F-1やラリー等の実際のモータースポーツ、またそれらを題材とした漫画を原作とするもの、オリジナルの世界観におけるモータースポーツを表現したものに大分できる。競馬やスキー等のスポーツもレースゲームの題材として使用されている(スポーツゲームとの境界線があいまい)。
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[編集] ジャンル分類法
プラットフォームの性能向上により現実的なシミュレーションが可能になってきておりドライビングシミュレーターとのジャンル分けがあいまいになってきている。シミュレートよりもゲームとしての楽しさを重視しているのが決定的な分類の決め手になる。乗り物の操縦方法は意図的に簡略化され、事故によるペナルティの軽減等の配慮がされている。また、『アウトラン』のように他の車両が障害物でしかなく、競争(レース)の要素が無いソフトも便宜上レースゲームに含まれている。
こうした分類の曖昧さにより購入者は予想外の商品を手にする危険性があり、製作者側も不当な評価を下される例が後を絶たない。
[編集] ナンセンスレースゲーム
主に速さを競うが、ゲーム的な着想により運転の過激さや事故の派手さを競う等の非現実的な内容を売りにするタイトルもレースゲームに含まれる。
例を挙げると、バーンアウトシリーズ、スリルドライブシリーズなどがこれに相当する。
[編集] 実車のライセンスについて
レースゲームに登場する車はゲームとしての表現力が乏しかった初期の頃は漠然とした「車」でしかなかったが、ハードウェアとソフトウェアの性能が向上したことにより、実際に存在する車をモデルとしていると容易に判別できる車両が登場するゲームが多くなった。
多数の実在の車両が登場することで話題を呼んだ『サイドバイサイド(タイトー 1996)』以降、日本や海外の自動車メーカーから許諾を得て、実際に存在する車そのものがゲームに登場することも多くなったが、「公道上では安全運転を」という自動車メーカーのポリシーのため、公道上でレースをしているという設定のゲームや、危険走行を意図的に行うナンセンスレースゲームにはメーカーの許諾は出ず、「コース上に看板を設置」したり、「高速道路が使命を終えたため、レース場として開放された」という架空の設定で、名目上レース場の体裁を作り許諾を得ている(グランツーリスモシリーズでは「正当なモータースポーツ」という認識があるため、多くの主要メーカーから厚く理解されている)。
しかしそれでも、ホンダは基準が厳しく、レース参加車以外の車(いわゆるアザーカー)が出るものには許諾が降りないので、一部のゲームではホンダ車だけが出ないものがある(初期の首都高バトルシリーズで、メーカーから実名を使用する許諾が得られなかった頃にはNSX、インテグラ、シビックなどホンダ車がモデルとわかる車が多数登場したことはあった。しかし、後発のシリーズでメーカーから許諾を得て実名を出そうとしたことが"あだ"となってしまい、ホンダから許諾が得られない事態になってしまった)。
[編集] 代表的なレースゲーム(アーケード、家庭用ゲーム)
- 『アウトラン』シリーズ
- 『頭文字D』シリーズ
- 『F-ZERO』シリーズ
- 『街道バトル』シリーズ
- 『グランツーリスモ』シリーズ ※運転免許試験場での採用実績もありドライビングシミュレーターとの見解もあり。
- 『クレイジータクシー』シリーズ
- 『首都高バトル』シリーズ
- 『スピードレース』シリーズ:日本初のビデオゲーム式レースゲーム。
- 『スリルドライブ』シリーズ
- 『TrackMania』シリーズ
- 『ニード・フォー・スピード』シリーズ
- 『バーンアウト』シリーズ
- 『バトルギア』シリーズ
- 『プロジェクトゴッサム』シリーズ
- 『ポールポジション』シリーズ
- 『マリオカート』シリーズ
- 『ミニドライブ』:レースとは言えないが、エレメカ時代のドライブゲームとして有名。
- 『モナコGP』シリーズ
- 『ランナバウト』シリーズ
- 『リッジレーサー』シリーズ
- 『湾岸ミッドナイト』シリーズ
- 『フォルツァモータースポーツ』シリーズ