スーパーマリオランド
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『スーパーマリオランド』 (Super Mario Land) は、任天堂がゲームボーイで発売した横スクロールアクションゲーム。販売本数約419万本で、ゲームボーイソフト史上売り上げNo.2(1位は『テトリス』の424万本)。
また、『スーパーマリオランド2 6つの金貨』『スーパーマリオランド3 ワリオランド』へと続くシリーズの名称でもある。シリーズ全体についてはマリオランドの項目を参照。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] 内容
ジャンル | アクションゲーム |
対応機種 | ゲームボーイ |
開発元 | 任天堂 |
発売元 | 任天堂 |
人数 | 1人 |
メディア | ロムカセット |
発売日 | 1989年4月21日 |
売上本数 | 約419万本 全世界合計 約1814万本 |
[編集] ストーリー
ピラプト王国・ミューダ王国・イーストン王国・チャイ王国から成るサラサ・ランドと呼ばれる国々があった。
ある日、サラサ・ランドを征服することを企む宇宙怪人タタンガが空から現れた。
タタンガは各王国の住民たちに宇宙催眠をかけ、思うがままに操り、あっという間にサラサ・ランドを乗っ取ってしまった。さらにサラサ・ランドの姫デイジー姫も連れ去ってしまった。
この事を知ったマリオはデイジー姫が捕らえられているというチャイ王国を目指す。
[編集] 概要
このゲームは横スクロールアクションゲームである。プレイヤーはマリオを操作し、待ち受ける敵を倒しあるいは避け、右へ右へと進んでいき、各エリアのゴールにたどり着くのが目的である。ゴール地点には2つの入り口があり、上のゴールに入った場合にはボーナスステージ(アイテム等の入手が可能)に挑戦することが可能となっている。上への上り方は落ちるブロックを踏み台にしたり、ゴール以前の区間から上層部を進む方法など様々でかなりのテクニックが必要な場所もある。
各ワールドは3つのエリアに分かれており、3つ目のエリアには各ワールドのボスが待っており、シューティングゲームを盛り込んだステージもある。
甲羅を蹴るなどの敵を使ったアクションが一切ない作品でもある。
[編集] アイテム
- スーパーキノコ
- マリオが巨大化し「スーパーマリオ」になる。巨大化した状態では敵に当たっても小さくなるだけでミスにならない。ブロックを下から突き上げて壊すこともできる。
- フラワー
- 取るとスーパーボールを投げることができる「スーパーボールマリオ」になる。スーパーボールを敵に当てると、当たった敵を倒すことができる(一部の敵には無効)。また、投げたボールがコインに触れるとコインを獲得できる。他のゲームのファイアボールと異なり、上空や穴に消えるか一定時間で消えるまで、地面や壁に当たると斜め90度の角度で跳ね返り続ける。画面上から消えるまで次のボールは撃つことができない。
- スーパーボールマリオは本作のみに登場する変身マリオ。
- スーパースター
- 取るとマリオが一定時間無敵になる。無敵状態では敵は触れるだけで倒せる。無敵中のBGMはFC版と異なる。
- コイン
- 100枚取るとマリオの残り人数が1つ増える。空中に浮いていたり、ブロックの中に入っている。
- 1UPハート
- 取るとマリオの残り人数が1つ増える。1UPキノコではないのは、ゲームボーイがモノクロなため、スーパーキノコと見分けがつかないからとされる。1UPアイテムがハートなのは『スーパーマリオランド2』も同様である。
[編集] 乗り物
ワールド2-3と4-3は強制スクロールのシューティングステージとなっており、以下の乗り物に乗って進むことになる。
[編集] キャラクター
[編集] 敵キャラクター
個別の記事があるキャラクターは、その記事を参照。
- チビボー
- 左方向に歩いてくる、気の弱い生きたキノコ。踏むと倒せる。(100点)
- ノコボン
- 背中に甲羅ではなく爆弾を背負っているカメ。踏んだあと爆弾に変化し、一定時間で爆発するため、すぐに離れる必要がある。(100点)
- パックンフラワー
- 『スーパーマリオブラザーズ』にも登場した土管に潜む人食い花。踏めない。土管の横、または上に立っていると出てこない。(400点)
- 逆さパックン
- 逆さ土管から出現する逆向きのパックンフラワー。上から噛み付こうとしてくる。(400点)
- ブラックピョン
- 跳ねながら近づいてくるクモ。(400点)
- スー
- 上から静かに落ちてくるクモ。(400点)
- トコトコ
- 動く石像。(400点)
- パタドン
- 羽が生えており、マリオを押しつぶそうとしてくる石像。(800点)
- ポンポンフラワー
- 横に歩行しながら上に向かって花粉を飛ばす。パックンフラワーとは違い踏んでも倒せる。(800点)
- ニョロリン
- ヘビのような形をしている。臆病な性格で自分から動いてくることは無いが、マリオを見つけると毒の弾を吐く。(800点)
- メカポン
- マリオに向かって首を飛ばしてくるロボット。胴体と首は別々に踏める。胴体だけ倒すと首は胴体のあったところに戻ってきて消える。(400点、ただし胴体だけの時は100点)
- ガオー
- 体が重いため自分から動こうとはしないが、近づくと炎を吐く。(800点)
- ガンチャン
- 空から降ってくる大きな岩。倒すことはできないが、足場として利用できる。ヒョイホイを倒すと消滅する。
- トリオン
- 3匹連なって泳いでいる魚。(100点)
- ホーネン
- 骨だけになった魚。(100点)
- グニョン
- 上下に動くタコ。倒すには魚雷を2発当てる必要があり、倒すと2匹に分裂してしまう。(800点)
- ユラリン
- 水中を泳ぐ生物。倒すには魚雷を2発当てる必要がある。(400点)
- ユラリン・プー
- ユラリンと見た目が似ているが、こちらは火の玉を吐いてくる。スーパーボールが効かない。(400点)
- タマオー
- ミューダ王国の最深部でボスを守る、謎の丸い生命体。倒すことはできない。ドラゴンザマスを倒すと一緒に消滅する。
- フーライ
- 跳ねながらマリオを追いかける、弱いハエ。(400点)
- ブンブン
- 空を飛びながらマリオに向かって矢を落とす蜂。(800点)
- ギラー
- 発射台からまっすぐに打ち出される弾丸。発射台は土管から一定時間ごとに出現する。土管に触れていても、上に乗っていても出てくるので注意。(400点)
- ピョンピー
- 跳ねながらマリオを追いかけてくる。踏みつけてもすぐに復活してくる。スーパーボールを当てると完全に倒すことができる。(800点)
- ロケトン
- タタンガの手下が乗り込んでいる戦闘機。耐久力はなく、弾を一発当てるだけで打ち落とせる。(400点)
- チッキン
- タタンガが飼っている戦闘用に訓練された鳥。マリオを追いかける。こちらも弾を一発当てるだけで打ち落とせる。(400点)
- チカコ
- 電気のバリアを張りながら空に浮かぶ謎の物体。倒すには弾を10発当てる必要がある。そのためかなりの強敵である。(800点)
[編集] ボスキャラクター
踏んでも倒せない。特定の攻撃で倒せる他に、バオキントン・タタンガ以外はボスキャラクターの後方にあるスイッチに触れることでも倒すことが出来る。ただし、スイッチに触れて倒した場合は得点はもらえない。
- キング・トトメス
- ピラプト王国(ワールド1)のボス。スーパーボール5発で倒すことができる。
- ドラゴンザマス
- ミューダ王国(ワールド2)のボス。魚雷を20発打ち込むと倒すことができる。
- ヒョイホイ
- イーストン王国(ワールド3)のボス。スーパーボール10発で倒すことができる。
- パオキントン
- チャイ王国(ワールド4)の中ボス。ミサイルを20発打ち込むと倒すことができる。
- タタンガ
- チャイ王国(ワールド4)のラスボス。ミサイルを20発撃ち込めばステージが破壊し倒せたことになる。
これらのボスキャラクターは、倒すと5000点が入る。
[編集] 障害物
無敵状態でも倒せない障害物。
- 棘
- 乗るとミスになる。地面に生えている。
- パンチハンド
- 4-3のステージ後半に出現する、マリオの行く手を邪魔する巨大な手。
- クッキー
- 『スーパーマリオブラザーズ3』にも出ている敵。軸を中心にくるくる回っている。
- 煉瓦
- 上から降ってくる。
[編集] バグ技
画面ずらし等のバグ技が多数発見されているが、中でも有名なのが、2-3と4-3のシューティングステージで、マリオが左端から右端へ移ってしまうバグである。これを使うと、通常では入れない壁の内側に入ったり、ボスを倒さずに扉の裏側へ行くことができてしまう。
[編集] 裏面
タタンガを倒すとタイトル画面のキノコがマリオに変わり、裏面に進める。ステージ構成は変わらないが敵数が多くなる。ボス戦ではタマオー・パオキントンが2匹に増える以外は通常と同じである。裏面をクリアするとタイトル画面でステージセレクトが可能になる(選択できるのは裏面のみで、表面に戻ることは出来ない)。