カリホルニウム
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一般特性 | |||||||||||||||||||||||||
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名称, 記号, 番号 | カリホルニウム, Cf, 98 | ||||||||||||||||||||||||
分類 | アクチノイド | ||||||||||||||||||||||||
族, 周期, ブロック | 3, 7, f | ||||||||||||||||||||||||
密度, 硬度 | 15,100 kg/m, no data | ||||||||||||||||||||||||
色 | no data | ||||||||||||||||||||||||
原子特性 | |||||||||||||||||||||||||
原子量 | [251.0796] amu | ||||||||||||||||||||||||
原子半径 (計測値) | 186 pm | ||||||||||||||||||||||||
共有結合半径 | no data | ||||||||||||||||||||||||
VDW半径 | no data | ||||||||||||||||||||||||
電子配置 | [Rn]5f10 7s2 | ||||||||||||||||||||||||
電子殻 | 2, 8, 18, 32, 28, 8, 2 | ||||||||||||||||||||||||
酸化数(酸化物) | +3 | ||||||||||||||||||||||||
結晶構造 | no data | ||||||||||||||||||||||||
物理特性 | |||||||||||||||||||||||||
相 | 固体 (__) | ||||||||||||||||||||||||
融点 | 1,173 K (900 ℃、1652 °F) |
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沸点 | no data | ||||||||||||||||||||||||
モル体積 | no data | ||||||||||||||||||||||||
気化熱 | no data | ||||||||||||||||||||||||
融解熱 | no data | ||||||||||||||||||||||||
蒸気圧 | no data | ||||||||||||||||||||||||
音の伝わる速さ | no data | ||||||||||||||||||||||||
その他 | |||||||||||||||||||||||||
電気陰性度 | 1.3(ポーリング) | ||||||||||||||||||||||||
比熱容量 | no data | ||||||||||||||||||||||||
導電率 | no data | ||||||||||||||||||||||||
熱伝導率 | no data | ||||||||||||||||||||||||
第1イオン化エネルギー | 607.86 kJ/mol | ||||||||||||||||||||||||
(比較的)安定同位体 | |||||||||||||||||||||||||
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注記がない限り国際単位系使用及び標準状態下。 |
カリホルニウム(Californium):原子番号98の元素。元素記号はCf。アクチノイド元素の一つ。超ウラン元素でもある。比重は、15.1、融点は900℃である。安定同位体は存在しない。物理的、化学的性質も不明な部分が多い。原子価は、3価。
いくつかの同位体が発見されているが、最も半減期が長いのはカリホルニウム251で900年(800年?)である。原子炉内でウラン235が中性子の捕獲を繰り返して出来るカリホルニウム252は、半減期が2.65年である。このカリホルニウム252は、自発核分裂(平均3.8個の中性子を出す)するので、中性子線源や、非破壊検査、その他研究用に使用される。カリホルニウム252は原子炉建設後、最初の中性子源として利用される。必要量はμg単位にすぎない。しかしながら、仮に100gの価格を単純に計算すると約7兆円になる。
[編集] 歴史
1949年、カリフォルニア大学のシーボーグ等が、キュリウム242にサイクロトロンで加速したアルファ粒子をぶつけてカリホルニウム245(半減期45分)を発見した。元素名は、地名であるカリフォルニア(米国)に由来する。
[編集] 原子爆弾
原子爆弾にカリホルニウムを使用した場合非常に小型化できる可能性が高いため研究されていた。サイエンス・フィクションなどで個人が持ち運びできるものとして描写されている。
- 科学忍者隊ガッチャマンでは、カリホルニウムを使用した『ペンダント爆弾』(原子爆弾の10分の1の威力がある)が登場する(第83話、94話など)。
- トップをねらえ!では人型機動兵器のマシン兵器の搭載爆弾として登場。
- タイム・トルーパー(小林源文作)携行戦術核の様な形で登場。