ベムラーゼ
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ベムラーゼは、テレビアニメ『宇宙戦艦ヤマトIII』に登場する、架空の人物。第13話で初登場するボラー連邦の首相。銀河系核恒星系の新興勢力、ガルマン・ガミラス帝国とはボラー連邦の首相として対峙している。初期設定では、ベム。(声:滝口順平)
不手際を起こしたバース星総督ボローズをバース星もろとも抹殺する所など、基本的に残忍で冷酷・短気な独裁者。バース星では古代との会話の中で自分の意に沿わぬ宇宙戦艦ヤマトを敵と決めつける。ガルマン・ガミラス帝国のデスラー総統からのホットライン会話では「ヤマトから手を引いてほしい」という依頼に対し「弱気な」「老いた」と一蹴。敵国総統であるデスラーの気持ちすら公の連絡で逆なでする程、傲慢な自信家。 シャルバート星のルダ王女を、酷寒の地に見えた惑星ファンタムに幽閉した経緯があるが重要人物を幽閉した割にはその事実を忘れていた(死んでいるものと思っていた)。最後はヤマトを囮に、太陽系内でデスラーに決戦を仕掛ける。ブラックホール砲にてデスラー艦隊を苦しめるが、揚羽武の特攻によりブラックホール砲の砲口を破壊され、ハイパーデスラー砲により乗艦機動要塞ゼスパーゼと共に消滅した。
ネーミングの由来は、妖怪的な邪悪なイメージのべムーリンにエドゥアルド・シェワルナゼの名前を合成したと思われ(ベム+ルナゼ→ベムラーゼ)、実際に白髪なシュワルナゼの顔をくずして邪悪な感じにしているようにも見える[1]。シュワルナゼの名前が選ばれたのは、「ふ」が語尾につかないソ連の政治家名で当時ブレジネフに忠実なあまりめだたない政治局員であったのでソ連をイメージしても反感を買いにくいこと、薬や酵素などの名前に似ていて語呂がよかったためと思われる。