GP2
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
GP2(ジーピー ツー)は、2005年よりスタートしたモータースポーツの一カテゴリー。2004年までの国際F3000選手権が衣替えして新しくスタートしたフォーミュラカーによる選手権である。
目次 |
[編集] 概要
基本的にF1のヨーロッパラウンドの前座レース(サポートレース)として開催される。(ただし開幕戦のバレンシアサーキット(スペイン)と、最終戦のバーレーンのみ単独開催)
レースは1週末毎に2回行われ、2レース目の1位から8位までのスタート順は1レース目結果の逆順(リバースグリッド)となる。つまり1レース目の優勝者は、2レース目には8位からスタートする。
ポイントは1レース目がPPに2点、FLに1点、チェッカー順に上位8名に10、8、6、5、4、3、2、1点が与えられる。 2レース目はFLに1点、チェッカー順に上位6名に6、5、4、3、2、1点が与えられる。
[編集] スペック
イタリア・ダラーラ社のグランドエフェクトカー構造のシャーシに、ルノー製(メカクローム)の4リッターV8エンジン(約600馬力)を搭載したワンメイク。最低重量は585kg。ギアチェンジはF1マシン同様のパドルシフトを採用している。ブレーキもF1同様にカーボンディスクを使用していて限りなくF1に近い車になっている。しかし、メカクロームが供給するエンジンの性能にはかなりのばらつきがあり、各チームから不満が噴出していた。2006年からはエンジン回転数のリミッターを9500回転から10300回転に変更をした。
タイヤはブリヂストンの独占供給。2005年シーズンはF1と同等のグルーブドタイヤ(溝付きタイヤ)を使用したが、2006年からは独自のスリックタイヤへ変更された。
[編集] シリーズチャンピオン
- ドライバー
年 | シリーズチャンピオン | 国籍 | チーム |
---|---|---|---|
2005 | ニコ・ロズベルグ | ドイツ | ART Grand Prix |
2006 | ルイス・ハミルトン | イギリス | ART Grand Prix |
- チーム
年 | シリーズチャンピオン |
---|---|
2005 | ART Grand Prix |
2006 | ART Grand Prix |
[編集] 主なシリーズ参戦ドライバー
ドライバー | 参戦年 | 主な成績 | F1参戦歴 |
---|---|---|---|
ニコ・ロズベルグ | 2005 | 2005年シリーズチャンピオン | 2006- |
スコット・スピード | 2005 | 2005年シリーズ3位 | 2006- |
ヘイッキ・コヴァライネン | 2005 | 2005年シリーズ2位 | 2007- |
ルイス・ハイミルトン | 2006 | 2006年シリーズチャンピオン | 2007- |
ティモ・グロック | 2006- | 2006年シリーズ4位 | 2004 |
ジョルジオ・パンターノ | 2005- | 2006年シリーズ5位 | 2004 |
ジャンマリア・ブルーニ | 2005-2006 | 2006年シリーズ7位 | 2004 |
アントニオ・ピッツォニア | 2007 | 2003-2005 | |
ニール・ジャニ | 2005 | 2005年シリーズ7位 | (2006- テストドライバー) |
ネルシーニョ・ピケ | 2005-2006 | 2006年シリーズ2位 | (2007- テストドライバー) |
アーネスト・ビソ | 2005-2006 | 2006年シリーズ6位 | (2006- テストドライバー) |
ミハエル・アメルミューラー | 2006- | 2006年シリーズ11位 | (2006- テストドライバー) |
[編集] 主なシリーズ参戦日本人ドライバー
ドライバー | 参戦年 | 主な成績 |
---|---|---|
吉本大樹 | 2005-2006 | 2006年シリーズ14位(最上位2位) |
中嶋一貴 | 2007- | |
平手晃平 | 2007- | |
山本左近 | 2007- |
[編集] 日本におけるテレビ放送
- フジテレビ739で深夜に録画放送を行っている。