タモリの音楽は世界だ!
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タモリの音楽は世界だ(たもり-おんがく-せかい-)は、テレビ東京系で放送されていた音楽がテーマのクイズ番組である。当時音楽番組が不振といわれた中、音楽をノンジャンルで紹介し、音楽そのものを楽しむ姿勢がみられた、日本では異色の番組である。なお、司会のタモリはこの番組を最後にテレビ東京に出演していない。
放送期間は
- 第1期が1990年10月~1994年9月・毎週土曜日夜10時~10時54分。
- 第2期が1995年4月~1996年3月・毎週金曜日夜9時~9時54分。
目次 |
[編集] 概要
- 音楽を題材にしたクイズ番組である。当初は、クラシック音楽を中心とした内容が多かった為、一部の音楽ファンにしか受け入れられなかったが、オペラや声楽、ロックやパンク、ヒップホップなど様々な音楽を取り上げるにつれ、徐々に視聴者に受け入れられるようになっていった。
- 特に「Macintoshコンピューター」や「MIDI音源」などを駆使した曲当て早押しクイズである「デジタモドン」が登場すると、いままで音楽には興味がなく、番組を見ていなかったクイズ番組やバラエティ番組のファンにも評判が広がり、当時のテレビ東京を代表する番組となった。
- このコーナーは番組の目玉コーナーとなり、今でもクイズ番組ファンの間では傑作クイズの1つとして数えられている。
- この番組では「ホストバンド」として音楽バンドがレギュラー出演しており、シンキングタイムのBGMや正解・全員不正解のSEまで様々な曲が生演奏されており、それが斬新な演出となっていた。
- 第1期終了からしばらくして、音楽を題材にしたギャンブルクイズバラエティ番組として復活したが、第1期のクイズ番組形式に視聴率が及ばなかったのか、次第にクイズ番組形式となっていった。
[編集] ルール
[編集] 第1期
- 基本ルール
- ゲスト出演やVTR、生演奏等様々な形で出題される音楽クイズに答える。
- 一部の問題を除き、基本は書き問題。フリップに筆答で答える。
- 前期ルール
- 芸能人の解答者5人がクイズに答えて、優勝を争う。
- 問題に正解すると、オーケストラの演奏者を模した人形を1つ獲得。
- 最終的に最も多くの人形を獲得した解答者が優勝となる。
- エンディングでは、はじめのうちは「タモリクエスト」と称し視聴者からのリクエストを「ノブサンズ」が生演奏。この直後にプレゼントコーナーがあり「タモリクエスト」のあて先も紹介されていたが、遅れネット局では「タモリクエスト」宛先部分を自社製作していた局もあった。後に「この曲何だっタモリ」と題して、ある曲が生演奏され、視聴者が演奏された曲を書いて応募すると正解者の中で抽選で数名にプレゼントが当たる形に変わった。
- 中期ルール
- 中期は芸能人解答者+一般観客25名の5チーム対抗戦形式。
- 客席は解答席の後方にひな壇状に設置され、観客は自分席の前の解答席に座った解答者の助っ人としてクイズに参加する。
- この際、どの解答席に誰が座るかはくじ引きで決定される。
- 観客も参加するクイズは後述の「知ってるタモリ?! ○×5番勝負」と「デジタモドン」(但し、タモリの裁量により例外あり)。
- 特に「デジタモドン」は「答えが分かった観客は自分の前の解答者に答えを教えてよい」というルールだった為、必死になって観客に答えを聞く解答者の姿が好評だった。またこの頃には、自力ではなく観客のおかげで優勝する解答者も現れ、この意外性も番組のよいスパイスとなった。
- 当初は正解すると前期と同じく人形を1つ獲得というルールだったが、セットチェンジと共に得点表示が人形からデジタル表示となった。
- これにより、正解すると10点獲得となった。(例外もあった。)
- 最終的に最も多くの人形または得点を獲得した解答者が優勝となる。
- 後期ルール
- 後期は当初、同時期に放送されていたTBSの『クイズ!当たって25%』を意識したのか、25名の一般視聴者チームの4チームが対抗する形式となったが、その後芸能人+一般視聴者チームの4チーム対抗戦となり、中期のルールに戻された。
[編集] 第2期
- 前期ルール
- 芸能人5名が、手持ちのチップを賭けて、音楽に関する様々なゲームの結果を予想。
- 獲得したチップは最後にチップの枚数に応じて賞品の金貨と交換される。
- 後期ルール
- 芸能人の解答者4人がクイズに答えて、優勝を争う。
- 問題は全て書き問題。フリップに筆答で答える。
- クイズに正解すると「オタモジャクシ」(タモリに似せて作った「♪」)を1つ獲得(例外あり)。
- 最終的に最も多くの「オタモジャクシ」を獲得した解答者が優勝となる。
[編集] 出演
[編集] 司会
[編集] アシスタント
[編集] 解答者
- 第1期
- 第2期
[編集] ホストバンド
[編集] NOBU-SONS(第1期初期~中期)
- 小林、重実は「デジタモドン」にてオペレータも務めた。
[編集] KORE-CHANz(第1期後期)
[編集] 第1期の主なクイズ
[編集] 知ってるタモリ?!
- 中期のオープニングクイズ。
- 音楽にまつわる簡単な問題を司会から向かって左側の席から順に選択し、早押しで答える(選択した人以外も解答権あり)。
- 後に○×クイズが1問追加された。
- 各問題共に正解すると10点獲得。
- コーナータイトルはTV番組『知ってるつもり?!』のパロディ。
[編集] 知ってるタモリ?! ○×5番勝負
- 中期終盤のオープニングクイズ。
- 音楽にまつわる○×クイズが5問出題される。
- 解答者は全ての問題に参加し、1問正解するごとに10点獲得。
- 観客も参加し「全問正解した観客の数×10点」が全問正解した観客の前の解答者の得点に加算される。
[編集] デジタモドン
- MacintoshとMIDI音源などを使って、一風変わった再生方法で流された曲を当てる早押しクイズで、この番組の目玉となっている。
- 最初はテンポを変えるだけのものばかりだったが、後に転調などのバリエーションも追加された。回を重ねると、早回しや遅回しについては何倍速か表示されるようになった。
- 毎回、4~5問出題される。
- 早回しデジタモドン:倍速以上の速さで曲が流れる。最初は速すぎるので、通常一発では解答できないことが多い。
- 遅回しデジタモドン:半分以下の遅さで曲が流れる。
- 早遅回しデジタモドン:早回しからだんだん遅くなる。
- 逆回しデジタモドン:曲が逆から流れる。
- 転調デジタモドン:一定時間ごとにランダムにキーが変わる。
- モールスデジタモドン:メロディがモールス音で流れる。音の長さと伴奏だけが頼り。
- 並べ替えデジタモドン:曲が何小節かごとにランダムに並べ替えられて流れる。
- コマ切れデジタモドン:曲が数秒ずつ断続的に流れる。
- 手回し蓄音機デジタモドン:曲の再生速度が、ランダムで速くなったり遅くなったり変化しながら流れる。
- このコーナーでは観客が自分の前の解答者に答えを教えてもよい。
- いずれの問題も、正解すると人形1つまたは10点獲得。
[編集] 第2期の主なクイズ
[編集] ゲストコーナー
- 前期に行われたコーナー。
- アーティストが自分の特技にちなんだゲームに挑戦して、その成否を解答者が予想する。
- 予想が的中すると「賭けたチップ×2倍」のチップを獲得。予想が外れると賭けたチップは没収。
[編集] アンケートクイズ
- 音楽に関するアンケートを一般人に行い、その結果を予想する。
- 1位~5位を当てると賭けたチップに以下の倍率を掛けたチップを獲得。それ以外は賭けたチップを没収される。
- 1位 「賭けたチップ×5倍」
- 2位 「賭けたチップ×4倍」
- 3位 「賭けたチップ×3倍」
- 4位 「賭けたチップ×2倍」
- 5位 「賭けたチップ×1倍」(番組では「EVEN」と言っていた)
- 前期の最終問題として出題された。
[編集] マニアキング決定戦
- 前期と後期の前半期に行われていたコーナー。
- 毎回ある歌手の知識をその歌手のファンである一般の視聴者4名で競うコーナー。
- その歌手に関する一般知識や映像問題、その歌手の曲を用いた「デジタモドン」等が早押しで出題され、先に7ポイント獲得した人が優勝。
- 正解した時に獲得できるポイントは1~3ポイントで、問題の難易度によって異なっている。
- 解答者は優勝しそうな、その歌手のファンである一般の視聴者を1人選ぶ。
- 前期は予想が的中すると「賭けたチップ×倍率」のチップを獲得。予想が外れると賭けたチップは没収。
- 後期は予想が的中すると「オタモジャクシ」を2つ獲得。
- 後期の前半期の最終問題でもある。
[編集] 収録スタジオ
- 第1期:テレビ東京第1スタジオ
- 第2期:東京メディアシティ・レモンスタジオ
[編集] スタッフ
- 構成/原すすむ、はたせいじゅん、松谷光絵 他
- 技術協力(第2期のみ)/東通
- 美術協力/第1期:テレビ東京美術センター 第2期:アックス
- 企画協力/田辺エージェンシー
- ディレクター/加藤宗弘(イースト)、岩城信行(イースト) 他
- プロデューサー:斧賢一郎→笹村武史(テレビ東京)、白石統一郎(dentsu)、奥村正(イースト)
- 音楽監修/佐々木修
- 製作:TV TOKYO・dentsu・イースト
[編集] ネット局
同時ネット
- TXテレビ東京(制作局)
- TVHテレビ北海道
- TVAテレビ愛知
- TVOテレビ大阪
- TSCテレビせとうち
- TVQTXN九州(現:TVQ九州放送)(1991年4月開局《第1期の途中》から)
- GBS岐阜放送
遅れネット
- ATV青森テレビ(第1期)→RAB青森放送(第2期)
- TUYテレビユー山形
- FCT福島中央テレビ
- MRO北陸放送
- SBC信越放送
- BSN新潟放送
- T34富山テレビ(1994年1月から略称をBBTに変更)
- YBS山梨放送
- SDT静岡第一テレビ
- WTVテレビ和歌山
- BSS山陰放送
- HOME広島ホームテレビ
- EBCテレビ愛媛
- RKC高知放送
- FBS福岡放送(1991年3月《第1期の途中》まで)
- RKK熊本放送
- MBC南日本放送
[編集] その他の情報
[編集] SUPER 4
第1期中期に「教授」として出演していた羽田健太郎(ピアノ)、小林靖宏(アコーディオン)、日色純一(バイオリン)、MALTA(サックス)の4人が組んでいたユニット。
[編集] 関連項目
- たけしの誰でもピカソ(アートなど芸術バラエティ番組だが、当番組同様音楽を特集する場合があり、製作プロダクションも同じくイースト)
- 音楽空間アンモナイト
- テレビ東京番組一覧
[編集] 番組の入れ替わり
テレビ東京 土曜日22時枠 | ||
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前番組 | タモリの音楽は世界だ! | 次番組 |
22:00 おしゃべりな夜 22:30 SOUL天国 |
タモリのギャップ丼 | |
テレビ東京 金曜日21時枠 | ||
金曜時代劇傑作選 | タモリの音楽は世界だ! | 決戦!クイズの帝王 |
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