プラトニック・セックス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』

プラトニック・セックスは、飯島愛による自伝。またはそれを原作とした同名の映画、テレビドラマ。

[編集] 概要

2000年 10月に小学館から出版。ミリオンセラーを達成し話題となる。
飯島愛の壮絶な過去を自ら綴ったノンフィクション自伝。
タイトルは所属事務所ワタナベエンターテインメントの社長が名づけたもので、飯島本人は当初タイトルの意味すら知らなかった。

飯島のエッセー本、処女作といわれているが、実は以前にもエッセー本を出版していたので、正確には2冊目のエッセーである。

映画化、ドラマ化もされ、海外でも大ヒットとなり、印税額も1億円以上だと言われている。
後に本人がメディアで自嘲気味に書いたとおり、「自分で書いてない」（ゴーストライター）ため、所属事務所に大半が入った印税の分配には合理性がある。ただし、作品自体が嘘であるとか事実でないというわけではない。恐らく口述筆記か専属のライターが飯島の体験をドラマにして脚色したというのが実情であろう。
テレビ番組において、本人が笑顔で「書いてませ～ん」と話した事がある。

週刊誌等でゴースト説が暴露されたが、本人があっけらかんとして事実を認めたため、さほど問題にはならなかった。全くの嘘・事実誤認を伝記として書くのなら問題だがそうではない。同著の場合、「飯島の体験」をライターが再構成しただけであり、それがクレジット表記されていないだけの事である。

一方、AV男優の加藤鷹氏は2003年2月号「噂の真相」（現在は休刊）でのインタビューで飯島愛を「嘘ばかり書いた本（プラトニック・セックス）を出して自分を育ててくれたAV界を足蹴りにしたような女は俺は嫌いだ。」と痛烈に非難している。

[編集] 映画

2001年 10月20日に全国東宝洋画系より公開。
内容が過激なため、R-15指定を受ける。

[編集] キャスト

門倉あおい（愛） - 加賀美早紀
岩崎敏海 - オダギリジョー
山口明美 - 野波麻帆
門倉義雄 - 石丸謙二郎
門倉由紀子 - 根岸季衣
金井誠 - 加勢大周
石川秀行 - 阿部寛

[編集] スタッフ

原作・監修：飯島愛
総合プロデューサー：渡辺ミキ
監督：松浦雅子
脚本：森下佳子
美術：及川　一
助監督：井上　隆
音楽：佐橋俊彦
- 主題歌：スピッツ「夢追い虫」（ユニバーサル・ポリドール）
- 挿入歌：NOT AT ALL「From Silence」
制作協力：クロスメディア・デスティニー
製作：©2001「プラトニック・セックス」制作委員会、フジテレビジョン、ワタナベエンターテインメント、小学館、電通
配給：東宝

※挿入歌として起用されているNOT AT ALLの「From Silence」は、CHAGE and ASKAが2001年に発表した「C-46」のインストゥルメンタルバージョン（「C-46 remix」としてシングル「C-46」のカップリングに収録）である。CHAGE and ASKAの名前を一切出していない。12月にはアルバム『NOT AT ALL』を発表し、タイトル曲である「not at all」も収録されている。

※主人公のあおい（加賀美早紀）を2万円で買った（援助交際した）サラリーマン役の男は、まだ無名の頃のカンニング・竹山隆範。エンディングロールにも竹山の名前が載っている。

[編集] テレビドラマ

「プラトニック・セックス－娘の叫び! 親の涙…そして親子の闘いが始まる－」

2001年 9月24日・9月28日21:00~22:54にフジテレビ系列で放送。

第1部：17歳の青春編「家族崩壊から愛を取り戻すまで涙の7年間壮絶記録」
第2部：20歳の純愛編「AV・中絶・裏切り…愛を求め続けた家族の再生記録」

[編集] キャスト

須川加奈（遠藤愛） - 星野真里
石川秀之 - 佐野史郎
丹波克己 - 藤木直人
森岡祐介 - 柏原崇
辻本峻 - 妻夫木聡
吉村卓 - 渋谷すばる
須川淳一 - 永島敏行
須川雪枝 - 田中好子

[編集] スタッフ

脚本：龍居由佳里
演出：永山耕三（1）、中江功（2）
プロデューサー：東海林秀文、永山耕三、瀧山麻土香
音楽：小室哲哉、松本慎
- 主題歌：スピッツ「夢追い虫」（ユニバーサル・ポリドール）
- 挿入歌：星野真里「永遠の海」（小室哲哉「永遠と名付けてデイドリーム」のカバーだが、タイトルや歌詞の一部が変更されている）
制作：フジテレビジョン