世界まる見え!テレビ特捜部
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世界まる見え!テレビ特捜部(せかいまるみえテレビとくそうぶ、英語表記及びサブタイトルは“WORLD GREAT TV”)は、NNN加盟局で、毎週月曜日の20:00~20:54(JST)に放送されているバラエティ番組。NNN加盟局がない沖縄県では沖縄テレビ(フジテレビ系)で日曜日(14:00~14:54)に放送する。
1990年7月9日に放送開始。2007年で18年目を迎えた長寿番組でもある(字幕放送)。
2006年9月4日の放送からハイビジョン放送実施を開始した。ただし、スタジオ映像とビデオ映像は4:3のままで、両端に番組タイトルを表示している。同年10月9日の放送よりスタジオがハイビジョン対応になり映像も16:9のハイビジョンとなった。
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[編集] 概要
- 世界各国で放送されている番組から厳選した番組の内容を伝えるという番組(企画によっては独自で取材することもある)。ドッキリなどのバラエティから、事件解明再現ドラマまでさまざまなジャンルを扱っている。
- 長年放送していた「トップテン」枠の後番組「所さんのまっかなテレビ」が低視聴率によって1クールで終了。秋開始の新番組「TVマンモス」の準備期間のつなぎ番組として、この「~テレビ特捜部」が放送された。1990年4月4日夜7時から2時間放送した、「たけし&所が選んだ!笑えるTV番組グランプリ」をレギュラー化したものであった。
- 1990年7月9日に放送を開始。当初計画通り9月17日に終了。なおこの時期のMCは所ジョージと楠田枝里子のみで、ビートたけしは出演していない。
- レギュラー終了後、1990年12月29日(土)21:00~22:54に特番を放送し、好評だったため、1991年4月15日に再びレギュラー化。MCにビートたけしを加えたことも功を奏してか人気番組となり、現在まで続く長寿番組となった。2005年7月には満15周年を迎えている。
- 同じ裏番組の「ナショナル劇場」(TBS系)や「HEY!HEY!HEY!MUSIC CHAMP」(フジテレビ系、ただし一部系列局は放送日時差し替え)と共に長年互角に視聴率争いをし、2003年頃までは常に15%を超え、長い間月曜20時の視聴率トップの座を守り続けていた。しかし、2004年頃から「奇跡の扉 TVのチカラ」(テレビ朝日系、ただし一部系列局除く)や上記の2つの番組が躍進してきたことに加え、2006年4月からはNHK総合の「鶴瓶の家族に乾杯」がこの時間帯に移行したことで視聴率15%を下回ることが多くなり、裏番組との視聴率は互角になっていた。最近は「TVのチカラ」の後を受けたテレビ朝日系(一部系列局除く)の「クイズプレゼンバラエティー Qさま!!」が苦戦していることもあり、視聴率は回復している。また、従来からのファンも多く、定番の人気番組として親しまれている。
- この「世界まる見え!テレビ特捜部」が好評を受けていることもあり、「世界まる見え!特別版」や「世界激選映像まる見え!」として、不定期に土曜日の昼間にスタジオなしのナレーションだけの特別版を放送することもある(「世界激選映像まる見え!」は福留功男が出演する場合もあった)が、最近は放送されていない。
- オープニング(曲名:Hooray for Hollywood(ハリウッド万歳))・エンディングのテーマ曲は番組開始当初から同じ物が使用されているが、オープニングに使われる3DCGアニメは何度も差し替えられて1999年4月以降、短縮されている(番組タイトルが全面から1文字ずつ同時に現れるシーンがカットされた)。そして2006年10月にタイトルロゴとオープニングCGが一新された。
- 現在のスタジオセットは6代目で2006年10月から使用されている。ちなみに、初代は1990年7月~1990年9月、2代目は1991年4月~1991年9月、3代目は1991年10月~1993年3月、4代目は1993年4月~2004年12月、5代目は2005年1月~2006年9月まで使用された。なお、2代目のスタジオセットは現在とは大きく異なり、出演者席の前に横長のテーブルが置かれ、司会者席の後方に番組タイトルが流れるテレビ画面・LED表示機も装備されていた。初代~5代目は夜景をイメージした若干暗めのセットであったが、現在のセットで大幅イメージチェンジされ、若干はでなセットとなった。
- 1990年の放送時には、コマーシャル前のジングルは「知ってるつもり?!」の曲を流用していた。
- スタジオの企画でロシアンルーレットというコーナーがあった。好評だったが2003年頃から行われていない。
- オープニングはビートたけしが着ぐるみを着て登場する。現在、たけしが唯一コスプレをしている番組である。着ぐるみの種類はサッカーボールから雪ダルマまで多種多様。毎回観客と視聴者はその着ぐるみに驚き笑い楽しむ。
- 時には蒸気を発射するもの、水を発射するものも登場する。これまでの着ぐるみの製作費の合計は数千万円と言われている。ただし、初登場の番組復活後第一回ではたけしは着ぐるみではなく、普通の服で登場した。
- この着ぐるみを着たビートたけしを世界各国で放映して「映画監督の北野」のギャップを見るコーナーがあった。これを知らなかった海外の北野武ファンが映画でのギャップの違いにショックを受けて思わず泣いてしまう一面もあった。ちなみに、この時にビートたけしが発した言葉は「営業妨害だ!」。
- 番組の企画で、常日頃の不満を叫ぶコーナーが行われたとき、『プロデューサー!毎回毎回、変な衣装用意してんじゃねー!』『外国人が俺を見て笑うんだよ!』などと叫んではいるものの、著作の中では「今現在、唯一被り物ができる番組」と話しており、重宝しているようである。だが、観覧席に自分の子供がいた際には「まずい」と思ったとも語っている。
- 着ぐるみで水を使う場合はたけしが暴走することが少なくなく、最近では水のセットが組まれるときは客席にビニールの水よけと傘が配られている。
- 「平成教育男(たけし・逸見の平成教育委員会)」、「ゴールデンハンマー男(100万円クイズハンター)」など、この番組の司会者またはレギュラー出演者に縁がある他局の番組が元ネタの着ぐるみもあった。
- また、セットで水を使う場合は楠田枝里子も暴走する。そのときの行動や発言が人間離れしているためか、彼女は「ロボット楠田」「楠田1号」と呼ばれる。また、VTR明け等での突然のドッキリ企画の際にも全く動じないため、この点でもロボット説が囁かれている。
- 初期のころ、番組の最後に電動ルーレットで選ばれた来週以降に放送予定のVTRを数秒だけ流す「近日公開ルーレット」のコーナーがあった。
- 2004年までは前時間番組の「名探偵コナン」終了後にCMなしで15秒間の司会者3人が登場するPR画面があった。
- 月曜日は基本的にプロ野球中継(巨人戦)がないため、年数回の特別試合を除いて野球中継で番組の放送が無くなることはない。
- 番組後半は、「テレビ特捜部ザ・ベスト」と題した、いわばニュース番組で言うところの“特集”がある(たまに、このコーナーが無いこともある)。
- 時折誤った情報や意図的に改ざんした情報の元に映像を流し、批判を受けることがある。1998年3月にカーレースの事故映像を特集した際、CARTにおけるジェフ・クロスノフ選手の死亡事故に「ドライバーに怪我は無かった」というナレーションを付けて放送し、その後モータースポーツファン等、真実を知る人々から苦情が殺到した。また、グロテスクな映像が流れることが多いため、食事時であることに配慮すべきとの声もある。
- 所ジョージがボケるとたけしのピコピコハンマーによるツッコミが入ることが多い。このピコハン叩きは番組レギュラー化当初からずっとカウントされており、既に2000回を越えている。ゲストのボケでもピコハンで叩かれることがしばしばあり、最近ではゲストがボケると所ジョージが自ら頭をたけしに差し出すことも多い。
- 個性豊かなナレーションも魅力のひとつ。主にマジックなどの大規模なイベントでは、熱狂的なあおり言葉で絶叫する広中雅志、ややおバカな出来事をクールに鋭く突っ込む掛川裕彦、中国などの食文化や風習を情緒豊かに語る武田広など、ベテランナレーターによるときにはアドリブもまじえた話芸は業界でも語り草になっている。また、最近ではバーチャル動物同士のバトルを放送するアメリカの番組「アニマル フェイス オフ(動物・真剣勝負)」を紹介する際にK-1等の格闘技番組でナレーションを担当している立木文彦を起用した。
- 番組開始初期に、まだ日本では「謎の国」と言われていた北朝鮮の番組を紹介。現在では北朝鮮のマスゲームや子供達の不自然な笑顔などは見慣れた映像だが、当時としてはあまりにも衝撃的だったためか、出演者からは「気持ち悪い」とのコメントが続出した。こうした否定的な発言に朝鮮総連が激怒。後日、「不適切な発言があった」と謝罪を示すテロップが流れた。
- たまにクイズコーナーもある。何のCMかを当てるクイズ、正しいと思う事柄をA・B・Cの中から当てるクイズ、わかったら正解を叫ぶクイズ、5秒で考える名前通りの「5秒クイズ」などがある。一定数の問題を終えた時点で、正解数が最も多い参加者が優勝となり景品が送られる。かつては「スーパークイズスペシャル」で出題されたこともあった。一度、正解者が居たにもかかわらず楠田が「というわけで、今回は正解者がいなかったということで…」と言いかけ、「いるっつーの!」とラサール石井がツッコんだ。
- 番組初期にはラストに「タイムマシーンクイズ」があった。これは過去のある時代から4択のクイズを出し、正解者に商品が贈られるというものであった。正解は画面上でルーレット形式で発表され、ルーレットが止まった選択肢が正解という形式で発表された。
- 海外の人気番組にまる見え!側の企画に協力してもらう事も過去にあった。
- 1990代半ば頃まで、ほぼ毎週のように性的描写を含む映像が流れていたが、近年は少なくなっている。
- スペシャル版は当初は年3回(春・秋・年末)放送されていたが、2001年以降は年末のみに減少している。2006年10月9日、秋の改編期では久々に2時間スペシャル放送された。また、2007年4月9日、春の改編期でも久々に2時間スペシャル放送を行う予定である。
- 近年では珍しく公式サイトを持っていなかった番組のひとつだったが、ついに2006年10月9日の放送終了後に公式サイトがオープンした。これに伴って番組ロゴもリニューアルし、英語表記及びサブタイトルの『WORLD GREAT TV』も表記されるようになった。ただし、番組OPテーマ曲・EDテーマ曲は、当初からかわらずに使用している。
[編集] スタジオ
[編集] 司会
[編集] レギュラーパネリスト(全て準レギュラー)
[編集] スタッフ
- ナレーション
- 構成:豊村剛、大岩賞介、妹尾匡夫 / 池田一之、吉橋広宣、ヒロハラノブヒコ
- TM (テクニカルマネージャー) :江村多加司〔※以前はSW/カメラ担当〕
- SW (スイッチャー) :木村博靖
- カメラ:荻野高康
- 映像調整:飯島友美、沼田広美
- 音声:鈴木詳司
- 照明:高橋明宏
- マルチモニター:飯野和彦
- アートプロデューサー:松崎純一
- 美術デザイン:本田恵子
- 装置:原仁志
- オブジェ:前田賢治
- 装飾:後藤隆彦
- 電飾:稲葉光宣
- 特効:平岡栄治
- ロケ技術:宗円俊之、宮武亜伊
- 編集技術:オムニバス・ジャパン
- EED:米山滋、山中陽子
- MA:水野貴浩、清水伸行
- 音効:堺慶史郎、室加徳彦
- TK (タイムキーパー) :毛利弘子
- 広報:河本香織
- デスク:上松千花、高桑繭子
- 海外プロデューサー:清水徳子
- 海外コーディネーター:OFFICE KEI INC.
- 海外リサーチ:AKIHITO SHIMOKAWA
- アシスタントディレクター:井上雄太、吉村彰人、垣内彬江、河野裕昭
- アシスタントプロデューサー:伊藤英恵
- ディレクター:根岸秀明 / 住吉真知子、木村光一、下田和則、中里泉、原八仁、常盤吉弘、恵面亮介
- スーパーバイザー:岸田裕之(モスキート)
- 総合演出:財津功
- プロデューサー:中村英明、竹内尊実 / 柴田紀久(SFINX)、宇佐美友教(日企)、森下泰男(モスキート)
- チーフプロデューサー:吉川圭三〔※1997年7月まで総合演出〕
- 技術協力:エクサインターナショナル
- 美術協力:日テレアート
- 制作協力:SFINX、日企、モスキート、インターフォース、AX-ON(旧:日テレビデオ)
- 制作・著作:日本テレビ放送網
[編集] 過去のスタッフ
[編集] 関連項目
- スティーブ・アーウィン
- HEY!HEY!HEY!MUSIC CHAMP - 裏番組だが、ビートたけしの娘である、北野井子がゲストで出演したことがある。
[編集] 外部リンク
[編集] 番組の変遷
日本テレビ系 月曜日20時台 | ||
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