ヘルプ!
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ヘルプ! (Help!) | ||
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ビートルズ の シングル | ||
リリース | 1965年7月23日(イギリス) 1965年7月19日(アメリカ) |
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録音 | アビー・ロード・スタジオ 1965年4月13日 |
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ジャンル | ロック | |
時間 | 2分18秒 | |
レーベル | パーロフォン (イギリス) キャピトル・レコード (アメリカ) |
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プロデュース | ジョージ・マーティン | |
チャート順位 | ||
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ビートルズ 年表 | ||
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ヘルプ(Help!)は、1965年にシングルとして発表されたビートルズの曲(B面は「アイム・ダウン」)。続いて同年に発表された同名の映画サウンドトラックアルバム『HELP!4人はアイドル』(英国オリジナル、および米国キャピトル・レコード編集盤)に収録され、オープニングを飾ったジョン・レノン作の曲である。
[編集] 概説
ポップなスタイルで発表されたこの曲は、軽快なサウンドと解りやすい失恋ソング風の歌詞とはうらはらに、ジョン自身の悲痛なメッセージ・ソングという一面も持っている。作家ジョン・レノンとしての初期の最重要曲のひとつである。この曲が発表された当時ビートルズのメンバーは加熱する人気に自己を見失いかけていて、ジョンは後に「僕らは豚のように暴飲暴食し肥え太っていく己自身に失望していた。助けを求めて叫んでいたんだ」と語った。そんな悲痛な状況の中で生まれた曲なのだが、当時の多くのファンにとっては、歌詞の背後に隠れたジョンの心境は重大な関心事ではなかった。
この曲は英米ともにチャートの1位を獲得している。また、モノラル・バージョン(オリジナル・シングル盤に使用)とステレオ・バージョン(主にLPに収録)は、ボーカル、コーラス、タンバリン等別テイクだが、ベーシック・トラックは同じである。
映画ではオープニングで使用されている。モノクロの映像で歌うメンバーとその映像に腹を立てた邪教カイリの教祖がメンバーの顔めがけてダーツを投げつけるシーンが印象的。
また、ジョンはこの曲を1969年の「ゲット・バック・セッション」でも即興で演奏。翌1970年には自宅スタジオにて「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」などとともにブルージーなアレンジで再録音を試みている。1980年のインタビューでも、これら2曲と「アイ・アム・ザ・ウォルラス」を再レコーディングして、リリースしたい、と答えている
テレビ東京『開運!なんでも鑑定団』のテーマソングとして使われている。かつてはNHK総合の『英語でしゃべらナイト』のオープニング・テーマとしても使用されていたが、2006年4月以降は LOVE PSYCHEDELICOによるカヴァー・ヴァージョンにとって替えられた。
[編集] カバー
- カーペンターズ - バラード調の曲でカバー。
- LOVE PSYCHEDELICO - 「英語でしゃべらナイト」のテーマ曲用としてカバー。Aha!(All We Want)に収録。「Dream Power ジョン・レノン スーパー・ライヴ2006」でも披露。
- スターリン - 行方不明 ~LIVE TO BE STALIN~に収録。
[編集] 収録アルバム
カテゴリ: ビートルズの曲 | カーペンターズの曲 | 1965年のシングル