アラゴン州
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州都 | サラゴサ | ||||
公用語 | カスティーリャ語 | ||||
面積 – 総面積 – 割合 |
第4位 47,719km² 9.4% |
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人口 – 総人口(2005年) – 割合 – 人口密度 |
第11位 1,269,027人 2.9% 26.59人/km² |
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住人の呼称 – 英語 – スペイン語 |
Aragonese aragonés |
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自治州法 | 1982年8月16日 | ||||
ISO 3166-2 | AR | ||||
議席割当 – 下院 – 上院 |
13 12 |
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州知事 | マルセリーノ・イグレシアス・リク (社会労働党) | ||||
州政府のサイト |
アラゴン州(スペイン語、アラゴン語:Aragón、カタルーニャ語:Aragó)は、スペインを構成する自治州の一つである。スペインの北東部に位置し、北はフランス、東はカタルーニャ州、南はバレンシア州、西はカスティーリャ・ラ・マンチャ州、カスティーリャ・レオン州、ラ・リオハ州、ナバラ州と接している。州都は、サラゴサ。
目次 |
[編集] 地理
州の北部にはピレネー山脈がそびえる。山脈の中で最も急峻な地域となっており、山脈の最高峰であるアネト山(en、3,404m)やペルディド山(3,355m)がある。山脈沿いには美しい風景を保った多くの谷が残されている。また、オルデサ・イ・モンテ・ペルディド国立公園(en)がある。
州の中央部は西から東にエブロ川が流れ、標高の低い地域となっている。州都のサラゴサはエブロ川沿いに建てられている。
州の南部も標高の高い山地となっており、スペインの中で最も人口密度の低い地域の一つである。この山地はイベリア山地(en)と呼ばれ、エブロ川流域とスペインの中央平原を隔て、両地域の気候の違いに影響を与えている。
[編集] 歴史
詳細はアラゴン王国を参照。
8世紀にイスラム勢力がイベリア半島を征服すると、フランク王国はピレネー山中に多くの伯領からなる辺境領(en:Marca Hispanica)を置き、緩衝地帯とした。現在のアラゴン州に含まれる地域にはハカ(アラゴン)、ソブラルベ、リバゴルサの伯領があった。11世紀にナバラ王サンチョ3世はカスティーリャからこの3伯領に至る大王国を築いたが、その死後に領土は分割され、1035年にラミロ1世を王とするアラゴン王国が成立し、ソブラルベとリバゴルサを併合した。
1137年、アラゴン王女とバルセロナ伯の結婚によって、アラゴンとカタルーニャは同君連合となった。これ以降カタルーニャもまとめて「アラゴン王国」と呼ばれるが、2つの地域では法制度や議会は別のままであった。今日では「カタルーニャ・アラゴン連合王国」とも呼ばれる。連合王国は13世紀のハイメ1世の時代にバレアレス諸島とバレンシアを征服し、シチリア島、ナポリ、サルデーニャ島も領有して地中海帝国を築いた。
アラゴン王国のフェルナンド2世とカスティーリャ王国のイサベル1世の結婚によって、1479年にカスティーリャ王国とアラゴン王国も同君連合となった。これにより「スペイン王国」が成立したとされるが、やはり法制度や議会は別のままで、歴代のスペイン王は肩書を「カスティーリャ王、アラゴン王、バルセロナ伯、……」のように名乗った。カタルーニャとアラゴンがカスティーリャの法制度に組み込まれ始めるのは、スペイン継承戦争以降である。
1978年のスペイン新憲法成立後、1982年8月16日にアラゴンの自治憲章が発効し、かつてのアラゴン王国(カタルーニャを除く)の領域にアラゴン自治州が成立した。
[編集] 言語
公用語はカスティーリャ語(スペイン語)だが、北部のピレネー山脈沿いではアラゴン語も話されている。アラゴン語はカスティーリャ語のアラゴン方言とは異なるもので、カスティーリャ語と同じくらい古い起源を持つロマンス語の一種である。また、カタルーニャ州に隣接している地域では、カタルーニャ語も話されている。
[編集] 県と都市
アラゴン州は、北から順に次の3県で構成される。
州の人口の約半分は、サラゴサ(人口66万)に住んでいる。この3県は、さらに33のコマルカ(郡、県と市町村の間の自治体)で構成される。
[編集] 世界遺産
州内には、ユネスコの世界遺産に登録された物件が3件(他州、他国との共同含む)ある。
- アラゴンのムデハル様式の建築物 - 文化遺産。イスラム文化の影響を受けたムデハル様式の建築物で、テルエルやサラゴサなどの10の建築物からなる。
- ピレネー山脈のペルデュ山(ペルディド山)- 複合遺産。フランスと共同。
- サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路 - 文化遺産。ピレネー山脈のソンポルト峠からハカを通ってナバラ州に向かう「アラゴンの道」が含まれる。
[編集] ギャラリー
[編集] 参考文献
- 立石博高編『スペイン・ポルトガル史』山川出版社、2000年