SF-1
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SF-1(えすえふわん)は、日本の家庭用マルチメディアゲーム機で、シャープ株式会社が開発したテレビ一体型のスーパーファミコンである。1990年12月5日発売。
以下の形式が発売された。
- 14G-SF1(14型)
- 21G-SF1(21型)
ボディはグレーで、画面の上にロムカセット差込スロットがある。発売当時、品薄であったスーパーファミコン本体(1990年11月21日発売)の代替品的な需要があり、それなりのセールスを記録したらしい。
現在ではそこそこの稀少品に分類され、Yahoo!オークションでも滅多に出品されることがなく、また、漫画・アニメ・声優・ゲーム等のグッズを始め、ほぼ何でも売っていることで知られるまんだらけ中野店(本店兼本社)でも殆んど置いていない。
[編集] 本体について
特筆すべきは、リモコン操作でゲームのリセットが行える点(2つのボタンを同時に押す。ビデオデッキの録画ボタンと同じ方法)と、現在では当たり前になっている「ゲーム」用の画質が設定されている点である。また、電源コードとコントローラ以外のケーブルが露出しないため、取り扱いが楽という利点がある。
難点は、14型の場合、付属コントローラーのコード長が普通の本体についているものと同じなので、必然的に画面とプレイヤーの距離が短くなってしまうところである。21型はコードが長くなっている。マウスを使用するときにも同様に理由で、本体から離れすぎるとマウスの動きが制約されてしまう。
音声はモノラルであり、外部入力も1系統のみの対応であるため、テレビの性能としてはそこそこであろう。
主にサテラビューに利用する拡張端子とAV出力端子は、本体上のスーパーファミコン部の背面に、斜め上に向かって付いている。そのため、埃を防ぐカバーが付いている。RF端子とチャンネル切替スイッチは省略されている。