ズサ
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ズサ (ZSSA) は、テレビアニメ『機動戦士ガンダムΖΖ』に登場する架空の兵器。ネオ・ジオンの中距離支援用量産型モビルスーツ (MS) 。(型式番号:AMX-102)
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] ズサ
[編集] 機体解説
ズサ | |
型式番号 | AMX-102 |
所属 | ネオ・ジオン |
建造 | ネオ・ジオン |
生産形態 | 量産機 |
頭頂高 | 15.0m |
本体重量 | 23.7t |
全備重量 | 74.5t |
ジェネレーター出力 | 1,820kW |
スラスター推進力 | 120,400kg |
センサー有効半径 | 10,800m |
装甲材質 | ガンダリウム合金 |
武装 | ビームサーベル ミサイルポッド |
主な搭乗者 | マシュマー・セロ |
旧ジオン公国軍のガッシャのコンセプトを受け継ぐ形で、ガルスJと連携して作戦を遂行する事を前提に開発された。グリプス戦役後、ネオ・ジオンが本格的な地球圏侵攻に合わせ、マシュマー・セロによって実戦試験が行われた。
第一次ネオ・ジオン抗争時に投入されたMSの中でも、比較的小型な機体の部類に入る。中距離支援を主目的としている為、機体の大半を大型ミサイルポッドで占めており、中距離支援の他にも拠点爆撃等にも用いられた。また、専用のブースターにもミサイルポッドが多数搭載されている。ブースターを使用する事で、瞬時に敵の射程圏外へと離脱するヒット・アンド・アウェイ戦法を行う事が可能である。
追加ミサイルポッドを排除する事で、白兵戦用のビームサーベルを使用する事が出来る。
[編集] 劇中での活躍
シャングリラにおけるマシュマーの試験結果を受け、量産が決定。各戦闘区域に投入され、強襲作戦や拠点防衛等に運用された。コロニー内での使用だったためか、マシュマー機はブースター非装備であった。
[編集] バリエーション
- G-M2F/AMX-102 (G-M2F/AMX-1002) ズサン
[編集] ズサ・カスタム
ズサ・カスタム (ZSSA CUSTOM) は、漫画『ダブルフェイク アンダー・ザ・ガンダム』に登場する、カラードの汎用MS。ズサ改(ズサかい)とも。(型式番号:AMX-102C)
[編集] 機体解説
ズサ・カスタム | |
型式番号 | AMX-102C |
所属 | カラード |
建造 | ネオ・ジオン |
頭頂高 | 15.0m |
本体重量 | 22.5t |
全備重量 | 61.8t |
ジェネレーター出力 | 2,250kW |
スラスター推進力 | 129,800kg |
センサー有効半径 | 10,800m |
装甲材質 | ガンダリウム合金 |
武装 | ビームサーベル ガン・スピア 攻撃用パックAK-90S ビームキャノン 12連装ミサイルポッド |
主な搭乗者 | アルヴェニシカ・キースト |
ネオ・ジオンの支援用MSであったズサを改修した機体。過激派組織NSPに分類される一組織「カラード」にて運用された。改修は格闘戦能力を強化し汎用MSに仕立て上げる目的で行われ、ベース機の特徴であった本体、腕部、脚部に装備されたミサイル群を撤去し、武装は腕部マウント式速射ビーム砲「ガン・スピア」及びビーム兵器中心のブースターとした。これにより大幅な軽量化を実現し、汎用MSとして必要十分以上の機動力を確保した。
[編集] 劇中での活躍
劇中では過激派組織カラードのパイロット、アルヴェニシカ・キースト(アニー)の乗機としてサイド6における連邦軍襲撃作戦に参加するが、連邦軍アラハス所属のDガンダムとの交戦中にカラードのリーダー、エルデスコ・バイエのザクIIIを有線爆弾から庇って大破している。
[編集] ズサ・ダイン
ズサ・ダインは、漫画『ダブルフェイク アンダー・ザ・ガンダム』に登場するネオ・ジオンの格闘戦用MS。(型式番号:AMX-013)
[編集] 機体解説
ズサ・ダイン | |
型式番号 | AMX-013 |
所属 | ネオジオン |
武装 | 腕部クロー 胸部ビーム砲×2 背部メガビーム砲 ミサイル・ポッド |
主な搭乗者 | アルヴェニシカ・キースト |
ズサの開発チームにより格闘戦用にズサを再設計した機体。ベース機ではオプションだったミサイルポッド及びブースターが本体に収められた。格闘戦用とされてはいるが胸部ビーム砲、メガビーム砲を装備し、腕部にはクローを備えている為オールレンジに対応可能であり、汎用性が高い。
[編集] 劇中での活躍
劇中では捕虜から脱走して復員し、ネオ・ジオンのレウルーラに合流したアニーの乗機となる。
[編集] 備考
「ダイン」の名は、ゲーム『ドラゴンクエストシリーズ』に登場する呪文ヒャダインに由来する。
[編集] ズサン
ズサンは、アニメ『∀ガンダム』に登場するギンガナム艦隊の発掘MS。(型式番号:G-M2F/AMX-102 あるいは G-M2F/AMX-1002)
[編集] 機体解説
ズサン | |
型式番号 | G-M2F/AMX-102 (G-M2F/AMX-1002) |
所属 | ギンガナム艦隊 |
武装 | アーム・パンチ ワイヤーアンカー 7連装ミサイルポッド |
主な搭乗者 | ギンガナム隊「大名」 |
ギンガナム艦隊により月面のマウンテンサイクルから発掘されたMS。ギンガナム艦隊の地球侵攻艦隊及び月面残存部隊にて使用された。本機は無人機としての運用が可能であるが、コントロールは有人機により行われる為行動に規則性があり読まれ易く、指揮を行う有人機が撃破されると無人機はコントロールを失い行動が更に単純化するという欠点がある(それでもシルバースモーを撃破出来るが)。いわゆるロボットと呼ばれる無人機の制御方法は諸説あり、ビットMSともモビルドール (MD) であるともいわれている。
ギンガナム艦隊における型式番号「G-M2F」の内、 "G" はギンガナム艦隊、 "M" はMS、 "2" は2番目に発見された事、 "F" はファイターを意味する。本来の型式番号はコクピットのコンソールに表示された「AMX-102」あるいは「AMX-1002」であるらしい。その姿は宇宙世紀時代のズサ(シャングリラでマシュマーが試験運用していたタイプ)にそっくりだが、ガルスJの様なアーム・パンチを装備していたり、脚部ミサイルポッドが格闘用のワイヤーアンカーになる等ベース機からの変更点がある。この機体自体、どれだけ発掘以前のオリジナルの原型を留めているかは不明で、あるズサ系の機体をベースにナノマシンによって姿を変えられたか、後世に製作されたレプリカだとも考えられている。だが、ネオジオン時代からズサは中距離支援用から汎用のズサ・カスタム、格闘戦用のズサ・ダインへと進化していった過程がある為、このズサンの原型となった機体も初期のズサそのものではなく、後発のバリエーションに連なる形の物だった事が想像出来る。
[編集] 劇中での活躍
劇中では月面残存部隊において6機(有人2、無人4)が地球に向けて出発準備を進めるディアナ派の足止めに使用されたが、早々に上記欠点を見抜かれ撃破された。その為か地球侵攻艦隊では戦闘には参加せずに専ら物資の運搬に用いられていた様である。
"大名"機はロランが明確な殺意をもって撃破した唯一のMSである(ロランがコア・ファイターで戦闘した為、手加減出来る状況でなく止むを得ずという事情もある)。
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