Dream Power ジョン・レノン スーパー・ライヴ
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Dream Power ジョン・レノン スーパー・ライヴ(別名:ジョン・レノン音楽祭)は、故ジョン・レノンの妻であるオノ・ヨーコ提唱のもと2001年から、ジョンの誕生日か命日あたりで毎年行われている、ジョン・レノンのトリビュートライブイベントである。名誉音楽プロデューサーはサー・ジョージ・マーティン(ビートルズのプロデューサー)。総合プロデューサーは斉藤早苗(ザ・ビートルズ・クラブ会長)。
なお表記は色々みられるが、この表記法が正しい。正式名称の場合は頭に「ジョン・レノン音楽祭200X」と開催年が付く。「ジョン・レノン音楽祭200X」を省略したときには、末尾に年号が付く。
また売上金から寄付を行うのでチャリティライブという性質や、平和イベントという性質もある。
目次 |
[編集] コンサート概要
ジョン・レノンが歌った音楽やメッセージ、愛と平和のスピリットを継承し、伝えてゆくことを目的に2001年からスタート。そのため参加アーティストは、ジョン・レノンのビートルズ時代・ソロ時代問わず、演奏・朗読などを行う。
コンサートの売上は、アジア、アフリカなどの貧困に苦しみ学校教育が行き届いていない地域の子どもたちへの、学校建設資金を提供している(2005年のコンサートでは、スマトラ沖地震・津波の被災地を中心に学校建設を支援した)。2001年から開催され、2005年までに世界17か国に54校が建設された(2006年のライヴでも報告)。2006年のコンサートでは10校の建設が決った。今後さらに建設される予定。
[編集] 各回の概要
[編集] 2001年
最初のライヴはジョンの誕生日である10月9日に行われた。会場はさいたまスーパーアリーナ。ジョン・レノン・ミュージアムが併設されているなどの縁から選定されたと思われる。また、本来創立記念日のため同館は休館日であるが、特別に営業していた。
主催者で参加予定であったオノ・ヨーコ夫人は、米国のテロの影響により来日せず、自宅のダコタ・アパートから会場に衛星生中継されメッセージを送った。不参加理由は、ニューヨークに留まって、市民を勇気づけることが重要であると判断したためと言われている。
[編集] 2001年出演アーティスト
- 赤坂泰彦 - ゲスト出演
- Acid Test - 桜井和寿 (Mr.Children), 田原健一 (Mr.Children), 小林武史
- 奥田民生
- 押葉真吾
- オノ・ヨーコ (会場には出席せず、衛星生中継で合唱曲を一緒に歌った)
- 白井貴子
- ムッシュかまやつ
- ゆず
- 吉井和哉 (THE YELLOW MONKEY)
- 和田唱 (TRICERATOPS)
ほか
[編集] 2002年
第2回目は12月9日に開催された。会場は前年と同じく、さいたまスーパーアリーナ。チケットはユニクロで販売され、マフラーにチケットを縫いつけてあるという面白い趣向がなされている。
[編集] 2002年出演アーティスト
ほか
[編集] 2003年
3回目となるライヴは10月2日に行われた。会場は例年通り、さいたまスーパーアリーナ。
[編集] 2003年出演アーティスト
- スペシャルゲスト
- トリビュートバンド:
●
- 内田裕也
- 奥田民生
- 押葉真吾
- 亀田誠治
- ISSA(DA PUMP)
- Do As Infinity
- 大塚雄三・小名川高弘(CHARCOAL FILTER)
- Gackt
- Something ELse
- ZONE - 「テル・ミー・ホワイ」「ガール」の2曲
- 中村修二
- PUFFY
- MY LITTLE LOVER+曽我部恵一-「オー・マイ・ラヴ」「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」「アクロス・ザ・ユニバース」「トゥモロー・ネバー・ノウズ」の4曲
の2曲
ほか
[編集] 2004年
4回目のライヴは10月14日に行われ、さいたまスーパーアリーナから会場が変わり、日本武道館で開催された。ビートルズが来日公演を行った場所という縁があるため選ばれたものと思われる。会場の観客全員にオノ・コードという電池式ミニペンライトを配布しライブ中に使用された。
[編集] 2004年出演アーティスト
- ISSA (DA PUMP)
- 宇崎竜童
- 押葉真吾
- 加藤登紀子
- 亀田誠治ユニット - 亀田誠治, KEIGO (FLOW), KOHSHI (FLOW), ゴスペラーズ, 宮沢和史
- 河口恭吾
- 曽我部恵一 with OO TELESA
- TRICERATOPS
- 畠山美由紀
- Rin'
ほか
[編集] 2005年
5回目となるライヴは10月7日に行われた。会場は2回目となる日本武道館で開催。前年同様、会場の観客全員にオノ・コードを配布し、ライブ中のコーナーで一斉に点灯された。
[編集] 2005年出演アーティスト
- 忌野清志郎
- 奥田民生
- 押葉真吾
- オノ・ヨーコ
- 小泉今日子
- 小柳ゆき
- 杉真理
- 曽我部恵一
- PUFFY
- BONNIE PINK
- 宮本亜門
- YOSHII LOVINSON
- LOVE PSYCHEDELICO
ほか
[編集] 2006年
6回目となるライヴ。日程は11月4日(土)。会場は日本武道館。観客にはオノ・コードが配られ演出で使用された。
[編集] 2006年出演者
- オープニングアクト
- MC
- トリビュートバンド
- オノ・ヨーコ
- Cocco
- スキマスイッチ
- 平原綾香
- LOVE PSYCHEDELICO (KUMI & NAOKI with ツアーバンド) (出演2回目)
- 曽我部恵一
- 押葉真吾
- 平川地一丁目
- 斉藤和義
- 佐野元春
- 宮沢りえ
[編集] 2006年プログラム
- オープニングアクト - TUCKER (後半部にフロム・ミー・トゥ・ユー)
- ジョン・レノンの生涯をまとめたPV上映
- ア・デイ・イン・ザ・ライフ - リードボーカル: スキマスイッチ、佐野元春、平原綾香、押葉真吾、KUMI、平川地一丁目、曽我部恵一
- オープニングMC - KUMI
- ドント・レット・ミー・ダウン - 平川地一丁目
- アクロス・ザ・ユニバース - 平川地一丁目
- イン・マイ・ライフ - 平原綾香
- マインド・ゲームス - 平原綾香
- MC - パックンマックン
- ヤー・ブルース - 押葉真吾
- ラヴ (歌詞日本語訳朗読) ほか - 宮沢りえ
- ノルウェーの森 - Cocco
- ジェラス・ガイ - 曽我部恵一
- マザー - 曽我部恵一
- フリー・アズ・ア・バード - 斉藤和義
- アイ・アム・ザ・ウォルラス (独自日本語訳バージョン) - 斉藤和義
- MC (グッズ紹介、収益、設立校の説明ほか) - パックンマックン
- MC (愛のメッセージキャンペーンの紹介) - 押葉真吾
- アイ・ノウ - 押葉真吾
- イマジン (歌詞日本語訳朗読) - 宮沢りえ
- ストロベリー・フィールズ・フォーエバー (フィルム上映) (NEWアルバム『ラヴ』より)
- ヘルプ! (シングル『Aha!(All We Want)』カップリング曲バージョン) - LOVE PSYCHEDELICO
- スタンド・バイ・ミー - LOVE PSYCHEDELICO
- 浮気娘 - スキマスイッチ
- アウト・ザ・ブルー - スキマスイッチ
- カム・トゥゲザー - 佐野元春
- 愛こそはすべて - 出演者全員 (途中からオノ・ヨーコ登場)
- ハッピー・クリスマス(戦争は終わった) - 出演者全員
- イマジン - 出演者全員&観客合唱
- イマジン - PV上映
[編集] エピソード
- 第1回目はヨーコ夫人が参加しないのを不服とする観客には、チケットの払い戻し措置をとったが、結果としては誰も(もしくは少数?)払い戻しはしなかったそうである。
- 2003年のライヴ後、記念に集合写真を撮った際にZONEのMIZUHOが、周りに押されて不可抗力によりヨーコ夫人よりも前にきて、ピースをして写ったそうである(ミュージックステーション談)。
- オノ・コードはヨーコ夫人の作品でもあり、点滅の回数、タイミングでメッセージを送る事ができる。
- 2003年のライヴでオノ・コードを配られた観客の一人が、洪水の災害時にたまたま携帯しており、救難信号を送って助け出されたという逸話が紹介された。