PC-BSD
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公式サイト: | www.pcbsd.org |
開発者: | PC-BSD Software |
OSの系統: | BSD |
ソースコード: | オープンソース |
最新リリース: | 1.3.02 / 2007年1月20日 |
対応プラットフォーム: | i386 |
カーネル種別: | モノリシックカーネル |
ユーザーインタフェース: | KDE |
ライセンス: | BSD license |
開発状況: | 開発中 |
PC-BSD(ぴーしーびーえすでぃー)は、FreeBSDを基にデスクトップパソコン向けに開発された、UNIXに似たオープンソースのオペレーティングシステム(OS)である。「すぐに、簡単に」使えることを目指して作られており、KDEが標準のグラフィカルユーザインターフェース(GUI)として用意され、またインストールの手間を省くためグラフィカルなインストールプログラムが導入されている。PC-BSDプロジェクトは現在、実行可能な(ユーザ自身の手でコンパイルする必要のない)ソフトウェアパッケージをインストールするためのGUIプログラムを開発中である。
目次 |
[編集] 歴史
- 2006年06月19日、PC-BSD 1.11公開。[1]
- 2006年07月12日、PC-BSD 1.2公開。[2]
- 2006年12月31日、PC-BSD 1.3公開。[3]
- 2007年01月10日、PC-BSD 1.3.1公開。[4]
- 2007年01月20日、PC-BSD 1.3.2公開。[5]
- 2007年02月14日、PC-BSD 1.3.3公開。[6]
[編集] パッケージ管理
PC-BSDのパッケージ管理システムは、他の多くのUNIXに似たOSとは異なるアプローチを取っている。FreeBSDではportsやpackagesを使用するが、PC-BSDでは拡張子.pbiの付いたファイルを使用する。これらのファイルをダブルクリックするとインストールウィザードが起動する。なお、ports/packagesはPC-BSDでも選択可能である。
ソフトウェアパッケージ及びライブラリは全て/Programs内のそれぞれ専用のディレクトリにインストールされるため、プログラムの記録された場所がわからなくなったり、システムライブラリがアップグレードまたは変更された際にパッケージが壊れてしまったりする可能性が減少している。PC-BSDのパッケージマネージャはまた、KDEメニューやKDEデスクトップへのリンク作成も行う。
PC-BSDの(Microsoft Windows等の広く使われているOSのような)パッケージ管理のスタイルは、他のほとんどのUNIXに似たOSが苦闘しているものである、とPC-BSDプロジェクトは主張する。
[編集] ライセンス
BSDライセンスに近い形のライセンスを採用している。PC-BSDのライセンスに対しては一部の人々が批判していた。「GNU General Public License(GPL)はBSDライセンスの思想と矛盾する」と主張する者が多いため、*BSDコミュニティからPC-BSDへの批判の共通点は「PC-BSDのコードはGPLでライセンスされている」というものであった(BSDの流れを汲むほとんどのオープンソースなOSは専らBSDライセンスである)。GPLが採用された理由は、PC-BSDプロジェクトがインタフェース開発にQtを使用しており、開発者が「Qtツールキットを使用するアプリケーションはGPLまたはQPLでライセンスされなければならない」と思い込んでいたからである。しかしこの思い込みは誤りであり、後にPC-BSDプロジェクトはPC-BSDのコードをBSDライセンスに近い形で改めてライセンスすることとなった。
[編集] 関連項目
- FreeBSD
- Desktopbsd