としまえん
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としまえんは、東京都練馬区向山三丁目にある遊園地。西武豊島線豊島園駅の目の前にある。豊嶋氏が治めた練馬城の跡地に建てられた。西武グループの株式会社豊島園が運営している。春はソメイヨシノの名所として、夏はプールなどで、地味ながら地域住民のオアシスとなる。最近はジャパンコスプレフェスティバルを開催するなどイベント企画も多い。2004年までは、夏に花火大会を行っていた。 併設のグランドは企業、学校の運動会に利用されている。 なお、その名称から誤解されがちだが、豊島区所在ではない。
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[編集] 世界初・日本初のプール
- プールが1つの名物となっている。今では波のプール、流れるプール、ナイヤガラプール、競泳プールなどの7つのプールがメイン。本格的な飛び込み用プールもある。
- としまえんの流れるプールは世界初である。
- 日本初で23区内では最大規模の大型ウォータースライダー(ハイドロポリス)がある。
- 大型のツイン型フライングパイレーツも日本初である。
ハイドロポリスのスピードスライド(C25)はポロリスポットとして有名。
[編集] 日本初のモノレール
1951年、鉄道技術者三木忠直が開発した日本初のプロペラ駆動の懸垂型モノレールが園内でアトラクションとして設営されていた。車両は日立製作所製。ジェットコースターが開発されて引退するまで、「空飛ぶ電車」として好評を博した。
[編集] 世界最古のマシン
- 場内の隅で、1971年から営業を行なっているカルーセルエルドラド(メリーゴーラウンド)は、1907年に作成されたもので現存するものの中では世界最古。アール・ヌーボー様式の絵画などが装飾として使われている、非常に貴重なものである。
[編集] 事故
- フライング・カーペット、スクランブラーで係員の死亡事故。
[編集] アフリカ館
- 1969年完成、1998年解体。跡地は現在、トイザらスとしまえん店になっている。
- 象の鳴き声などの音声は、オープンリールのテープを20台用いて運用していた。
- 使用されていたジープは、プールのまいごブース脇に、子供の暇つぶし目的で、一台だけ残されている。(2002年時点)
- セット・マネキンなどに相当のこだわりがあったようで、費用も当時としては相当かかっていたようである。
- 子供の頃にに豊島園でよく遊んだという現在30~40代の人には特に思い出のアトラクションであり、アフリカ館が解体された現在でもコアなファンが多い。解体を惜しんだり復活を求める声も多く、「アフリカ館追悼スレ」がネット上に立つほどである。
[編集] 成人式
[編集] 温泉
- としまえんに隣接して、温浴施設「豊島園庭の湯」もある。小学生以下入場禁止にしているのが特徴。
[編集] 木馬の会
- 年間3万円強で、家族4人分の乗り物、プールの入場が自由になるフリーパス制度が用意されている。
[編集] 広告
当時博報堂に所属していたコピーライター岡田卓也とアートディレクター大貫卓也を主軸とするクリエィティヴチームによるユニークなキャッチコピーを用いた広告が話題となった。
- 1986年、「プール冷えてます」という広告を掲載。その後日本の広告史に残る名キャッチコピーして、今でも評価が高い。
- 1990年4月1日、「史上最低の遊園地」と題したエイプリルフールの一面広告を新聞に掲載し、話題を呼んだ。
- 1991年、宮沢りえが発売したヘアヌード写真集「Santa Fe」にあやかり、「としまえんにサンタフェの扉がやってきた!!」と題した広告を掲載。
- 1996年、東京都が中止を決定した世界都市博覧会(通称:都市博)が本来行われるはずだったこの年の夏に「とし博開催決定!」と広告を掲載し話題になった。
- 1997年、新聞に「としまえんにすごいマシンがやってきた。構想25年、総工費2600億円、地下最深41.7mを爆走中」という、としまえんの広告が掲載された。なお、「すごいマシン」の正体は、その年新宿駅まで開業した都営地下鉄大江戸線(当時は都営12号線)だった。
- 2005年夏、「クール・ビズ」にあやかり、「クール・ミズ」と題したプールの広告を展開。
- 高田馬場駅には一風変わった広告が設置されている(西武とJRのホームの間に、JR側から見えるよう設置されている)
また、1998年には、野村沙知代(野村克也<当時ヤクルトスワローズ監督>夫人)を水着姿でポスターに起用し、話題になった。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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