CD-RW
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CD-RW(Compact Disc-ReWritable)は、データの消去が可能で、書き換えができるコンパクトディスク。 同様の記録メディアであるが一度しか書き込みができないCD-Rは色素を焼ききる方式であるのに対し、CD-RWはディスクの構成素子をレーザーで熱し結晶構造を変える(アモルファス)ことにより反射率を変化させる。そのために反射率がCD-ROMやCD-Rに比べて低く、CD-RWの対応を謳っていないオーディオ機器では読み取れないことも多い。そのためか録音メディアとしては早く廃れている。書き換え可能な回数は1000回程度とされている。
CD-Rの試し焼きや、パケットライト方式でフロッピーディスクやMOの代わりとしての用途が多い。リムーバブルメディアとしては使い勝手が悪い部分があるため、CD-MRWがある。
パケットライト方式を使用するとファイル単位の書き換えが可能だが、パケットライト以外での使用方法であると記録したデータを削除する際には全てのデータを削除し、初期状態に戻すことしかできないのが一般的である。
リコー、三菱化学メディア、ソニー、フィリップス、ヒューレット・パッカードの5社によって共同で規格が開発され、1996年10月に発表された。ドライブ、およびメディアの一般販売は1997年から行われた。
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[編集] 4倍速まで(初期)
記録速度は、1倍速(150KB/s)から4倍速。ただし、ドライブとメディアの対応記録速度のうち低いほうまで。
[編集] HighSpeed
記録速度は、HighSpeed対応ドライブとHighSpeed専用メディアを使用した場合、4倍速から10倍速。 HighSpeed対応ドライブと通常のメディアを使用した場合、1倍速から4倍速。 ただし、いずれもドライブとメディアが両方対応している最高倍速まで。
HighSpeed専用メディアは、4倍速までのドライブでは読み出しのみ可能。
[編集] UltraSpeed
記録速度は、UltraSpeed対応ドライブとUltraSpeed専用メディアを使用した場合、16倍速から24倍速。 ただし、ドライブとメディアが両方対応している最高倍速まで。
[編集] UltraSpeed+
記録速度は、UltraSpeed+対応ドライブとUltraSpeed+専用メディアを使用した場合、32倍速。
[編集] 関連項目
上記2社が、特に生産量の多い企業である。