ヒュッケバイン
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ヒュッケバインシリーズとは、テレビゲーム及びアニメーション作品「スーパーロボット大戦シリーズ」に登場するバンプレスト社が著作権を保有するバンプレストオリジナルと呼ばれるメカニックデザインのパーソナルトルーパーと呼称される一連の架空の兵器、ロボットでリアルロボットに分類される。ここでは試作機のビルトシュバインについても解説する。
目次 |
[編集] 概要
『第4次スーパーロボット大戦』にてリアル系主人公機として初めて登場した。ゲシュペンストに次いで、派生機体が多い。形態はガンダムに近い。
パーソナルトルーパーとしては、初めて本格的にEOT(ブラックホール関連)を採用し極めて高い性能を誇る。通称Hシリーズ。
事故が続いた事からバニシング・トルーパーと呼ばれ恐れられている。
【Hückebein = 独語で「凶鳥(北欧神話に登場する災いを招く鴉)」】
[編集] バニシング・トルーパー
- OG……バニシングとは「消滅」を意味する。そもそもこのような形で呼ばれる事になったのは、月面の連邦軍テクネチウム基地でのヒュッケバイン008Rの機動実験の際に起こった暴走事件が原因であった。同機の起動実験中、動力であるブラックホールエンジンが暴走した事で機体はテクネチウム基地ごと巻き込み消滅。生存者は開発者であるカーク・ハミル博士、テストパイロットであるライディース・F・ブランシュタイン少尉、同行したイルムガルト・カザハラ中尉のわずか3名となる大惨事となった。ライディース少尉はこの事件をきっかけに左腕を失い、義手で生きる事となる。この惨劇以降、ヒュッケバインはバニシング・トルーパーという不吉な異名で恐れられる事となり、ヒュッケバイン自体(独語で「兇烏」)の名称も不吉なものであるのは、皮肉な話である。
- α……上記の事件に加え、リアル系主人公で始めるとヒュッケバインMk-IIがティターンズに強奪されかかる事件が発生し、リアル系主人公が搭乗して対処した際に行方不明という扱いを受けたため、「バニシング・トルーパー」の名を受け継ぐ事になる。また、エンディングではヒュッケバインMk-IIIが封印される事になったため、やはり「バニシング・トルーパー」とされる事になった。元ネタは同じαで世界観の一翼を担っていた『トップをねらえ!』のテクノロジーである、「バニシング・エンジン」に由来する(こちらもやはり起動実験で消失し、後に火星軌道上で発見されている)。
[編集] 採用技術
[編集] グラビコンシステム
グラビティコントロールシステム(重力制御装置)の略称と思われる。主にヒュッケバインタイプの機体に搭載されており、重力障壁(グラビティ・ウォール、グラビティ・テリトリー)を展開可能になるほか、一部の機体はこのシステムを利用して飛行が可能となっている。
[編集] ブラックホールエンジン
PTX-008ヒュッケバインL、Rに搭載されていた高出力エンジン。月面のテクネチウム基地でR型の機動実験中、ブラックホールエンジンが突如暴走。テクネチウム基地を丸々消滅させてしまったいわくつきのエンジン。この暴走事故はエアロゲイターの策略であったと言われている。また、この事故が原因でもう一つのBHエンジン搭載機である008Lは、マオ・インダストリーにて厳重に封印される事となった。『α』では後に008Lに搭載されていたBHエンジンも暴走する危険性から排除され、008Lは核エンジンに換装されたEXへと改修される。『OG』ではBHエンジンに改良が加えられ、L5戦役終盤に実戦に投入されている。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] 試作機
[編集] ビルトシュバイン
ビルトシュバイン WILDSCHWEIN |
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形式番号 | PTX-005 |
分類 | 人型 |
所属 | 地球連邦軍 |
開発 | カーク・ハミル |
製造 | マオ・インダストリー社 |
生産形態 | 試作機 |
全高 | 23.2m |
重量 | 79.4t |
動力源 | プラズマ・ジェネレーター |
乗員人数 | 1人 |
主な搭乗者 | イングラム・プリスケン リョウト・ヒカワ(OGDW) |
武装 | M950マシンガン ショットガン フォトンライフル サークル・ザンバー |
【Wild = 独語で「野獣・野生の」、schwein=独語で「猪」】
- α……キャラクター事典イングラムの項にて、名称のみ登場。ガンダムタイプに対抗して、白兵戦機能や武装オプションを重点に開発されたことになっている。
- OG……ゲシュペンストの性能向上試作機。短時間なら空中戦もできる。イングラムがPTXチーム時代から運用していた。コスト高騰のため、量産には至らなかったが、その設計思想はヒュッケバインシリーズに受け継がれた。固定武装として「リープスラッシャー」の試作型である「サークル・ザンバー」を持っている。ジェネレータ出力が大きく、L5戦役に参加した機体の中では、武器の積載量は最高であった。なお、教導隊のデータを元に忠実に作られたため、過敏な反応速度と出力を誇り、教導隊クラスのパイロットでなければまともに操縦できないといわれている。DW21話ではイングラムがR-GUNに乗り換えたのでリョウトに譲られているが、彼が扱いやすいように調整されている。
[編集] ヒュッケバイン
[編集] ヒュッケバイン(008)
ヒュッケバイン HÜCKEBEIN |
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形式番号 | RTX-008L/R |
分類 | 人型 |
所属 | 地球連邦軍 |
開発 | カーク・ハミル(OG) 主人公の父親(第4次/F/完結編) |
製造 | マオ・インダストリー社 |
生産形態 | 試作機 |
全高 | 19.8m |
重量 | 60.4t |
動力源 | BHエンジン |
乗員人数 | 1人 |
主な搭乗者 | 第4次/F/完結編のリアル主人公 ライディース・F・ブランシュタイン リン・マオ レオナ・ガーシュタイン イルムガルト・カザハラ |
武装 | 60mmバルカン マイクロミサイル(第4次/F) ロシュセイバー リープ・スラッシャー ブラックホールキャノン |
- 第4次、F/F完結編……リアル系主人公が父親からプレゼントされる機体。異星人の技術であるブラックホールエンジンが採用されており、性能は高い。この作品で登場したヒュッケバインは008Rと思われる(ただし、形式番号はPTX-08R)。
- 新……ライがテストパイロットを務めたが、起動に失敗して暴走。設定のみでゲーム中には登場せず。
- α……EOTであるブラックホールエンジンを採用した実験機。008Rのテストパイロットをライが務めたが、エアロゲイターの謀略により起動に失敗して暴走。その影響で008Lは起動実験を中止し、封印されるがイルムに奪取される。ゲーム中は既にヒュッケバインEXに改造されているので未登場。
- OG/OG2……上記同様、起動実験に失敗し暴走。月面基地ごと消失し、“バニシングトルーパー”というありがたくない異名をつけられる。一応問題点を改修はしてあるものの危険な事に変わりはなく、マオ・インダストリーで厳重に封印されるがL5戦役終盤にて覚悟を決めたリンが008Lに搭乗。その後インスペクターによる襲撃からリョウト達と共に脱出したリンは暫くの経営再建に専念するとして、その間だけ機体をレオナの手に預ける。なお、『第4次』『F』の頃のデザインから、カトキハジメによってリファインされ、Mk-IIに近い紺色のカラーリングに変更されている(リファイン前は水色だった)。
- DW……機動実験失敗のシーンは回想で存在するが、機体については触れられていない。
[編集] ヒュッケバイン(009)
ヒュッケバイン HÜCKEBEIN |
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形式番号 | RTX-009 |
分類 | 人型 |
所属 | 地球連邦軍 |
開発 | カーク・ハミル(OG) |
製造 | マオ・インダストリー社 |
生産形態 | 試作機 |
全高 | 19.8m |
重量 | 60.4t |
動力源 | プラズマ・ジェネレーター |
乗員人数 | 1人 |
主な搭乗者 | リョウト・ヒカワ イルムガルト・カザハラ |
武装 | 60mmバルカン ロシュセイバー リープ・スラッシャー |
- α……設定のみでゲーム中には登場せず。
- OG……核融合エンジンを採用したヒュッケバイン。008と違いブラックホールキャノンは使用できないが、分身は可能で充分高性能な機体である。機体色は緑になっている。
[編集] ヒュッケバインEX
ヒュッケバインEX HÜCKEBEIN EX |
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形式番号 | RTX-008LC |
分類 | 人型 |
所属 | 地球連邦軍 |
開発 | カーク・ハミル |
製造 | マオ・インダストリー社 |
生産形態 | 改良機 |
全高 | 19.6m |
重量 | 53.3t |
動力源 | 核融合エンジン |
乗員人数 | 1人 |
主な搭乗者 | イルムガルト・カザハラ |
武装 | 60mmバルカン マイクロミサイル ロシュセイバー フォトンライフル リープ・スラッシャー ブラックホールキャノン改 |
- α……イルムが奪取したヒュッケバイン008Lのエンジンを核融合に変更した改造機。ヒュッケバインMk-IIのパーツを流用し、外観は赤いヒュッケバインMk-II。通称レッド。008Lと同じ武器を使用するが、Mk-IIの使い回しであるせいでリープスラッシャーが他作品とは違い、有線式になっている。性能は、Mk-IIとMk-IIIの中間に位置する。
[編集] ヒュッケバインMk-II
[編集] ヒュッケバインMk-II
ヒュッケバインMk-II HÜCKEBEIN Mk-II |
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形式番号 | RTX-010-01/02/03 |
分類 | 人型 |
所属 | 地球連邦軍 |
開発 | カーク・ハミル |
製造 | マオ・インダストリー社 |
生産形態 | 量産試作機 |
全高 | 20.8m |
重量 | 52.0t |
動力源 | 核融合エンジン |
MMI | T-LINKシステム |
乗員人数 | 1人 |
主な搭乗者 | ブルックリン・ラックフィールド |
武装 | ツインバルカン ライトソード フォトンライフル チャクラム・シューター G・インパクトキャノン |
- α……マオ社から南アタリア島で開催される予定だったトライアルに運ばれていたPT。だが輸送中にティターンズに襲撃され、主人公がやむなく搭乗し戦闘に参加。エゥーゴのアーガマに回収され、そのままエゥーゴに編入され地球圏の混乱を沈めるために奮戦する。後継機のヒュッケバインMk-Ⅲを受け取りに北京に赴いた際、龍王機と虎王機の攻撃を受け中破。パーソナルファイターはヒュッケバインMk-Ⅲのコクピットブロックとして引き続き使用されているため、そのまま破棄されたと思われる。
核融合エンジンで駆動し、機体フレームはHフレームを使用しているが、パーツのほとんどはゲシュペンスト系列のものを使用していて信頼性は高い。グラビコンシステムを装備し、その技術を応用した「Gウォール」「Gインパクト・キャノン」が使用可能。コクピットブロックはパーソナルファイターと呼ばれる小型戦闘機になっており、ヒュッケバインMk-IIIのものと互換性がある。 - OG/OG2……次期量産機トライアルに向け、開発された機体。信頼性向上のためゲシュペンスト系のパーツが使用されているが、外見上は分からない。
1号機はブリットがパイロットとして選ばれたため、ATXチームで使われる事に。2号機はコロニー統合軍に渡り、ジーベルが囮に使い撃墜、後にヒュッケバインMk-II・トロンベとして生まれ変わる。3号機は連邦軍のトライアルに出したまま行方不明。 - DW……登場しない(本来ヒュッケバインMk-IIに乗り換えるべきブリットは、グルンガスト2号機に乗り換える)。
[編集] ヒュッケバインMk-II トロンベ
ヒュッケバインMk-II “トロンベ” HÜCKEBEIN Mk-II “Trombe” |
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形式番号 | RTX-010-02T |
分類 | 人型 |
所属 | 地球連邦軍 |
開発 | カーク・ハミル |
製造 | マオ・インダストリー社 |
生産形態 | エルザム・V・ブランシュタイン専用機 |
全高 | 20.8m |
重量 | 52.0t |
動力源 | 核融合エンジン |
乗員人数 | 1人 |
主な搭乗者 | エルザム・V・ブランシュタイン |
武装 | ツインバルカン ライトソード フォトンライフル チャクラム・シューター G・インパクトキャノン |
【Trombe = 独語で「竜巻」】
- OG……コロニー統合軍に奪われた機体を改修したエルザム専用機。ヒリュウ改のコルムナ奪還戦の際、ジーベルの駄策のため無意味に大破しゼンガーによって回収され、その後DCのエルザムに送られた。機体色はエルザムのパーソナルカラーである黒と赤に塗装されているほかに、ブランシュタイン家の紋章が描かれている。テスラ・ドライブを搭載したため飛行が可能。また「Gウォール」が強化されて「Gテリトリー」となっている。さらに、分身まで可能になっている。キョウスケ曰く「仮に何もなくとも、この程度で墜ちる機体なら必要無い」とジーベルの策を一蹴していたが、見事に強力な機体に生まれ変わって帰ってきた事になる。ゲーム中の表記は文字数の都合で「ヒュッケバイン・トロンベ」。パラメータや武装自体も、普通のMk-IIより少しだけ強い。
- スーパーロボットスピリッツ……エルザム専用機としてL5戦役に参加。胸にブランシュタイン家の紋章が入っている。
- DW……登場せず。エルザムはガーリオン・トロンベで登場。
[編集] 量産型ヒュッケバインMk-II
量産型ヒュッケバインMk-II HÜCKEBEIN Mk-II MASS PRODUCT MODEL |
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形式番号 | RPT-010 |
分類 | 人型 |
所属 | 地球連邦軍 |
開発 | カーク・ハミル |
製造 | マオ・インダストリー社 |
生産形態 | 量産機 |
全高 | 19.7m |
重量 | 47.4t |
動力源 | 核融合エンジン |
乗員人数 | 1人 |
主な搭乗者 | ライディース・F・ブランシュタイン ラトゥーニ・スゥボータ ヴィレッタ・パディム アラド・バランガ ゼオラ・シュバイツァー |
武装 | バルカン砲 ビームソード フォトンライフル レクタングル・ランチャー |
- α外伝……量産型グルンガスト弐式共々量産化されたヒュッケバインMk-II。T-LINKシステムやグラビコンシステムが無いこと以外、ほとんど試作機と変わらない。外見も試作機とほぼ同じで後述の作品とは違い、飛行不可能。熟練度次第ではR-1改登場までのリュウセイの搭乗機となるほか、ハードルートの最終話に登場するレビ・トーラーの搭乗機としても登場する。
- OG2……ゲシュペンストやリオンシリーズに代わって時期主力量産機となった機体。テスラ・ドライブを標準装備し飛行可能。フレームにはゲシュペンスト系のものが使われ、外観も量産性の印象を高めるよう、簡易的なデザインに変更された。単純な基本性能と言う点では試作型のヒュッケバインMk-IIとほぼ互角と高い性能を持っている。固定武装のチャクラム・シューターはオミットされており、代わりにレクタングル・ランチャーを装備している。
- スーパーロボットスピリッツ……量産型グルンガスト弐式とともに正式採用され多数生産された。主に宇宙で使用される。
- OGOVA……ビーム兵器であるフォトンライフルがマシンガンのような描写になっている(R-2のマグナ・ビームライフルも同様)。
[編集] ベルゲルミル
ベルゲルミル BERGELMIR |
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形式番号 | 不明 |
分類 | 人型 |
所属 | アンセスター |
開発 | アンセスター |
製造 | アンセスター |
生産形態 | マシンナリーチルドレン専用機 |
全高 | 21.3m |
重量 | 50.6t |
装甲材質 | マシンセル |
動力源 | 核融合エンジン |
MMI | ゲイム・システム |
乗員人数 | 1人 |
主な搭乗者 | イーグレット・ウルズ イーグレット・アンサズ イーグレット・スリサズ |
武装 | マシンナリー・ライフル シックス・スレイブ |
【Bergelmir = 北欧神話に登場する巨人、スレードゲルミルの子】
- α外伝……アンセスター内乱時に暴走したマシンセルにより、アースクレイドルに配備されていた量産型ヒュッケバインMk-IIが変化を遂げたもの。背中に明王の光背を連想させる円環を装備しているのが特徴。この円環に付いた六つの勾玉型のオブジェは「シックス・スレイブ」と呼ばれる遠隔操作型兵器で、恐らくは量産型ヒュッケバインMk-IIの遠隔操作型兵器「チャクラム・シューター」が変化したものと思われる。
- 何機か登場するが全てマシンナリーチルドレン専用機で、パイロット毎に色と性能が異なる。ゲイム・システムの搭載機でもあり、身体能力が通常の人間よりも高いマシンナリーチルドレンは、システムの悪影響を受ける事なく、その機能をフル活用している。
- デザインはスパロボシリーズのアンソロジー作家津島直人氏によるもの。
- OG2……連邦から奪取した量産型ヒュッケバインMk-IIをマシンセルで変化させた機体。アースクレイドル戦では、撃墜した敵機がこの機体のなり損ないに変貌していた。
[編集] 量産型ベルゲルミル
- α外伝……ベルゲルミルの量産型。アースクレイドルに多数配備されているが、すべて自動操縦の無人機。
- OG2……基本的に外見は変わらない、ベルゲルミル量産タイプ。イーグレット・フェフによって生み出された量産型のマシンナリー・チルドレンが搭乗する。
[編集] ヒュッケバインMk-III
[編集] ヒュッケバインMk-III
ヒュッケバインMk-III HÜCKEBEIN Mk-III |
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形式番号 | RTX-011R/L |
分類 | 人型 |
所属 | 地球連邦軍 ロンド・ベル隊 αナンバーズ |
開発 | カーク・ハミル |
製造 | マオ・インダストリー社 |
生産形態 | 試作機 |
全高 | 21.5m |
重量 | 54.3t |
動力源 | トロニウムエンジン |
MMI | T-LINKシステム |
乗員人数 | 1人 |
主な搭乗者 | リョウト・ヒカワ(L) レオナ・ガーシュタイン(R) ヴィレッタ・バディム(L) マイ・コバヤシ(L) アラド・バランガ(R) |
武装 | バルカン砲 マルチトレースミサイル ロシュセイバー(L) ブーステッドライフル(R) フォトンライフル ファング・スラッシャー グラビトン・ライフル |
- α……ヒュッケバインMk-IIの技術やSRX計画で得られたノウハウを元に開発された機体で「小型、高性能化したSRX」を目標に建造された経歴を持ち、トロニウムエンジン装備。そのため、R-1やR-GUNパワードとは兄弟機の関係にあるといえる。またコアトルーパーシステムと呼ばれる戦況に応じてヒュッケバインMk-Ⅲをコアとして各種パーツを組み替え、機体性能を大きく変化させることによって多彩な局面に対応することを可能とする機構を持つ。なお、コクピットブロックのパーソナルファイターは、ヒュッケバインMk-IIのものと互換性がある。ちなみに、『第2次α』で主人公が乗っていたのはタイプLである事が判明した。タイプRは機動実験に失敗して行方不明になっている。
- 第2次α/第3次α……アラドの初期の搭乗機(タイプR)とヴィレッタ(タイプL)が乗って登場する2機が存在。ヴィレッタ機はトロニウムエンジンを通常の核融合炉エンジンに積み替え、マルチトレースミサイル部にテスラ・ドライブを積み込み、グラビトン・ランチャーBstが装備されている。『α』に登場したのはこのヴィレッタ機で、マオ社で封印されていたのを借りてきたらしい。アラド機は行方不明になっていたのを発見されたタイプRで、やはりトロニウムエンジンは交換され通常の核融合炉エンジンになっている。後に改修されトロンベになる。ヴィレッタ機は『第3次α』では乗機がなかったマイが使用する事になった。なお、『第3次α』ではマイ機もタイプRとされているが、誤字と思われる。
- OG2……SRX計画が再開されたことで開発された最新型PT。ただしロールアウトは予定より遅れたらしい。コンセプトは「小型のSRX」。SRX同様ウラヌス・システムを搭載しており、念動力を持つパイロットでなければ真の力を発揮しない。正式なパイロットはLに関しては成り行きでリョウト、Rは008をリンに返却したレオナ。
[編集] ヒュッケバイン・ボクサー
ヒュッケバイン・ボクサー HÜCKEBEIN BOXER |
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形式番号 | RTX-011AMB |
分類 | 人型 |
所属 | 地球連邦軍 |
開発 | カーク・ハミル |
製造 | マオ・インダストリー社 |
生産形態 | 試作機 |
全高 | 23.4m |
重量 | 113.7t |
動力源 | トロニウムエンジン |
MMI | T-LINKシステム |
乗員人数 | 1人 |
主な搭乗者 | リョウト・ヒカワ(L) ユウキ・ジェグナン(R?) |
武装 | ツインバルカン ロシュセイバー グラビトンライフル ガイスト・ナックル カタパルト・キック ファング・スラッシャー |
必殺技 | Gソード・ダイバー |
- α……ヒュッケバインMk-IIIがAMボクサーと呼ばれる強化外骨格を装着した状態。近接格闘戦仕様でヒュッケバインMk-III本来のコンセプトである「小型化、高性能化したSRX」を実現した。なお、AMボクサーはもともとRWシリーズとして開発されていた重力剣Gソードを急遽ヒュッケバインMk-IIIの強化外骨格として改修したもので、Gソードとしての名残は武装のGソード・ダイバーに見ることが出来る。
- OG2……『α』とほぼ同じ。AMボクサーはAMガンナーよりも開発が遅れてしまった。なお、今回は分身までするようになったため攻防あわせてほぼ完璧な機体となっている。ちなみに、モーションはリョウトが作ったらしい。
[編集] ヒュッケバイン・ガンナー
ヒュッケバイン・ガンナー HÜCKEBEIN GUNNER |
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形式番号 | RTX-011AMG |
分類 | 人型(PTキャリア搭乗) |
所属 | 地球連邦軍 |
開発 | カーク・ハミル |
製造 | マオ・インダストリー社 |
生産形態 | 試作機 |
全長 | 42.6m |
重量 | 136.4t |
動力源 | トロニウムエンジン |
MMI | T-LINKシステム |
乗員人数 | 2人 |
主な搭乗者 | リョウト・ヒカワ(L) レオナ・ガーシュタイン(R) リオ・メイロン(AMガンナー) |
武装 | ツインバルカン マルチトレースミサイル リープ・ミサイル ロシュセイバー ファング・スラッシャー グラビティ・リング グラビトン・ライフル G・インパクトキャノン×4 |
必殺技 | フルインパクト・キャノン |
- α……ヒュッケバインMk-IIIとAMガンナーが合体した機体。AMガンナーにもコクピットがある(ただし、『α』においてはAMガンナー単体では使用出来ず、ヒュッケバイン・ガンナーは1人乗り)。この形態では、4門あるGインパクト・キャノンを一斉に発射する「フルインパクト・キャノン」が使用可能。なおAMガンナーは元々R-1などに使われるPTキャリアであるため、接続部分を取り替えれば、ヒュッケバインMk-IIやR-1でも搭乗できる。
この時期はファングスラッシャーに代表される格闘兵装が使用できたため、非常に強力な機体であった。 - OG2……ヒュッケバインMk-IIIとAMガンナーが合体した機体。合体は戦闘中に行うため、2人乗りである。しかし、GBAのROMカセットの容量の都合上、「ファングスラッシャー」等の格闘兵装が使えなくなっているため、総合的には『α』よりパワーダウンしたと言える。
[編集] ヒュッケバイン・サーバント
- 第3次α……劇中未登場。計画が中断されてASソレアレスの強化パーツとして使用された。ASアレグリアスの運用から見るとストライクシールド系の発展型武装だと思われる。
[編集] ヒュッケバインMk-III トロンベ
ヒュッケバインMk-III “トロンベ” HÜCKEBEIN Mk-III “Trombe” |
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形式番号 | RTX-011T |
分類 | 人型 |
所属 | 地球連邦軍 ロンド・ベル隊 αナンバーズ |
生産形態 | レーツェル・ファインシュメッカー専用機 |
全高 | 21.5m |
重量 | 54.3t |
動力源 | 核融合エンジン |
乗員人数 | 1人 |
主な搭乗者 | レーツェル・ファインシュメッカー ライディース・F・ブランシュタイン レオナ・ガーシュタイン |
武装 | バルカン砲 ロシュセイバー フォトンライフル ファング・スラッシャー グラビトン・ライフル |
- 第2次α/第3次α……行方不明になっていたタイプRを発見、ヴィレッタ機と同等の改造を施されたレーツェル機。もちろんトロンベカラーで、さらにブランシュタイン家の紋章まで付いているらしい。ただしアラド主人公の場合のみ、アラド機が塗装変更、エンジン強化されたことになっている。『第3次α』では引き続きレーツェルが使用していたが、アウセンザイターに乗り換える際に乗機がなかったライに譲られ、以降ライが使用した。
- OG2……エンジンこそトロニウムエンジンではないが、この機体がヒュッケバインMk-IIIのタイプR。空いたスペースにテスラ・ドライブを積み、極秘裏に重力下テストを行っていた。しかしレーツェル機なのでトロンベカラー。性能自体はトロニウムエンジン搭載のタイプLと変わっていない。条件を満たすとエンジンをトロニウムエンジンに積み替えて再塗装され、Mk-III・Rとして入手出来る(テスラ・ドライブはオミットされ、マルチトレースミサイルが装備される)。しかし、ガンナーとボクサーのパーツを無視すれば、こちらの方が地形適応、移動力などに若干勝っている辺り、意地を見せている。最終的にはレオナ機となったようである。
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第○次シリーズ | 第2次/G - 第3次 - EX - 第4次/S - LOE - F/完結編 - CB |
αシリーズ | α/DC版 - α外伝 - 第2次α - 第3次α |
COMPACTシリーズ | COMPACT/WSC版 - COMPACT2/IMPACT - COMPACT3 |
任天堂携帯機単発 | 初代 - A - R - D - J - W |
単発 | 新 - 64/LB - MX/ポータブル - GC/XO - SC |
OGシリーズ | OG1 - OG2 - OVA - OGS - DW - 龍虎王伝奇 |
バンプレストオリジナル | 用語 - 機動兵器一覧 - キャラクター一覧 |
その他 | 参戦作品一覧 - システム - スクランブルギャザー |