Cardcaptors

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『Cardcators』（カードキャプターズ）はCLAMP原作のNHKのテレビアニメ作品『カードキャプターさくら』の英語放送圏でのタイトルである。『カードキャプターさくら』はCCS、『Cardcaptors』はCCと略されている。ここでは、北米で放送されたものについて記述する。

注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。

[編集] 概要

本作は、北米では2000年 5月からTV放送された。オープニングの映像は、独自の編集によって全く異なったものに変えられている。そして本編においても、さくらのカードキャプターとしての使命をより強調する形で、セリフが大幅に改変され、ロマンスに関わったシーン（特に同性愛を連想させるもの）はほとんど全てがカットされている。また、ごく普遍的なシーンにおいてもカットや改変が随所に及んでおり、話数もおよそ半分の39話となっている。これは、放送権を得たNelvana社の意図によるものである。

例えば、第1話「Sakura's Rival」はCCS第8話「さくらのライバル、登場!」に相当するが、この回だけでも十箇所以上のカットがあり、話の展開を早くしている。また、それより前の回であるCCS第3話「さくらのドキドキ初デート」が第16話「Allies」となっており、話の進行も解釈も日本放送版とは異なる事が分かる。これによって発生する矛盾は、物語の設定そのものを変えることで解消している（北米の熱心なさくらファンはその事実を知っており、オリジナルからの『改悪』であると評する人もいる）。なお、南米やアジア・ヨーロッパなどの地域では、キャラクターの名前や音楽（主題歌）が部分的に変えられてはいるものの、ストーリー面ではほとんどオリジナルのまま全70話が放送された。ただし北米以外の英語圏では、Cardcaptorsでの改変に添った形で編集が加えられている。

北米版DVDはPioneer（現Geneon）から発売されているが、北米放送版を収録したCardcaptors（全9巻、英語音声）と、日本放送版を収録したCardcaptor Sakura（全18巻 - 後のBOX2巻、英語字幕）の2通りが存在している。

[編集] キャラクターの設定の違い

Cardcaptorsでも日本が舞台であるという設定は変わってないが、「Sakura」など一部を除いて英語名に変更されている。

木之本桜 - Sakura Avalon（サクラ・アヴァロン）

特徴的なシーンが削除されているため、日本版のさくらに見られるふんわりとした雰囲気は影を潜めている。日本版と意味が逆転、もしくは変化したセリフを言っている箇所が多く、使命感に溢れた気の強い性格である。

木之本桃矢 - Tori Avalon（トーリ・アヴァロン）

さくらにいじわるを言う事もあるが、シスコンという程では無い。

木之本藤隆 - Aiden Avalon（エイドン・アヴァロン）
木之本撫子 - Natasha Avalon（ナターシャ・アヴァロン）
ケロ / ケルベロス - Kero / Keroberos

上記のさくら同様、日本版とのセリフの違いが際立っている。

大道寺知世 - Madison Taylor（マディソン・テイラー）

どちらかと言えばお転婆な性格。さくらの事は好きだが、友情を超えた特別な思いは持っていない。

大道寺園美 - Samantha Taylor（サマンサ・テイラー）

北米版には登場しないキャラクターで、CCの設定を踏襲した豪州・英国版に登場する。

李小狼 - Li Showron（リ・ショーロン）

日本版では第8話で登場するが、CCではさくらと同等の主人公格のキャラクターとして初回から登場している。なお、実際に子供が声の担当をしており、声変わりを理由に途中で声優が変わっている。

李苺鈴 - Meilin Rae（メイリン・レイ）

日本版では上記の小狼と親戚同士だが、CCではこの関係は取り外されており、婚約も交わしていない。

月城雪兎 - Julian Star（ジュリアン・スター）
ユエ - Yue
観月歌帆 - Layla Mackenzie（レイラ・マッケンジー）
柊沢エリオル - Eli Moon（イーライ・ムーン）
秋月奈久留 / ルビー・ムーン - Ruby Moon
スッピー / スピネル・サン - Spinny / Spinner（スピニー / スピナー）
三原千春 - Chelsea（チェルシー）
柳沢奈緒子 - Nikki（ニッキ）
佐々木利佳 - Rita（リタ）

寺田先生（Mr. Terada）との恋仲を連想させるシーンは無論削除されている。

山崎貴史 - Zachary（ザカリー）

日本版では千春の幼なじみだが、CCでは親戚同士という設定になっている。

クロウ・リード - Clow Reed

[編集] Cardcaptorsの話数

以下はCardcaptorsの放映タイトルと、そのもとになったカードキャプターさくらのエピソード一覧である。これらはオリジナルに忠実ではなく、ストーリーラインで多くの変更点がみられる。なお、米国とカナダでは放映順序がやや違うため、ここではパイオニアDVDによる順を表記する。

Cardcaptors	日本語表記	カードキャプターさくら
1.Sakura's Rival	さくらのライバル	8.さくらのライバル、登場
2.Time and Again	再三再四	12.さくらの終わらない一日
3.The Cave	洞窟	17.さくらのこわーいきもだめし
4.Double Edged Sword	諸刃の剣	13.さくらとゾウの力くらべ
5.Power's Ploy	パワーの企み	9.さくらとふしぎなブローチ
6.The New Rival	新たなライバル	20.さくらとたたかう転校生
7.Double Take	ダブル・テイク	25.さくらともう一人のさくら
8.The Race	ザ・レース	26.さくらとすてきな先生
9.Dragon Slayer	ドラゴンを殺した者	30.さくらとケガをしたカード
10.No Way Out	出口がない	31.さくらと名前のない本
11.The Switch	入れ替わり	32.さくらとケロと小狼と
12.Icebreaker	砕氷船	33.さくらのさむーいアイススケート
13.The Third Element	三番目のエレメント	35.さくらのすてきなクリスマス
14.Buyer Beware	買い手はご用心	28.さくらとおまじないカード
15.Stormy Weather	荒れた天気	36.さくらと雪の新学期
16.Allies	協力者たち	3.さくらのドキドキ初デート
17.Meilin's Story	苺鈴の物語	43.さくらのさよなら苺鈴
18.The Last Card Part I	最後のカード（パート1）	44.さくらとケロとふしぎな先生
19.The Last Card Part II	最後のカード（パート2）	45.さくらと最後のクローカード
20.The Final Judgment	最終審判	46.さくらと最後の審判
21.One Fateful Day	宿命の日	41.さくらと小狼と砂の海 1.さくらと不思議な魔法の本（回想シーンとして）
22.Under the Weather	気分が悪い	39.さくらのふらふら熱曜日
23.The Mysterious Painting	不思議な絵画	7.さくらの怪盗初挑戦!?
24.The Past, The Present, & The Future	過去、現在、そして未来	（47話、48話、58話の回想シーン）
25.A Strange New Beginning	奇妙な始まり	47.さくらと不思議な転校生 48.さくらとめざめた星の鍵
26.Running Out of Time	時間が尽きる	53.さくらとパニック自転車
27.A New Set of Wings	身につけた新しい翼	50.さくらと小狼と見えない糸 51.さくらと大きなぬいぐるみ
28.Trouble in The Park	公園での事件	52.さくらのひつじ注意報?!
29.Double Trouble	2つの問題	58.さくらと二人の大ピンチ
30.Spinning Out of Control	制御できず回る	56.さくらとケロのお菓子な出会い??
31.Out of Bounds	立入禁止	59.さくらと知世とボールの罠
32.Li's Calling	李の衝動	57.さくらと小狼とエレベーター
33.Just Like Old Times	過去のように	60.さくらと大切なおともだち
34.Sakura in Wonderland	不思議の国のさくら	55.さくらと不思議の国のさくら
35.The Vanishing Act	消えていく力	65.さくらと雪兎と消えゆく力
36.Slippery Slope	滑りやすい坂道	64.さくらと吹雪のスキー教室
37.Sakura's Return to the Past	さくらの過去へのリターン	68.さくらと過去とクロウ・リード
38.Revelations Part I	意外な事実（パート1）	69.さくらと現れたクロウ・リード
39.Revelations Part II	意外な事実（パート2）	70.さくらと本当の想い