かりあげクン
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[編集] 概要
双葉社から発行された雑誌「漫画アクション」で連載され(初掲載は1980年)、1999年から「まんがタウン」「まんがタウンオリジナル」にて連載し2006年11月現在は「まんがタウン」「週刊大衆」にて連載中。双葉社から単行本が第42巻まで発売されている。「漫画アクション」掲載当初のタイトルは『ほんにゃらゴッコ』であり、『かりあげクン』の表記は無かった(初期の作品にかりあげが全く登場しない作品があったり、現在も「ほんにゃらゴッコ かりあげクン」と表記されているのはそのためである)。1980年代末にはフジテレビ系列でアニメ化もされた。
[編集] 設定
[編集] 登場人物
- かりあげクン(アニメ版声優:塩屋翼)
- 刈上げ頭が特徴のこの漫画の主人公。本名は「かりあげ正太(庄太、症太とも)」。
- ほんにゃら産業 営業課に勤務。25歳。血液型はRhマイナス。
- 富士見荘というアパートの1階のはじ側に住んでいる。ネズミとゴキブリの巣窟である。数年に1回は床上浸水がある。
- 趣味はいたずらと料理。特に料理の腕は一流で友人にも絶賛される程だが素直じゃない性格の為に時々ろくな食わせ方をしない事がある。いたずらは子供の頃からの得意技らしく、いたずらの種類は相当数に上るものと思われる。いたずらが見事に決まると、腕を交差させて「シュワッチ」をやる。他に、スキーがかなり上手い。
- 手先がものすごく器用で、いろんなものを自分で作っている。また、ホウキの柄→魔法瓶、エアコン→ラジオ、ミシン→電動ノコギリ、骨董品の電話→携帯用の電話、イヤホン→耳かき、スプレー缶→カメラなど、改造するのも大得意。製作・改造しようとして失敗したものといえば、スノーボードと野球のヘルメットの鍔くらいである。
- ゴマをする事、命令される事、人と同じ事をする事が大嫌い。
- 単行本でたまに名前が「かりあげ庄太」等名前が変わっている場合がある。
- 一度ほんにゃら産業をクビになったが、入社試験でほんにゃら産業に再入社する(新入社員がいなくてみっともないと言う社長の意向によるお遊びであった)。
- 社内野球にも参加している。ポジションは主に外野や捕手を守っているが、いろいろなポジションを守っている事がある。時として右手にグローブをはめている(両利きか?)。
- 赤ん坊の時からヘアスタイルは全く変わっていない。剃り落とす部分は夏と冬で大きく変わるが、外見上は区別が付かない。
- アニメの第26回の3話目では、「ロクな大学を出ていない」と言われている。
- 新世紀に入ってからパソコンを使えるようになり、エラーを起こした課長に無言の圧力をかけたり、会社のマウスのボールを全部引っこ抜いて梅酒もどきを作ったり、笛吹きに扮して会社中のマウスを引っ張り出したり(ハーメルンの笛吹き男のパロディ)、会社のネットワークに侵入してきたハッカーを逆にコンピュータウイルス(自作らしい)に引っ掛けたりしている。なお、会社で使われているパソコンはMacである。
- 木村課長(アニメ版声優:野田圭一)
- かりあげの上司。ほんにゃら産業営業課長。
- 典型的な中間管理職で、部下からの評判はあまりよろしくない。
- かりあげのいたずらの最大の被害者。
- 熱狂的な阪神タイガースファン。
- 三流大学卒とも、早大商学部卒とも言われている。頭はあまり良くない様子である。
- 原作初期では「鈴木」と呼ばれていた。
- 盲腸になったことがある。
- 連載初期には「進駐軍」にチョコをもらった事があると言う年齢設定だったが、時代が下がるにつれ年代もずれ込んだ為、現在はその設定は無い。
- 『かりあげクン トリビュート増刊』によれば、本名:木村隆二。年齢:46歳。20年連れ添った妻(原作では毎回微妙だが顔が変わってる)と、たかしという一人息子がいる(頭は悪い)。
- 木下藤吉社長(アニメ版声優:八奈見乗児)
- かりあげの上司。ほんにゃら産業社長。原作では二代目(初代社長は父親)だが、アニメ版では会社を一代で築き上げたと言う設定になっている。原作でもごく初期には一代で築き上げたと言う設定だった(かりあげに「なりきん」と評されている)。
- 木村課長と同じくいたずらの被害者。
- 歯は総入れ歯、頭はバーコード状態だが、若い頃は意外にも男前であった。
- どら息子がいる。
- 5人の子供を外で作った実力者?でもある。
- 『かりあげクン トリビュート増刊』によれば、年齢:不詳。誕生日:9月10日。愛人アリ。
- 大家さん(アニメ版声優:大竹宏)
- かりあげのアパートの大家。
- 原作では家賃を徴収したり、ときおりかりあげの手助けをするだけのキャラクター。アニメでは心優しいおじいさん。
- 原作では1人の娘がいるが、アニメでは2人の孫がいる。
- 鈴木
- かりあげの同僚。眼鏡をかけていて、いつも目が描かれていない。
- かりあげと組んでよくいたずらをやっている。
- 古川クン(アニメ版声優:難波圭一)
- かりあげの同僚。
- めがねを掛けている。鈴木とは別人。
- 『かりあげクン トリビュート増刊』において、いでえいじによって主役に抜擢された作品が描かれた。
- 佐藤クン(アニメ版声優:堀川亮)
- かりあげの同僚。
- アニメ版オリジナルのキャラクター。営業成績はトップクラスでキザなところがある。
- 立川クン(アニメ版声優:佐藤浩之)
- かりあげの同僚。
- アニメ版オリジナルのキャラクター。特徴的な髪形をしている。後輩キャラ。
- ヒサエさん(アニメ版声優:渡辺菜生子)
- かりあげの同僚。
- アニメ版オリジナルのキャラクター。営業課のマドンナ的存在。苗字は鈴木。
- 太子さん(アニメ版声優:江森浩子)
- かりあげの同僚。
- アニメ版オリジナルのキャラクター。営業課のお局的存在で中年女性。苗字は村田。
- カヨコさん(アニメ版声優:川浪葉子(原えり子の時あり))
- 木下社長の秘書。社内随一の美人。
- もみあげクン(アニメ版声優:山田恭子)
- 大家さんの孫。
- アニメ版オリジナルのキャラクター。
- おかっぱちゃんの兄。かりあげのことを「からあげ」という。
- おかっぱちゃん(アニメ版声優:萩森順子)
- 大家さんの孫。
- アニメ版のオリジナルのキャラクター。
- もみあげクンの妹。かりあげのことを「からあげ」という。
- 係長
- かりあげの上司。ほんにゃら産業営業部の係長。いたずらの被害者。
- (原作)
- 本名不明。
- 恰幅が良く、眼鏡をかけた中年女性。
- 課長、社長と同じくイタズラの被害者。とくに体型に関するイタズラが多い(ダイエットネタなど)。
- 『かりあげクン トリビュート増刊』によれば、単行本31巻において主任として初登場。
- 初登場シーンは海で溺れてるところから。
- (アニメ)
- 大竹係長(アニメ版声優:大竹宏)
- 中年男性。温厚で多趣味。第26回の「マイホーム! マイホーム!」において郊外に建売のマイホームを購入。
- 妻(声:江森浩子)と息子・ヨシオ(声:渡辺菜生子)がいる。
- 出番は少なく、登場しない回も多い。
[編集] テレビアニメ版
[編集] 概要
1989年10月から1990年12月まで(フジテレビの場合)レギュラー版全59回(全177話)、1992年(同)にSP版(レギュラー版から3話分と新作エピソードを放送)がそれぞれフジテレビ系列で放送された(いずれも制作・東映アニメーション)。モノラル放送。未DVD化。
[編集] スタッフ
- 原作:植田まさし(双葉社「アクションコミックス」刊)
- 企画:清水賢治、立川善久(フジテレビ)
- 製作担当:佐伯雅久
- シリーズ構成:大橋志吉
- 脚本:小山高生、星山博之、大橋志吉、五武冬史、金巻兼一、鈴木肇、栗原浩一、隅沢克之、外池省二、千葉克彦
- キャラクターデザイン:香西隆男
- 作画監督:山崎展義、敷島博英、大島城次、森俊夫、鈴木克彦、新城真、深谷英作
- 美術デザイン:伊藤岩光
- 美術:坂本信人、飯島由樹子、上田三輪子、襟立智子、他
- 音楽:小笠原寛
- プロデューサー:横山賢二、関弘美(東映アニメーション)
- シリーズディレクター:芝田浩樹
- 演出:芝田浩樹、山田徹、吉沢孝男、川田武範、久岡敬史、山吉康夫
- 編集:西山茂
- 録音:波多野勲
- 効果:今野康之
- 選曲:田中英行
- 現像:東映化学
- スタジオ:タバック
- 広報:重岡由美子(フジテレビ)
- 製作協力:東映
- 製作:フジテレビ、東映アニメーション
- 著作:©植田まさし / 双葉社、フジテレビ、東映アニメーション
[編集] サブタイトル
- アニメ放映リスト(「かりあげROOM内」)を参照の事。
[編集] ネット局(判明分)
- フジテレビ(制作局) - 1989年10月 - 1990年12月に本放送、1991年10月 - 1992年2月25日の月 - 金曜夕方4時頃に再放送(1990年に放送された分全部を放送)。SP版は1992年の早朝に放送。
- 北海道文化放送 - 朝8時半から放送。
- 岩手めんこいテレビ - 1994年頃に本放送。
- 仙台放送 - 1991年頃に本放送。月 - 木曜の夕方4時30分から放送。第58回の放送時に放送事故を起こし、1話目がラストの数秒しか放送されなかった。1994 - 1995年に同じ時間帯で再放送を行った。
- 東海テレビ - 1993年頃に本放送。開始当初は月 - 金曜の夕方?に放送、その後日曜朝5時半に移動。途中で放送打ち切り?
- 関西テレビ - フジテレビとほぼ同時期に放送。但し途中で1990年3月で放送を打ち切った。
- 岡山放送 - 朝6時頃に放送。
- 山口放送(当時テレビ朝日・日本テレビ系クロスネット) - 1990年 - 1991年に本放送。月曜夕方5時台(17時台)に放送された。SP版は放送されていない。
[編集] かりあげクン トリビュート増刊
漫画アクション12月28日増刊号として、2005年11月28日発売。植田まさしによる特選集と、29人の漫画家による本作のトリビュート作品(うち江口寿史の作品のみ再掲)、作家の大沢在昌によるエッセイ、作品に関する情報コラムなどが掲載された。
- ※漫画以外の情報は記載されていない。
[編集] 関連商品
- かりあげクンカードゲーム(正式名称、メーカー、発売日、値段等は不明)
[編集] CM
- エスカップC1000(エスエス製薬):1994年頃のTV-CM。BGMは「疲れて、疲れて、疲れちゃったのよ」(「愛しちゃったのよ」の替え歌)と「日本のサラリーマン」(歌:イッセー尾形)。同僚達に残業を押し付けられるかりあげや普段のかりあげらしからぬ忙しく立ち働くかりあげをアニメで描いた。
- 営団地下鉄(現東京メトロ):登場時期不明。スチールポスター。プラットホームで布団をひいて横になるかりあげ。
[編集] 外部リンク
- かりあげROOM - テレビアニメ版の放送データも記載されている。
- 東映アニメーション公式HP
フジテレビ 火曜17時台後半(1989年10月 - 1990年3月) | ||
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前番組 | かりあげクン | 次番組 |
パラダイスGoGo!! ※17:00 - 18:00 → 17:00 - 17:30 |
ドラマ再放送枠 ※16:00 - 17:55 |
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フジテレビ 金曜17時台前半(1990年4月 - 1990年9月) | ||
パラダイスGoGo!! | かりあげクン | ドラマ再放送枠 ※16:30 - 17:25 |
フジテレビ 金曜16時台前半(1990年10月 - 1990年12月) | ||
ひみつのアッコちゃん(第2作) ※再放送 |
かりあげクン | ドラゴンクエスト(第二部) |
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